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「癒やされる」「背中を押された」 不思議なアロマでブラック職場を変えようとするOLのマンガに込められた思いとは?


漫画家・イラストレーターのあららぎ菜名さん(@Araragi_Nana_23)がTwitterや自身の『note』などに公開したマンガ『妄想が現実化するアロマで職場環境を変えようとするOLちゃんの話』。ブラックでストレスフルなアプリ開発チームで働く女性が、不思議なアロマに偶然出会う……というストーリーに、「癒やされた」「自分もこのアロマ欲しい」といった声が寄せらられています。

夜10時。バグが見つかったり、終電逃してタクシー帰りを覚悟する同僚の会話が飛び交う中、本日3本めのエナジードリンクを飲む世良キヨ子さん。「…、この仕事量に対してこの納期日…。残業+休日出勤でもしなきゃ無理でしょ! もうしてるけど…」と涙目。「みんな今日も深夜帰宅なのかな…」と思います。

「ここの仕事やここの人たちは嫌いじゃない…。でもこんな仕事このまま続けていたら、人間じゃなくなる! 私は衣・食・住くらい満足にしたい」と切実な願望……。一週間後に控える上司面談をチャンスと捉え、「ここで一言言えれば…『人手増やしてください』と、言いたいのだけど…」と考えながらPCに向かっているところに……。

「今やってる案件、クライアントから納期一日短縮してくれと連絡がきた。だからなるべく急ぎで頼む」と鬼のような知らせが。「え…そんな急に…」「向こうがリリースを早めたいんだそうだ。共有メール送ったから確認してくれ」と言うことだけ言って背中を向ける上司の陰村さんのことを、「AIみたいな抑揚のない淡々とした喋りで話す隙もない」と感じています。

「休日出勤したのに労いの言葉もない…。苦手だ、あの人! 威圧感すごいし話すだけでストレスが」と思った世良さん。心の負荷が少しでもマシになるようにアロマを、「疲れすぎて癒し欲しさに買ってみたけど果たして…」と瓶を開けると……。「ラベンダーの清潔感ある香り…! 花の香りって安らぐなぁ。うちの会社も花くらい飾ればいいのに」と癒やされていたところ……。

オフィスの至るところから花と植物が広がるのを見た世良さん、「あれ?」と気付いて驚きます。同僚の「…どっかから良い匂いがするな」「心なしか疲れがやわらいでいくような…。花畑の中にいるみたい」と話す声に、「…みんなには見えてない?」と思い、「…もしかしてこれが?」とフタに1滴垂らしてみると……。

ひざの上にネコが現れて「で、でたーーー!」となった世良さん。「やっぱりそうだコレは。『願いを叶えるアロマ』! 私は…とんでもない代物を手にしてしまった」と思います。

帰宅後にアロマを検証してみて、正確には願いを叶えてくれるわけではなく、頭で具体的に想像したものを出せると分かり、ケーキを手に「つまり”妄想”。でも匂いも質感も感じとれる」といいます。香りが続いている間だけ効果があり、心なしか会社に笑顔が戻ったおかげで、オフィスの環境はよくなりましたが、労働環境は変わらず……。休日出勤で深夜1時に帰宅してグッタリ……。

ベッドに崩れるようにうつ伏せになって「そうこうする間にあと3日で面談日…。…変わらなかった」と思う世良さん。「アロマで花や猫を出してみんなの心が癒やされても、仕事はしんどいまま…」と溶けてなくなりそうになりながら、「アロマセラピーは心身の健康・ストレスの解消に効果的」という説明文を見て、「それなら、ストレスの根源をどうにかして欲しかった…」と思います。

