2022年7月16日、みずほ銀行のサイトが一つのツイートにより思わぬことで注目される事態に発展することになりました。
Web詳しくないけどみずほはやべぇってことはわかった pic.twitter.com/xYleqDTd5r—wedrtu (@wedrtu) July 16, 2022
Web詳しくないけどみずほはやべぇってことはわかった
同サイトの「テレビCM・動画のご紹介」ページに、『Adobe Flash Player』が必要だという文言……。Adobeでは『Flash Player』のサポートを2020年12月31日で終了しており、ツイートを見た人からは「こんなところで生きてたとは!」「時が止まっている」という冗談交じりの反応があったほか、「ヤバイ」「セキュリティ意識が皆無」といった批判が寄せられていました。
実は、TVCMの動画再生用のスクリプトはvideoタグが使用されており、『Flash Player』がなくても再生可能で、文言のみが残されていた状態だったのですが、ツイートでの指摘があった日の夜には「テレビCM・動画のご紹介」ページにアクセスできず、リテールトップページにリダイレクトされる対応がなされていました。
みずほ銀行の広報室によると、「SNSの書き込みについては承知しております」といい、「ご指摘いただきましたウェブサイトの動画についてはAdobe Flash Playerを使用せずに視聴可能な環境にありましたが、ウェブサイト上に一部誤った表記が残存しておりました」と認めた上で、「本件の対応を検討した結果、当該ページについては削除する予定です」としています。
「CM見たかっただけなのに」という声も上がっていたみずほ銀行の『Flash Player』疑惑。「3連休に対応した担当者がかわいそう」という声や「まだ使っている会社もある」といった反応も寄せられていました。Adobeが『Flash Player』の脆弱性対応を終了してから1年半ほどが経過しており、こういったところからも企業のITへの意識が問われてしまう事例といえそうです。
※画像はみずほ銀行サイトより(現在は閲覧不可能)