
人間を凶暴化させるウイルスが蔓延した世界的パンデミックから“28年後”の恐ろしい世界を舞台に、感染を逃れたわずかな<人間たち>の命がけのサバイバルを、アカデミー賞 監督ダニー・ボイルとアカデミー賞ノミネートの脚本家アレックス・ガーランドが徹底したリアリティと臨場感を追求して描いたサバイバル・スリラー『28年後…』が、6月20日(金)に日米同時公開されます。
本作の監督を務めるのは、アカデミー賞®8部門受賞した『スラムドッグ$ミリオネア』や、ドラッグに溺れる若者たちの陽気で悲惨な青春を描き世界中に衝撃を与えた『トレインスポッティング』、本作と同じ制作陣がかつて手掛け全世界でカルト的な人気を誇るサバイバル・ホラー『28日後…』など、独自の世界観で濃密なストーリーを映し出し世界中を魅了してきた監督ダニー・ボイル。ダニー・ボイルはスリラージャンルの映画の醍醐味について「ホラーやスリラーは恐怖の半面、ある種の快楽を伴います。とくに観客同士でその恐怖を分かち合う瞬間、快楽はもっと大きくなります」と語り、「だからこそ見ている時に『自分もこの世界の中にいるみたいだ』と思うような、逃げ場がなくて窒息してしまいそうな緊張感を感じられるようにしました」と、凶暴な感染者たちが襲いかかってくる恐怖と緊迫を体験できる映画に仕上がっていると話します。
本作の舞台は、人間を一瞬で凶暴化させるウイルスがロンドンで蔓延した世界的パンデミックから“28年後…”。感染を逃れた人間たちは命を守るため海を隔てた小さな孤島に逃れていたが、父親ジェイミー(アーロン・テイラー=ジョンソン)らはある任務を実行するため、凶暴な感染者だらけの恐怖と殺戮の世界に足を踏み入れていく―。

そんな恐怖に満ちた本作を手掛けたダニー・ボイルは、スリラージャンルの醍醐味は“観客たちがどれだけ怖かったかを共有しあうこと”だと考えており、本作では映画館での鑑賞体験をより良くすることに特にこだわったそう。本作で撮影監督を務めたアンソニー・ドッド・マントルは、「ダニーも私も、観客をレンズ越しに埋め込んで、まるでその場にいるみたいに感じさせる映像を作るのが大好きなんです」と、制作を振り返って明かしている。中でもナメクジのようにズルズルと四つん這いで動く感染者がジェイミーら人間たちの背後から襲い掛かってくるシーンでは、観客がゾワッとするほど気持ち悪く見せるため、カメラを感染者役の俳優の背中に装着して撮影した。地面すれすれで汚い肉の塊が揺れ動く不気味すぎる映像に仕上げたドッド・マントル撮影監督は「観客に、ナメクジのような感染者の背中に乗っているかのような不気味な体験を味わってほしいです」とアピール。
さらに、恐ろしすぎる“終末の世界”により没入して楽しんでもらうため、本作ではIMAX作品や『オッペンハイマー』などの70mmのウルトラ・パナビジョン作品で使用されることの多い超横長な2.76:1のアスペクト比を採用。ダニー・ボイルは「没入感を極限まで高め、映画をスクリーンで輝かせる非常にインパクトのある選択でした」と、怖さも迫力も満点の映像に自信を見せた。劇中では、凶暴な感染者が人間の生首を振り回しながら猛スピードで追いかけてくるシーンや、感染者がどこにいるか分からないのに薄暗い森の中を進まなくてはいけない場面など、トラウマ級に怖いシーンが絶え間なく登場する。恐ろしい感染者に出会ったら最後、人間たちは無事に生き残ることができるのか?ダニー・ボイルら世界で高い評価を受ける制作陣が作り上げた、恐怖度MAXの“28年後の世界”を是非劇場で体感して。

『28日後…』以来十数年ぶりに本シリーズで再タッグを組むダニー・ボイルとアレックス・ガーランドに加え、『28日後…』では主人公のジムを演じ、『オッペンハイマー』でアカデミー賞®主演男優賞を受賞したキリアン・マーフィーがエグゼクティブ・プロデューサーとして本作に参加している。本作で描かれる物語は、世界的パンデミックを経験したわれわれ人類に向けられた“黙示録”なのか?人間を凶暴化させるウイルスが蔓延した世界的パンデミックから28年後の恐ろしい世界を描くサバイバル・スリラー『28年後…』は6月20日(金)より日米同時公開。

■本作で描かれるのは<ゾンビ>ではなく、感染した人間=<感染者>
監督のダニー・ボイルと脚本家のアレックス・ガーランドが描きたかったのは<現実に起こり得るパンデミック後の恐怖>。超自然的に生き返った死体<ゾンビ>ではなく、ウイルスに感染して凶暴化した<生きる人間>たちの物語である。