マーベル・スタジオが新たに贈る劇場公開最新作『マーベルズ』が大ヒット公開中です。
本作では地球のみならず様々な惑星を守ってきた“アベンジャーズ最強ヒーロー”のキャプテン・マーベルを“破壊者”と呼ぶほどに 憎み、あらゆる惑星から水や空気、そして太陽を奪うことで全てを破壊しようという邪悪な野望を持つダー・ベンが襲来。過去最大級の危機が迫る中、キャプテン・マーベルと、“アベンジャーズ”オタクでキャプテン・マーベルに憧れる高校生ヒーロー ミズ・マーベル、 キャプテン・マーベルを家族のように慕う敏腕エージェント モニカ・ランボーの 3 人がチームを結成し、新たな強さに目覚めていきます。
キャプテン・マーベルとも絆が深い、ニック・フューリーの活躍も見どころの一つ。日本語吹替版の声優を務めた竹中直人さんにお話を伺いました。
※記事内で、映画の展開についても触れています。まだ未鑑賞の方、気になる方はお気をつけください。
――本作で、また竹中直人さんのニック・フューリーの声を聴くことが出来て嬉しいです！
ありがとうございます。ぼくは出演ではなく声だけなので、なんだか不思議な気分なんですが、吹替の仕事は昔からずっと憧れていたのでこうしてまたやらせていただくことがうれしいです。僕は子供の頃からテレビで洋画の吹替には馴染んで育っています。声優というお仕事は魅力的な仕事だと昔から思っていました。これは否定的な意味では無いのですが、クリント・イーストウッドの本当の声はかなり渋めですよね。でもイーストウッドの映画を吹き替えで初めて観た人は山田康雄さんの声がイーストウッドの声だと思ってしまいます。実際には全然違う声なのに「イーストウッドの声といったら山田康雄さん」となってしまいますよね。そう言うところが吹替の面白さだなとも思います。
――ニック・フューリーを演じて、10年以上経っていますね。
吹き替えは毎回怖いです。先程述べたようにこの俳優さんならこの人の声！って思っている人がたくさんいますからドキドキします。サミュエルの声は本当にぼくで良いのかってね。ニック・フューリーのあのスタイル、黒のロングコートにアイパッチという姿から生まれてくる声っていうのがあるんです。でも『シークレット・インベージョン』の時のニックはアイパッチもなく、毛糸の帽子をかぶってあまりにも普通の格好をしていました。だからとても難しかったです。普段着になったニックだとなんだか違う役に見えてしまうという難しさがありました。『キャプテン・マーベル』（2019）の時も若い頃のニックだったので、髪もあって普通のスーツ。うわぁ〜どうしようと思いました（笑）。
――本作にはキャロル・ダンヴァース、モニカ・ランボー、ミズ・マーベルという3人のヒーローが登場しますが、どの様なところに魅力を感じましたか？
キャプテン・マーベルがいつもの無愛想な感じで良かったです（笑）。とにかく３人のヒーローがみんなチャーミングですよね！
――3人それぞれのキャラクターが個性的で、その力が合わさっていくところが本当に楽しみです。
３人のパワーがあまりにも最強なのでもうびっくり！実は心配していた事があったんです。『シークレット・インベージョン』はかなり重い物語で、フューリーも老いを表現していました。もしかすると本作でフューリーが死んじゃうんじゃないかって。でもそんな心配なんていりませんでした。３人のヒーローに振り回されてとても元気でした！
――竹中さんが一番最初に好きになった“ヒーロー”って覚えていらっしゃいますか？ 思い入れのあるヒーローも教えてください。
手塚治虫さんの『ロック冒険記』という漫画に登場する主人公のロックです。映画では『007』のショーン・コネリーがカッコ良くてね。アメコミのキャラクターだと、バットマンが大好きです。クリストファー・ノーランがヒーロー像を変えましたよね。スパイダーマンも好きです。スパイダーマンシリーズの中でもフューリーを担当出来たことは嬉しかったです。日本でも実写のスパイダーマンが作られていたなんて信じられないですよね。
――味のあるスパイダーマンですよね（笑）。
マーベルシリーズでの一番のヒーローはやはりニック・フューリーです。あのロングコートのライン、そしてアイパッチ！見事なデザインです。
――今後のマーベルシリーズに期待することがあれば教えてください。
エリザベス・オルセン演じるスカーレット・ウィッチが好きなので、フューリーとスカーレットの共演を擬似体験したいですね。
――いちファンとしてもぜひ観てみたいです！今日は楽しいお話をありがとうございました。
撮影：オサダコウジ
『マーベルズ』大ヒット公開中
（c）2023 Marvel
