
普段は“視えない”ものが、視える人からはどう見えているのか──渋谷西武で開催中の『視える人には見える展』はそんな展示会です。
本展は、「普段は見えないもの」を対象にした写真・イラスト・キャプションと中心に構成された展示会です。



“視える人”が実際にその場所に訪れて、そこで視えた存在を記録し、視える人の視点で解説したという点が、普通の展示会と大きく異なるところです。
「どんな姿で居るのか、なぜ、そこに居るのか」視える人の目を通して、普段は見ることの出来ない世界を覗くことができます。
実際に現地に赴き、実際に視て、解説を行った方とお会いできました。今回は、霊能力者のMiyoshiさんにお話を伺いました。

Miyoshi(みよし)
霊能力者。代々霊能者の多い家系に生まれ、幼少期から目に見えない世界に親しんで育つ。神仏のもとで修行を重ねながら、心理療法やボディセラピーにも精通。現在は高円寺を拠点に、透視・霊視を用いたカウンセリングサロンを主宰。
同じ写真を見て、二人同時に、同じ反応をする
──この『視える人には見える展』は今回で3回目と伺っております。きっかけを含め、教えていただけますか。
Miyoshi(みよし)さん:そうですね、この企画自体、そもそも私とシークエンスはやともさんとで、世の中に出る1年前ぐらいからコツコツとコンセプトの部分から立ち上げてきたものでした。第1回からずっと一緒にやらせていただいてます。


きっかけは、その当時共通で仲良くしていた友人から、「普段、自分たちから見えてる景色が、霊能者にはどう“視えてる”のかすごく興味がある」という話をされたことでした。
その友人から「これって写ってる?」みたいな感じで写真を示されたとき、私とはやともさんは、その写真の同じ場所に対して「うわ、ここにいる」みたいな反応をするわけです。それがすごく面白い、と。2人で同時に同じ反応されることで、「本当に居るんだ」って思ってもらえたんです。
この驚きをもっと多くの人に体験してもらいたい、体験して、本当に視える世界に対する門戸を開きたい、という気持ちからスタートしました。
──はやともさんのインタビュー(※シークエンスはやともさん記事はこちら)でも、怖がらせたり、そういう教えを押し付けたいわけではなく、「居るんだよ」っていうのをみんなに知ってほしい、共有したいという趣旨のことをおっしゃられていました。
Miyoshi:本当に仰る通りで、世の中って目に見えてる世界だけではなく、見えない世界──幽霊も含めて精霊的なもの、神様的なものとか、割といろいろなバリエーションで存在の幅を意識しながら今回の展示を作りました。
死んだら終わりって考え方もちろんありますけど、「自分が死んだ後どうなるのか」とか「命ってこの世限りのものでもないんだよな」とか、この自分が生きてる世界には、目に見えてるものだけじゃなくて、いろんな世界が同時に存在してるんだよな──みたいなことを体感していただけると、なんか少し生きやすくなったりするんじゃないかなっていう思いがあるんです。
都市による違いが出る原因とは


──展示を観ていく中で思ったのは、都市によってのカラーが全く違うことでした。特にバンコクやアユタヤ、セドナに住まうものには、精霊的な存在が居たことがものすごく印象的でした。


Miyoshi:精霊で言うと一番多いのはセドナかな。今回、国ごとの特色っていうのは強く出ていたと思います。
あと、タイは信仰の在り方をはじめとして、聖なるものと生活との距離が近い国だな、という感覚もありました。それが霊の状態にも現れていたと思います。バンコクは思ったより(人の)霊が少なかったんですよね。それは、生きてる人間が「自分が亡くなります」ってなった時に、「あの世に行ける」、「行こう、行くべき」、「行きたい、行こう」と思う生活基盤を作っていたことによって、きちんと成仏ができているからなんですよね。
生前にどういうことを考えて、亡くなった後、どういう世界があると想定してたかによって、その後の行く末が変わったりもするっていうのが、かなり如実に出てたかなという風に思います。
──日本でも沖縄なんかは精霊が多いという話を聞きますね。その土地で生きている人の共通の意識が見えない存在を支えているのかな、というのは漠然と感じていました。
Miyoshi:本当にそうです。
ただ「怖い」と思わせたくない
──写真におけるキャプション(解説)について気を付けた部分はありますか?
Miyoshi:キャプション(解説)はなるべくフラットになるように努めました。哀れさとかかわいそうとか、なんか怖いとか、そういうところではなくて、あくまでどの霊も普通に生きている──って言うと変ですけど──同じ世界と共に存在しているという視点で書いていこうと思いました。