オイルは残り少し。「このアロマで労働を変えられないなら、“私が現状を変える”。アロマにその手伝いをしてもらう…!」と決意して、陰村さんとの面談に臨みます。

上司面談当日。「…本日はよろしくお願いします、陰村さん」「うん。じゃあ始めようか。まず、今月の業績について話を…」というところに、アロマの香りが広がります。「? なんの匂いだ、花の香り? いやこれは新芽の香り。そしてこの音…」と水のせせらぎが聞こえて、「まるで、森の中に会議室があるかのよう」と感じた陰村さん。「…鳥の鳴き声、聞こえないか?」と聞かれた世良さん、頭でチュンチュン鳴くのをよそに、「そ、そうですか? 私にはなにも聞こえないし見えませんよ!」とすっとぼけます。

「この開放感なら話せると思ったけど、見えてないよね?」と心臓バクバクになりながら、「そ、その前に、陰村さんに仕事のことでご相談が」と切り出した世良さん。「それって今必要な話?」と言われて、圧に「こわ…」と潰されそうになりますが、「き、勤務形態についてです…」と話しだします。

「案件が増えてきて圧倒的に人手が足りてません。このままじゃみんな体調も私生活も疲れてしまいます…。だから…、人をもっと増やして案件の数を調整できませんか」と提案すると……。

魚が跳ぶ水音が広がっていく中、「俺が決められることじゃない」「陰村さんの上の方に掛け合って頂けませんか…?」「どうだか。今のやり方は会社で決まってることだから」「会社じゃなくて、陰村さんはどう思ってるんですか」と思いをぶつける世良さん。「いまの会社のやり方は正しいと思いますか? 陰村さんの本音を聞かせてくださいっ」と溺れて窒息しそうになりながら尋ねます。

「…俺は、俺も、会社に変わってほしいと思っている」と話す陰村さん。「会社を回すためには無茶も必要だと自分に言い聞かせたが…。君や他のみんなに激務を強いるのは、正直心苦しかった」と胸のうちを明かします。「どうにかしないとダメなんだろうな、うん」と考え込み、「今度俺も上司との面談がある。そこで…今日の話をしてみるよ」という陰村さんに、世良さんの表情がぱっと明るくなって……。

「ありがとうございます!」と立ち上がり頭を下げたところで、アロマの瓶は空に。その後、陰村さんの話は上に連鎖して、労働環境が改善されることになりました。「世良、これ急ぎだが頼めるか」「はい」「悪いな、ありがとう」と会話するようになり、陰村さんのことが前ほど苦手ではなくなった世良さん。「ストレスの元が…、これがセラピーってやつなのかな」と思うのでした。

「夫を元気付けたくて描きました」

このマンガを描いた理由を「夫が勤め先の上司との関係が悪く、毎日辛そうにしていたので、夫を元気付けたくて描きました」と明かすあららぎさん。「今は法律によって労働時間が短縮傾向ではありますが、まだまだ長時間労働の職場は存在します。そういう現場に一石を投じるキャラクターを作りたくて主人公を考え出しました」といいます。

アロマの魅力について「香りは人間の五感に強く訴えかけてきます。アロマにもたくさん種類があって、『集中したいときに使うアロマ』や『リラックス時に使うアロマ』など状況に応じて使い分けできるのも楽しさのひとつです。気分転換に良いアイテムです」というあららぎさんのマンガには、花や海などの自然の幻想的な描写が「素敵で癒やされた」という声が上がっていたほか、世良さんの行動に「かっこいい」「背中を押された」「上司に思い切って伝えることが大事」という反応が集まりました。

「この漫画を読んでポジティブな気持ちを持って頂ければ」と話すあららぎさん。「近々読み切り漫画も公式漫画サイトで配信予定なのでチェックして頂けると幸いです!」とのこと。自身が東京藝術大学デザイン科出身で、受験や在学時のエッセイマンガが反響を呼びましたが、どのような物語を紡ぐのか期待して待ちたいところです。

あららぎ菜名(note)
https://note.com/nana_23/ [リンク]

※画像はTwitterより
https://twitter.com/Araragi_Nana_23 [リンク]

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