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とにかく奥行きがすごい! 美しさと迫力が増し増しの『タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター』レビュー


日本歴代洋画興収No.1にしてアカデミー賞歴代最多受賞、全世界が恋に落ち、陶酔した不朽の超大作が、生みの親であるキャメロン監督の手により、さらに美しく一新された3D映像で新登場。『タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター』が期間限定上映中。いよいよ、2月23日に劇場上映終了となります。

筆者は、1997年の公開当時は映画館では鑑賞しておらず、ファーストタイタニックはテレビ(おそらくDVDか?)で鑑賞。その後の特別上映にてスクリーンでも鑑賞しています。

画家志望の青年ジャック(レオナルド・ディカプリオ)と、上流階級の娘ローズ(ケイト・ウィンスレット)、豪華客船で出会う身分違いの2人の愛の物語を描く感動のスペクタクル超大作として、世代を超えて支持される映画『タイタニック』。久しぶりの映画館鑑賞、そして初の3Dリマスターを体験してきたのでレビューを投稿します。

皆さんがご存知の通り『タイタニック』は豪華客船でのお話ですので、海や空、豪華な家具やパーティの様子など3D映えする要素が満載です。3Dが(『タイタニック』の監督であるジェームズ・キャメロン作品『アバター』の影響で)大ブームとなった時、矢やナイフがこちらに飛んでくるホラー映画やアクション映画に多用されたものですが、筆者個人的には3Dとは“飛び出し”では無くて“奥行き”にこそ意味があると思っています。

この『タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター』、映像がリマスターされている効果もあってか、奥行きがとにかくすごい! 臨場感満載で、ただの宣伝文句では無く、本当にその場にいる様な臨場感を味わうことが出来ます。画家での成功を夢見る主人公ジャックの「タイタニックに乗れるぞー!」というワクワク感がより伝わってきます。

ローズとジャックとの出会い、ダンスのシーン、あの有名すぎる船首でのロマンティックなシーン…。もともとが美しいシーンですが、さらに魅力たっぷりに描かれているので必見です。ただ、結末をしっている身としては、幸福なシーンが幸福であればあるほど悲しくなってしまうのですが…。

そして、映画後半の沈没シーンは3Dによって迫力と恐ろしさが増し、この事故の凄惨さを否応にも感じさせます。ジェームズ・キャメロン監督はストーリーが大事で、それを表現するために技術を使う監督ですが、『タイタニック』という作品の素晴らしい所をより際立たせているなと筆者は思いました。

3Dとは直接関係が無いのですが、セリーヌ・ディオンが歌う主題歌「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」も大音量で聴くと本当に美しいので、これは映画館鑑賞の特権といえるでしょう。

もう『タイタニック』を何度か観ている人にも発見があり、意外とこれが初見だよという方には贅沢すぎる3時間になること間違い無しの『タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター』。2月23日まで劇場上映中です!

(C)2023 by 20th Century Studios and Paramount Pictures.

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