──たしかに第三者的目線で事実を淡々と述べているキャプションは、説得力が高かったです。
Miyoshi:怪談とか都市伝説って、基本的にはストーリーものじゃないですか。そうなると、やっぱりストーリーに起伏があったほうが面白いしオチがあったほうが面白いし、怖い!って感情を引き出したほうが面白いとされています。けれども今回は(ストーリーではなく)「本当にそこに居るものを観測している」というスタンスです。
制作の方と相談しながら、雛形になる文章を私の方で書いていったんですが、その際に「図鑑の解説文みたいなものを目指していこう」という話をしていました。
──客観視点の解説文でした。
Miyoshi:表現としてビビッドすぎるものは避けるようにもしました。本当はもっと鮮烈な言い方ができる存在も居るんですけれども、そうしてしまうことによって「怖い」と思う人も出てくるかもしれません。
幽霊も、もともとは生きていた人なわけですから、当然その人の親族とかもいらっしゃる。たとえ悲しい亡くなり方をしたとしても、それを見知らずの人たちが「キャー!怖い!」と言いながら囲んで見ていたら、親しい人たちはどういう気持ちになるだろうか、というところにもきちんと配慮をするようにしました。
Miyoshiさんの“視え方”

──すごく聞かれることだと思うんですけど、Miyoshiさんはどのように“視える”のでしょうか。同じ質問を、はやともさんに伺った際には「ビジュアル先行」で視覚的に視えるタイプだとご自身について仰っておられました。
Miyoshi:はやともさんは多分視覚情報に対してかなり特化しているタイプだと思うんですけど、私はどちらかというと、その霊体が持ってるデータ、時間軸も含めたデータそのものを視るっていう感じなんです。難しい話になってしまうんですが。
たとえばですけど、この霊って生前こういう風に生きてたんじゃないかなとか、亡くなる時期ってこういう感情だったんじゃないかなみたいなこともわかるんです。姿かたちが視えたとき、その姿にダブっていろんな姿が視えたりもします。その人の生きてた時の歴史みたいなものを、無声映画を観る感じで受信をするわけです。
──属性とかタイムラインが視えてしまう。
Miyoshi:これは生きている相手であっても、亡くなってる霊であっても、等しく視えます。そういった情報を引っ張ってくることができるので、(霊視をする)人によって視え方が違うみたいなことも起こるんだろうなと思います。
この情報の、どこの側面を切り取るかによって視え方が変わってくるものかなって。
観た後に“浄化”される設計
──(ゆずくん記者:)並びで気になったんですけれど、ブースごとに写真から出るエネルギーみたいなものが違うように感じたんですね。渋谷とかラスベガスもなんか重くてツラい印象があったんですが、最後のセドナで浄化されて帰れる、みたいな感じが私にはありました。そういう配置の狙いとかあったりするんですか。
Miyoshi:いや、すごい敏感ですね。展示全体を通して緩急が付くように、スタッフの皆さんが設計してくれた配置です。今回、内装も含めてその土地ごとの特色を感じるような作りになっているので、そこもまた見どころのひとつかなと思います。
毎回、この展示をやるたびに思うんですけど、──例えば皆さんが渋谷の“気”になって渋谷のゾーンを見ていると、本当にその場所の気が強まっていくんですよね。
なんか会期の最初の頃よりも最後の方に来た方の方が、今おっしゃったようなゾーンによっての違いは如実に感じられるんじゃないなかなと思っています。
ちなみに、その最後の、セドナの浄化されるような場所の気っていうのは、意図的に私が作ってます。
──(ゆずくん記者:)やっぱり! なんか最後に、シャワー浴びたみたいな!

