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自分の経験を思い出すシーンも… 映画『国宝』役者さんたちの表現への姿勢から得た学び


こんにちは!

7月のコラムをお届けします!

6月はお休みをいただき、ありがとうございました。約1ヶ月ぶりの更新です!

おかげで、舞台に向けて全集中できました!
この記事を書いている今は、いよいよ小屋入りをしまして、
本番まで、もうまもなく。あとは自分を信じて出し切るだけです!

さて今月のトピック。
気になる展示はいろいろあったのですが、なかなか足を運べず……。
やっとお休みに映画館へ行けたので、観た作品をご紹介します。

映画『国宝』


6月に公開されて以降、瞬く間に話題に。
もうすでに観たという方も多いかもしれませんね。

【あらすじ】
後に国の宝となる男は、任侠の一門に生まれた。

この世ならざる美しい顔をもつ喜久雄は、抗争によって父を亡くした後、
上方歌舞伎の名門の当主・花井半二郎に引き取られ、歌舞伎の世界へ飛び込む。
そこで、半二郎の実の息子として、生まれながらに将来を約束された御曹司・俊介と出会う。
正反対の血筋を受け継ぎ、生い立ちも才能も異なる二人。
ライバルとして互いに高め合い、芸に青春をささげていくのだが、多くの出会いと別れが、運命の歯車を大きく狂わせてゆく…。

誰も見たことのない禁断の「歌舞伎」の世界。
血筋と才能、歓喜と絶望、信頼と裏切り。
もがき苦しむ壮絶な人生の先にある“感涙”と“熱狂”。

何のために芸の世界にしがみつき、激動の時代を生きながら、世界でただ一人の存在“国宝”へと駆けあがるのか?
圧巻のクライマックスが、観る者全ての魂を震わせる―― 。

https://kokuhou-movie.com [リンク]
(公式サイトより引用)

(C)吉田修一/朝日新聞出版 (C)2025映画「国宝」製作委員会

本作は約3時間と長めの尺ですが、私はあっという間に感じました。
むしろ「おかわり鑑賞」したいくらい…!(もうしてる方も多いのでは?)

監督は李相日さん。
私にとっては『怒り』(2016)がとても印象的な作品でした。

『怒り』公開当時の私は芸能の道を続けるか迷っていて、
すべてを一度ストップし、地元に戻って映画館でアルバイトしていた頃。

その映画館ではスタッフが無料で映画を観られたので、たくさんの作品に触れていました。
『怒り』もその中のひとつで、リアルで痛々しい世界に胸が締めつけられたのを覚えています。

だから今回の『国宝』も、心して劇場へ向かいました。

あれからもう9年…。
当時と今では、同じ過激なシーンでも感じ方がまるで違う。
大人になったぶん、少しは構えて観られるようになっていた気がします。

※ここから先は映画本編の内容に触れています。鑑賞前の方はご注意ください※

物語は戦時中から始まります。
少年・喜久雄が長崎から大阪へ上京し、丹波屋に引き取られる展開があるのですが、
私はそのシーンに自分の体験を重ねずにはいられませんでした。

私も18歳で地元・兵庫から上京。
ですが、父は一人暮らしを許してくれず、父の知人のご家庭に住まわせてもらうことに。

そのお宅には小学生の娘さんがいて、私は見ず知らずの家族との共同生活。
芸能活動のために毎日体重と食事を報告する日々。
娘さんとの関わり方に頭を悩ませ、プレゼントをしても距離が縮まらず、
ある日は「今日は友達が来るので家に入らないで」と玄関に貼り紙が…
そのときは駅前のモスバーガーで時間をつぶしました。

思春期の私は気を遣いながら、バイトとレッスンに明け暮れる毎日。
唯一の息抜きは、休みに部屋で海外ドラマを一気見することくらい。

映画の中の喜久雄の真面目さや、気を遣う様子。
あのぎこちない笑顔に、当時の自分を重ねてしまって、涙が出そうになりました。

また、お稽古のシーンでは、キッズダンサー時代のスパルタレッスンがよみがえってきて…。
骨が固くても無理やり動かされ、身体で叩き込まれる感覚。
(市川團十郎さんのYouTubeインタビューでは、実際の稽古はもっと厳しいとのこと…!)

私も、毎日レッスンに通っては深夜まで踊り続け、
体幹を鍛えるためにろうそく1本の灯りで踊ったこともあります。
(今思えば謎トレーニングだったかも…?笑)

吉沢亮さん演じる大人の喜久雄と、
横浜流星さん演じる俊介が「二人道成寺」を踊るシーン。

本当に素晴らしくて、このシーンが大好きです。

(C)吉田修一/朝日新聞出版 (C)2025映画「国宝」製作委員会

その後、2人の運命を揺るがす展開が訪れます。
言葉にしきれないけれど…ものすごい。
特に印象に残っているのは、喜久雄のセリフ。

「神様と話してたんちゃうで。悪魔と取引してたんや。」

胸にズシンときました。

かつて私が先生に言われた言葉を思い出します。

「本当に有名になりたければ、なんでもできると思ったらあかん。
その代償払わなあかん。」

それが本当かどうかはわからないけれど、
見えない何かがあるのかもしれないな、と今でも思います。

喜久雄はその後、波乱の末に人間国宝にまで登り詰めます。

でも今の私が「悪魔と取引できるか?」と問われたら、
「できない」と思います。

自由に時間を使えるようになった今、
全てを犠牲にして芸に打ち込むことができるか…と言われたら、
そうじゃないかもしれない。

でもそれは「甘さ」だけじゃなく、
いま自分にできるやり方を大切にしたいと思っているから。

役者さんたちの向き合い方、表現への姿勢を目の当たりにして、
私も大きな刺激と学びをもらいました。

そして、田中泯さん演じる万菊さんの「鷺娘」。

美しくて、おどろおどろしくて…本当に圧巻。

(C)吉田修一/朝日新聞出版 (C)2025映画「国宝」製作委員会

高校の演劇科時代、狂言を習っていた頃のこと、
坂東玉三郎さんの公演を京都南座に観に行ったことも思い出しました。
あのときの感情と重なるものがありました。

感想があちこちに飛んでしまいましたが、
この映画を通して、私はいろんな感情に出会えました。

これから観る方も、すでに観た方も、ぜひ感想を聞かせてください。
私も、もう一度観に行くかもしれません。

2025年、こんな素晴らしい作品に出会えてよかった。
上映終了前に、ぜひ劇場で体感してみてください。

(C)吉田修一/朝日新聞出版 (C)2025映画「国宝」製作委員会

この記事が公開されるころには、ちょうどわたしは舞台本番中かな?

劇団バンディット「3Colors Theater」
日程:7/19(土)〜 7/21(月・祝)
場所:アルネ543
(西武池袋線 富士見台駅南口徒歩2分)

6年半ぶりの舞台、そして
改名後(空岡佑雨 → 井寄優)初の舞台となります。

ぜひ、役者としての私の姿を観に来てください!
※演劇回は完売御礼!即興劇・朗読劇はまだチケットあります!

以上、ゆうでした!
また来月〜!ばいばい!
(水分・塩分の補給も忘れずにね☀️)

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(執筆者: ゆう)

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