Wi-Fiスピーカーやサウンドバーで知られるSonosは、同社初となるヘッドホン製品「Sonos Ace」を発表。国内では6月7日に予約受付を開始し、6月下旬に全国で発売を予定しています。
快適に装着できるプレミアムデザイン
マットな質感の素材にアクセントとなるメタル素材を組み合わせたデザインを採用しています。イヤーパッドは独自開発のフォーム素材をヴィーガンレザーで包み、耳に直接接触していないような着け心地を実現。一日中快適に装着できるのが特徴です。カラーはブラックとソフトホワイトの2色をラインアップします。
本体は厚みを感じさせず、スリムなトラベルケースに収納して携帯しやすい点にも注目です。
ANC・空間オーディオ・高音質に対応
40mmのダイナミックドライバーを搭載し、どの音域でも正確で歪みのないサウンドを再現します。合計8個のマイクのうち6個が雑音を検出して遮断するアクティブノイズキャンセリング(ANC)に対応。外音を取り込むアウェアモードに切り替えることもできます。
Dolby Atmosの7.1.4チャンネルの空間オーディオに対応し、ステレオ音源をミックスアップする機能も搭載します。ダイナミックヘッドトラッキング機能により、頭を動かしても空間上の定位置でサウンドを再生することが可能。没入感のあるホームシアター体験を実現します。
ロスレスの高音質再生にも対応。Qualcomm Snapdragon SoundのaptX Lossless対応デバイスでワイヤレスの高音質再生が可能な他、USB-Cケーブルで接続してロスレスオーディオが楽しめます。
様々な機能を本体から直感的に操作できるのも大きな特徴。右イヤーカップにあるメタル素材の「コンテンツキー」は再生・一時停止・スキップ操作の他、スライド操作による音量調整、後述するホームシアターとの連携のON/OFFを切り替えに対応します。コンテンツキーの下にある丸いボタンでは、ANCとアウェアモードの切り替えが可能。
左イヤーカップにはBluetoothのペアリング操作にも使う電源キーとUSB-Cポートを搭載します。バッテリーはANCまたはアウェアモードを起動して最長約30時間再生と長寿命で、3分の充電で3時間の再生ができる急速充電に対応します。
サウンドバーから空間サウンドを引き継いで再生
Sonos Aceの最大の特徴が、サウンドバーとの連携機能です。サウンドバーで再生しているテレビの音声を、コンテンツキーを押すだけでヘッドホンからの再生に切り替えることができます。このとき、サウンドバーとヘッドホンはWi-Fiで接続し、サウンドバーの空間オーディオをヘッドホン用にレンダリングしてバイノーラル音声として再生するのがポイント。頭を動かしても、ダイナミックヘッドトラッキングにより空間上の正確な位置から音が聞こえる、パーソナライズされた空間オーディオとして再生されます。ヘッドホンを装着している間、頭の中ではなく外から聞こえる音として体感でき、ヘッドホンでも臨場感のあるホームシアター環境が実現します。
空間オーディオやヘッドトラッキングのON/OFFはSonosアプリから設定が可能。
2024年後半には、空間を正確にマッピングして、その部屋の聞こえ方に合わせた自然な音として再生する「True Cinema」技術の投入を予告しています。
Sonos Ace発売時点では、対応するサウンドバーは「Sonos Arc」のみ。「Sonos Beam」「Sonos Ray」といった製品にも今後順次対応していくとのこと。
価格は7万4800円
Sonos Aceは6月7日からヨドバシカメラとビックカメラの実店舗とオンライン店舗、Amazon、楽天市場で順次先行予約の受付を開始。6月末から全国で販売開始を予定しています。価格は7万4800円(税別)です。