生クリームはめんどい
正直、そんなに生クリームに執着はありませんでした。
いや、どちらかというと生クリームを敬遠していたふしすらありました。
料理は好きなので、出来立ての生クリームが超絶に美味しいことは知っています。マジうまい。ですが同時に、生クリームを作るとなると、ひどく面倒なことも知っていました。
どれだけ面倒かというと、こんな感じです。
・基本的に生クリームを泡立てる時は氷などで冷やしながらが基本(めんどい)
・道具が汚れてると泡立たないので、かなりよく洗っておかないといけない(めんどい)
・ハンドミキサーって機械がないとめちゃ時間がかかる(あと、ハンドミキサーは割とかさばる)
・手でかき混ぜようとするとまあまあ地獄(マジで腕がやられる)
・使うものが多いので、洗い物が多くて面倒(めんどい)
・手間がかかるので結構多めに作りがちだけど、本格的にケーキを作るとかじゃない限り、実はそんなに使わない(余りがち)
まあ「ちょちょっと少しだけ生クリーム欲しいな」なんていう欲求は、生クリームを作る手間とは完全に真逆なわけなのです。
「めんどい」が消える?
生クリームの「めんどい」、おわかりいただけたとおもいます。
「めんどい」が無かったらなあ、なんてことを思う前に、生クリームのことを考えるのをやめていました。
けれども「めんどい」が無かったら、みんなめっちゃ作りますよね、きっと。
──そんなことを思ったかどうか、調理器具や刃物メーカーとしてもおなじみの貝印さんが、生クリームの「めんどい」を無くした調理器具を作ってしまいました。
それが生クリームホイッパー『生クリッチ』です。今回、この生クリッチをお借りして、実際に試してみました。
円筒形の箱に入った生クリッチ本体は高さ19.6cm、直径は8.7cmとかなりコンパクト。
中身も、本体、中蓋+ウィスク(かき回す部品)、コンテナ(カップ)の4部品だけ。かなりシンプルです。
USB-Cで充電し、コードレスで使うことが可能になっています。
本体以外はそのまま水洗いできるので、手入れはスプーンやコップを洗うのと変わらない程度に簡単です。(この時点でだいぶ楽)
生クリッチの使い方
それでは、実際に使ってみましょう。
生クリームはあらかじめよく冷やしておきます。(植物性のホイップも使えますが、動物性のクリーム(脂肪分35%や42%)がおすすめです。
カップの目盛りまで冷えた生クリームを入れます。市販のクリーム200mlの半分、およそ100mlが入ります(1パックで2回楽しめるというわけです)。グラニュー糖(最大10gまで)や風味付けを入れる場合には、このときに一緒に入れておきます。
フタと本体をセットします。
本体上部のボタンを長押しすると生クリッチが起動します。そこからボタンを普通に押すと「自動/AUTO」か「手動/MANUAL」を選択できます。
「自動/AUTO」を選んだ状態でもう一度ボタンを長押しすると、ミキサーが回転し始めます。
底面にシリコンの滑り止めがついているので、放っておいても出来上がりますが、振動で動いてしまうこともあるので、目の届くところに置いておいた方がいいでしょう。
“ツノが立つけどちょい柔らかめ”のところで回転が自動停止します。温度によって変わりますが、1~4分で仕上がります。
もっと硬さが欲しい!という時には、「手動/MANUAL」を選んで手動で微調整が出来ます。
以上。ああ……簡単!!
電源のついてる本体部分を外したら、そのまま冷蔵庫にしまうこともできてしまいます。マジ楽。
貝印はん、なんちゅうもんを食わせてくれたんや……(ポロポロポロ)
出来上がった生クリームは……なめらかな口当たりで新鮮なミルクの香りがする、これぞ最高級生クリーム! うまい! なめるごとにジーンと心にしみる味。
これで、好きなものに好きなだけ、出来立ての生クリームをかけることができます。
『生クリッチ』おそるべしです。準備の面倒さ、泡立ての面倒さ、後片付けの面倒さ、などなど、手づくり生クリームに関する「めんどい」がすべて無くなりました。
いままでスーパーで生クリームのパックはノーチェックだった筆者ですが、この生クリッチ体験以降、牛乳売り場で必ず生クリームパックを確認するようになってしまいました。あんなミルキーでシルキーな生クリームが家で食べられるのですからね。
人生における生クリーム観を一変させた『生クリッチ』、2024年の3月から発売となっていますが、改めて声を大にして言いたい。生クリッチは、買いです。マジで生クリームが日常になります。
なお、生クリッチのレシピサイトには「レモン生クリームソース」やお豆腐に合う「明太子クリーム」、フライドポテト似合う「カレー風味クリーム」などが掲載されています。