全国のラーメンを食べ歩くラーメンミュージシャン、井手隊長です。今回は私が10月に食べたラーメンの中で美味しかったラーメンベスト5をお届けします! 殿堂入りのお店は除外させていただき、初めて訪れたお店に限らせていただきました。美味しいお店探しの参考にしていただければと思います。それでは発表します!
第5位:清麺 常藤(大泉学園)
2023年オープンで、“つけめんTETSU”創業者・小宮一哲さんの手がけるお店。
「梅かつおつけ麺 小」を注文。具はチャーシュー、ほぐし肉、ネギ、カイワレ、メンマ、ノリ。麺の上にカツオ節。麺は極太ちぢれ。
動物系と魚介のスープだが、そこまで濃度を上げず、くどくなくて良い塩梅。物凄くバランスが良い。麺をカツオ節とともにジャブっとつけて啜ると梅のほのかな酸味がいい感じ。下に沈んでいるほぐし肉が少し濃いのでつけダレが薄くならず、かつ麺に必ず肉がついてくるのでこれがまた美味しい。
そして豊富な卓上トッピング。ゆず七味、青のり、揚げネギ、カレー粉、椎茸酢と少しずつ試してみるが、味が壊れずそれぞれが効果的でいい味変で驚いた。これぞつけ麺屋のカッコいいつけ麺。
第4位:Nippon Ramen 凛 Rin Kyoto(京都・四条烏丸)
札幌の“Japanese Ramen Noodle Lab Q”店主・平岡寛視さんの手がけるお店が京都に進出。2022年4月オープン。
「醤油わんたんちゃあしゅう麺」を注文。具は豚チャーシュー、鶏チャーシュー、豚ワンタン、鶏ワンタン、芽ネギ、ノリ。麺は細めストレート。
比内地鶏、名古屋コーチンなどの鶏の旨味バクハツのスープにふくよかな生揚げ醤油が最強マッチ。地元京都の「京都ポーク」のチャーシューはしっとりとした仕上がり。チャーシューは部位もいろいろたくさん乗っているが、くどさはなくそれぞれがとても美味しい。
その辺の鶏清湯のお店が裸足で逃げ出すレベルのクオリティ。店名どおりまさに「凛」とした佇まいを放ちつつ、パラダイス級の旨味あふれる一杯が楽しめる。
第3位:らーめん 大慶(阿佐ヶ谷)
2016年オープン。店主さんは“弁慶”“涌井”出身の生粋の背脂畑の方で、1997年に下井草で創業し、2016年に阿佐ヶ谷店がオープン。
一番人気の「みそらーめん」を注文。具はチャーシュー、モヤシ、ニラ、ネギ。麺は太めストレート。
白味噌ベースのタレに動物系と背脂。濃すぎずじんわり感もあり、ノスタルジック感もたっぷり。まさに理想のこってり味噌ラーメンでとんでもなく旨い。分厚いチャーシューは特筆レベル。麺のモチモチ感とモヤシやネギのシャッキリ感のコントラストもベスト。
まさに近所に欲しいお店だ。
第2位:麺場 力皇(奈良・天理)
元力士・プロレスラーの力皇猛さんのお店。2013年創業で新潟の“潤”出身。去年10周年を迎えたが、車がシャッターに突っ込む事故で4か月休業されていて、このたび復活を遂げた。
「力皇らーめん」ニンニクありで注文。具はチャーシュー、鶏つくね、キャベツ、モヤシ、刻みタマネギ、ニンニク。麺は極太縮れ。
厚みのある濃厚豚骨スープがまずとんでもなく旨い。一見、二郎系のように見えるが豚骨感が全然違う。全体のバランスや具のチョイスも良く、素晴らしい仕上がりだ。キャベツのくたり加減、刻みタマネギの清涼感、ニンニクの細かさなどもジャスト。本当に旨い。
その盛りの良さとは裏腹、本当に丁寧に作られた一杯だ。
第1位:中華そば 来々軒(山形・赤湯)
山形県の赤湯にある1963年創業の老舗。店内は地元のお客さんがたくさん。
「中華そば」を注文。具はチャーシュー2枚、メンマ、ナルト、ネギ、ノリ。麺は太め縮れの自家製麺。
昆布がしっかりときいたスープで一口で昇天レベルの旨さ。丁寧な仕事がとにかく伝わってくる。ここに合わせるモチモチの自家製麺もとんでもなく旨い。チャーシューも柔らかく、メンマがたくさんなのも嬉しい。
超シンプルな中華そばだが、往年のどっしり感を感じた。最高。
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(執筆者: 井手隊長)