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「精神をすり減らす消しゴム」などのユニークな商品を生み出すクリエイターの発想術とは?


デザインオフィスMONTの雑貨クリエイター・もときれおが氏が制作したユニークな商品「精神をすり減らす消しゴム」が話題を呼んでいます。精神を消耗し続けると神になるというテーマがSNSで注目され、発売後は約100個が売れ、累計で300個の販売に成功しました。もとき氏は、これまで「鳥のうんちシール」などユニークな雑貨を多数手掛けており、アイデアは日常の異なる視点や勘違いから引き出すことが多いと言います。商品化の過程では現実的な課題も多く、試作品の調整やコスト管理に苦心することが多いと語っています。海外販売は考えていないものの、別製品での海外からの反応には驚きがあるようです。

精神をすり減らし続けると最終的には神になるという「精神をすり減らす消しゴム」が注目を集めています。


https://x.com/reoga_motoki/status/1908390213648584750

制作したのはデザインオフィスMONTの雑貨クリエイター「もとき れおが」さんです。


https://x.com/plus_bungu/status/1893465805435871438

もときさんはこれまでにも「鳥のうんちシール」「富士山消しゴム」「ハシレ!エンピツケズリ!」といったユニークな商品を開発してきました。

ユニークな商品を生み出す発想術などについてもときさんに話を伺いました。

――どうすればユニークなアイデアが閃くのでしょうか?

もとき:いきなり何もしていない状態でアイデアが「降ってくる」ようなことは、ほとんどありません。必ず何かしらのインプットがあって、そこから発想が広がっていきます。

アイデアのきっかけになる方法は様々ですが、予めテーマを決めてから散歩に出かけ、道中で目に入ったものをそのテーマと結びつけて考えることで、思いがけない発想が生まれることがあります。また、市販されている雑貨を見て「こういう考え方もあるのか」とヒントを得ることも多いです。

その他、私が大事にしているのは「勘違い」からの発想です。「一瞬こう見えた」「〇〇かと思った」といった認識のズレが、面白いアイデアの種になることがよくあります。そうした“ズレ”や“違和感”に敏感になるようにしています。

――アイデアが閃いてから商品化するまでに苦労することは?

もとき:アイデアを閃くまでの過程も大変ですが、そこは好きな作業なので楽しんで取り組んでいます。ただ、実際に商品として形にしていく段階になると、現実的な課題が多くなります。

特に苦労するのは、販売価格と原価のバランスが取れるような工場を探すことや、試作品が思っていたイメージと違った場合に工場側と調整を重ねる点です。このやりとりには毎回かなりのエネルギーを使います。

そういった課題は、一つ一つ経験を積むことでしかうまく乗り越えられないと感じています。もちろん、工場に説明する際の資料の作り方や伝え方を工夫することである程度は改善できますが、作るアイテムごとに仕様が違うため、毎回新しい工場と交渉する必要があり、簡単にはいきません。


https://x.com/reoga_motoki/status/1908390217196961948

――1000個発注されたそうですが、SNSで注目されたことは売り上げに直結したのでしょうか?

もとき:はい、SNSでバズったあとに約100個ほど売れました。過去に販売していた分も含めると、累計で300個ほど販売できたと思います。


https://x.com/reoga_motoki/status/1756881454741774447

――「溶かすのが楽しいホットチョコレートバー」などは外国人が食いつきそうですが、海外向けの販売などは検討されていたりするのでしょうか?

もとき:現時点では海外販売については特に検討していません。そもそも私の活動自体が、半分は趣味のようなもので、「儲けるために作る」というよりは「自分が作りたいものを形にしている」という感覚で続けています。

「溶かすのが楽しいホットチョコレートバー」は、中国や韓国を中心に海外の方から大きな反響がありました。この商品については「王様のアイデア」さんを通じて商品化したので、今後、王様のアイデアさんが海外向けに展開する可能性はあるかもしれません。

――ありがとうございました。

※画像:デザインオフィスMONT提供

(執筆者: 6PAC)

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