“ハリウッドの破壊王” マイケル・ベイ プロデュースによる戦慄のパンデミック・スリラー『ソングバード』が10月7日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほかにて全国公開。出演者が撮影時のエピソードや制作秘話を明かしたインタビューが解禁となりました。
新型コロナウイルス COVID-19 は序章に過ぎなかったー。2024年、到死率は56%、死者数は1億1千万を超えた。隔離を余儀なくされた世界に、希望はあるのか?これは、近未来への警鐘。新型コロナウイルス(COVID-19)が猛威を振るう中、逆境を逆手に取り、リアルな緊迫感を伴った都市空間――外出制限の真っ只中のロサンゼルスで撮影されたのが、映画『アルマゲドン』(98)や『トランスフォーマー』シリーズで知られる“ハリウッドの破壊王”マイケル・ベイがプロデュースを務めた本作。未曾有のパンデミックの真っ最中に、現在の状況がさらに悪化した未来を描くスリリングな試み。2020年7月のロックダウン下、一番最初に撮影されたハリウッド作品です。
新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的なパンデミックで大きなダメージを受けた産業の1つが、映画やドラマなどの映像産業。撮影の中断を余儀なくされた作品も多い中、そうした逆境を逆手に取り、リアルな緊迫感を伴った都市空間(外出制限の真っ只中のロサンゼルス)で撮影されたのが本作。
ロックダウンが開始された直後、すぐにアダム・メイソン監督と脚本を担当したサイモン・ボーイスは本作のアウトラインを書き上げ、マイケル・ベイをはじめとする一流の製作陣が集結し、企画がスタートしたそう。
2020年5月中旬には、本作の制作が発表されたが、当時はまだコロナ対応など何もかもが手探り状態だったため、全米映画俳優組合(SAG‐AFTRA)は、組合員たちにこの作品に参加しないよう求める声明を発表した。参加した俳優は、組合員資格をはく奪される可能性があるという厳しいものであった。しかし、誰もが先のことが見通せず、映画館はクローズし、撮影はすべてストップしている中、どうにかエンターテイメントの火を絶やしたくないという熱意の下、州政府や郡、市、そしてロサンゼルスの労働組合や映画製作共同体と協力し合って撮影は2020年7月、のもと、一度にセットに入れるスタッフの人数は40名までという新しいガイドライン制限のもと、わずか17日間で実施された。
ソフィア・カーソンは 「世界的なパンデミックが起きてから初めて撮影される映画になったから、このニューノーマルのなかで、新しい基準を作ったの。照明の設備はなかったし、カメラだっていくつもなかった。何テイクも撮ることはなくて、ライブを連続して撮るような、ほとんど舞台劇のように感じていた」と撮影を振り返ります。KJ・アパは「この時期に映画の撮影をしたことで、希望を感じた。この映画は、大きな障害に直面しながらも自分の夢を追い求めるということを伝えようとしているんだよ。世界規模のパンデミックの中で不可能を成し遂げ、安全に撮影を終えたんだ。また同時に、サバイバルと勝利を描いた最高の物語というこの映画のテーマも、すごく気に入ったよ」と語っています。
そして、『ゲット・アウト』のブラッドリー・ウィットフォード、『ゴースト/ニューヨークの幻』のデミ・ムーア、『ドクター・ドリトル』(20)のクレイグ・ロビンソン、『カリフォルニア・ダウン』のアレクサンドラ・ダダリオ、『リチャード・ジュエル』のポール・ウォルター・ハウザー、そして『ジョン・ウィック:チャプター2』のピーター・ストーメアら豪華俳優陣がこの作品に集結。
アレクサンドラ・ダダリオは「自粛生活で溜まったエネルギーを、何かクリエイティブなことに費やすのは楽しかったわ」と語り、ピーター・ストーメアも「この衝撃的な映画に出演できる機会を与えられたことに、心から感謝している」と語ります。クレイグ・ロビンソンは自分の役柄について「ウイルスをすごく怖がっているから、感染しないために、極端なことをする。倉庫から外に出るときは、化学防護服を着て、廃棄された梱包材を“殺菌する”といって火炎放射器を使うんだよ。役を演じるうちに、彼にどんどん似ていった。僕もかなり気をつけていたよ」と言い、ブラッドリー・ウィットフォードは「実生活で妻とパンデミックが始まった頃に、世界がいきなり閉鎖されてしまった時に、関係が破綻しながら離れられない状況に置かれたら最悪だろうね、なんて話していたんだ」と、本作で描かれるデミ・ムーアとの結婚生活で置かれた状況をまるで予見していた様だったと話します。
予告編が初めて解禁された時には、“不安な気持ちが煽られる”という意見も寄せられるなど、賛否両論が巻き起こった本作。当初は、2020年中に公開を目指していたが、映画館が長い期間閉館されてしまったため、本国では配信にてのお披露目となった本作。コロナ禍が最もシリアスな状況の中で、どうやって映画を撮るかという逡巡と実験、どこまでエンターテイメントとして割り切るかという葛藤とともに、製作陣のこの危機を乗り越え映画を撮るという強い意志が映し出されています。日本では2年の時を経て、ようやく公開に。最悪期を脱した今だからこそ、こうならなくてよかったと思いながら少しは冷静に観ることが出来るのではないか。閉塞した終わりが見えない世の中で、我々が「生きる」ための希望の光を探すエンタテインメント作『ソングバード』は本日より公開です。
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