Miyoshi:毎回、会期が始まる前に、私自身がしっかりご神事をやっています。会場自体のお祓いの儀式と、その会場内の気を調整する儀式です。今回、特にセドナだけは、明確に“浄化される気”っていうものを作っているので、ここでリフレッシュして帰っていただければいいなと。
──ちょっと、最近変に疲れてるかもみたいな方もちょっとリフレッシュして帰ることができるかもしれませんね。
Miyoshi:そうですね。帰りにお塩もお配りしているので、うまくこの場所を使っていただければむしろスッキリするかもしれません!
──先ほどおっしゃったように、会期によって雰囲気は違うので、複数回来て楽しんでもらうのもいいかもしれないですね。
Miyoshi:時期によっての雰囲気の違いを感じるのはすごくいいですね。ほんと、会期後半はなんかもう醸(かも)されている、としか言いようのない、なんか空気の密度が高まるみたいな状態になっているので、それもまたみんなで作ってる感じがあっていいなと思ってます。
ワイワイとリラックスして観てほしい
──視えない人でも楽しめそうですか?
Miyoshi:今まで開催する中で「わかる(視える)と思ってなかったけど、わかってることに気づいた」みたいなケースもよく聞きますね。なんか自分は全くそういうのわかんないと思ってたんだけど、なんか視ようと思って視たら視えたぞ、という報告もあったり。


“最初の気づき”みたいな場になってる場面もよく見るので、やっぱり、人と誘い合って来たりするのもすごくいいと思います。
友達誘って来たら、「意外とこいつ視える」みたいなのが判明したりとか。みんなでワイワイと、ゲーム感覚で見ていただくと。リラックスしてるときの方が視やすいんですよね。
不思議な世界に興味があったら、そういうものをさらに深めるためのきっかけの展示になるといいな、と思います。
──ありがとうございました。
聞き手:オサダコウジ、ゆずくん
写真:オサダコウジ
シークエンスはやともさんインタビューはこちら
https://getnews.jp/archives/3742842



『視える人には見える展』概要
【開催期間】
2026年8月28日(金)~9月30日(水)
【開催会場】
西武渋谷店B館3階イベントスペース
〒150-8330 東京都渋谷区宇田川町21−1
【開催時間】
10:00~20:00 (最終入場19:00)
【入場料金】
平日 1,900円(税込)
土日祝 2,300円(税込)
※小学生以下無料
※当日券のみ学割あり
学割 平日 1,600円(税込)
学割 土日祝 1,800円(税込)
※お清め塩付き/なくなり次第終了
【視える人には見える展 とは】
世の中には、人には見えない”何か”が視える人が少なからず存在します。「視える人には見える展」は、そんな”視える人”がみている世界を擬似体験できる展示です。展示される写真は一見なんの変哲もない風景写真ですが、いずれも霊能力者の監修のもと確認された、“視える人には見える”一枚です。



『消灯後の視える人展』
開催中の『視える人には見える展』の特別ナイトプログラム『消灯後の視える人展』の開催も決定しました。
【消灯後の視える人展とは】
会場の照明をすべて消灯し、参加者は懐中電灯を片手に暗闇の中に浮かび上がる展示を巡ります。展示内容は通常開催時と変わりませんが、照らせるのは自分の目の前だけという環境の変化により、同じ展示がまったく違う見え方をします。さらに、通常営業では立ち入れないエリアの一部も特別に解放します。
【開催概要】
開催日程:2026年9月15日(火)、16日(水)、17日(木)、23日(水・祝)、25日(金)、27日(日)、29日(火) ※全7日間限定
開催時間:17:15~19:30の間で複数枠(各枠定員15名、最終入場19:30)
開催会場:西武渋谷店 B館3階イベントスペース
入場料金:平日3,000円(税込)/土日祝3,300円(税込)※当日券・学割料金なし/小学生以下無料
チケット販売開始:9月9日(水)18時~
