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小池都知事、麻婆なす丼を注文。認知症の方々が働く「注文をまちがえる料理店」が都庁の食堂で開催


東京都では、認知症に対する正しい理解の促進のために「世界アルツハイマーデー」を記念したイベントを毎年開催している。9月17日には18回目となる同イベントが実施され、認知症の方の社会参加の企画として、「注文をまちがえる料理店 at 東京都庁」を企画するとともに、例年どおり「東京都認知症シンポジウム」も同日に開催した。「注文をまちがえる料理店 at 東京都庁」には小池百合子都知事も出席し食事をした。

「注文をまちがえる料理店」は、注文をとるホールスタッフが全員認知症の人という期間限定のレストラン。間違えることを受け入れて、一緒に楽しむという新しい価値観を発信するため、2017年6月にスタートした。これまで町田や御殿場、厚生労働省、そしてシンガポールと国内外で開催されてきた。

今回の「注文をまちがえる料理店 at 東京都庁」に、小池都知事は8月にプロ野球の始球式で左膝関節の剝離骨折した影響で、杖を付きながら登場した。席に着くと「注文をまちがえる料理店」のベロを出したトレードマークを見て「このマークかわいいですね」とコメントしていた。

店員の女性が注文を聞きにくると、小池都知事は味噌麻婆なす丼セットとドリンクにホットコーヒー(ブラック)を注文した。数分後、無事に注文通りの食事が配膳されると小池都知事は「合ってました」と一言。その後は隣の席の栗岡祥一副知事や店員の方と談笑しながら食事をしていた。

また、一般社団法人「注文をまちがえる料理店」代表理事の和田行男さんが席に挨拶に来た際に、小池都知事は高齢者や認知症の方々についての質問をしていた。

こういったお店で認知症の方が働くことでアルツハイマーの進行に遅れがあるのか、という質問に対して和田さんはいろいろ生活の中で刺激があることが大切で、お店で人と会話する際の緊張やストレスも良い刺激になる、というような趣旨の回答をしていた。その他にも、小池都知事は高齢者の一人暮らしやグループワークに高齢者が行くようになるきっかけなどを質問していた。

食事を終えた小池都知事は、テーブルに用意されていた「注文をまちがえる料理店」のブックレットとトレードマークが描かれたステッカーや缶バッジが入った袋を持ち帰り、店員の方々に挨拶をしてから会場を後にした。

イベントの挨拶として、和田さんは「今年の1月に認知症基本法が施行され、そこでは認知症の人の基本的人権の享有が謳われています。その流れの中で、都庁の食堂でこういったイベントができることはとても素晴らしいと思います。このレストランはご飯を食べるだけのレストランではありません。ぜひ、店員の方と交流して楽しいひと時をすごしてもらえれば」と語った。

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