日産自動車は、茨城県高萩市と共同で日産キャラバンを活用した観光事業推進を目的とする実証実験「高萩ムーバブルビレッジ構想 AD“VAN”TURE」を4月28日から開催。開始日となった4月28日には、高萩市観光案内所「メモリア」前で出発セレモニーが執り行われた。
3月28日には日産自動車と高萩市間で「高萩市と日産自動車との車中泊体験の実証実験に関する協定」が締結されている。海と山両方の自然豊かな観光資源を持つものの宿泊施設不足などの課題を持つ高萩市は、日産キャラバンの提供を受けコロナ禍で需要が伸びたアウトドアと新たなライフスタイルとして注目を集める車中泊を観光プランに組み込み、課題解決・活性化をはかることに。
出発セレモニーに参加した高萩市の大部勝規市長からの挨拶では、「3月28日に日産自動車様と高萩市は車中泊体験における連携協定を結びました。今回10組限定で募集した実証実験に全国から1800組以上の方にご応募いただけて、大きな希望になっております。高萩の有効資源である森林を活用したアウトドアに関心を持っていただき感謝しています」と語った。
続いて、日産自動車 日本マーケティング本部 チーフマーケティングマネージャーの山本聡氏は、「車中泊仕様の日産キャラバンで高萩市の雄大な自然を楽しんでいただきたいです。お客さまの生の声を聞いて、今後の施策や商品開発に活かしつつ、今回の実証実験の結果をもとに、ほかの地域の課題解決にも貢献したい」と述べた。
出発セレモニーでは、体験者を代表した家族に日産キャラバンのキー贈呈式も行われた。アウトドア好きで、家族で快適に車中泊できる車に関心があり今回の実証実験に応募したとのこと。
「高萩ムーバブルビレッジ構想 AD“VAN”TURE」は4月28日から5月17日の期間で実施され、参加する10組は高萩市内の5つの車中泊スポットから1種、7種のアクティビティから2種を選択して、1泊2日で車中泊とアウトドア体験を楽しむことができる。
※現在は募集終了。
寝泊まりは車内のプライベート空間で十分でも、車中泊をする際に必要となるものは、トイレや水道などのインフラ施設だ。その点は空き家や公共施設を有効活用することで解決する。
車中泊スポットの1つであるさくら宇宙公園(高萩市衛星通信記念公園)は、グラウンドゴルフにも使用される公園内で巨大な国立天文台のパラボラアンテナと大空を眺めながら、開放的な車中泊を楽しむことができる。
※さくら宇宙公園は今回の実証実験以外での車宿泊はできません。
日産キャラバン マルチベッドの車内には、車中泊用のマルチベッドが純正オプションとなっており、ベッドの下部にさまざまな荷物を搭載可能。両親と子ども1名であれば十分に寝泊まりができる。キャンプ用のテーブルや椅子類を用いることで、キャラバンをベースにしたアウトドア空間も簡単に用意可能だ。
アクティビティスポットの1つであるヘルスリゾート天空の庭 天馬夢では、広大な敷地内で応募者人気ナンバーワンの乗馬とセグウェイを体験できる。乗馬体験は馬に揺さぶられながら大自然を感じることができるだけでなく、正しい姿勢で乗馬することで骨盤周りのインナーマッスルの強化にも役立つ。
そのほか沿岸部や山間部での釣り、大自然の中でのブッシュクラフトなど、高萩市の魅力が詰まったアクティビティが体験できる。車中泊スポットとアクティビティスポットが車移動で20分圏内に集中しているのも、高萩市の特徴だ。
「高萩ムーバブルビレッジ構想 AD“VAN”TURE」の参加費用は1人あたり6000円。車中泊を有効活用することで宿泊費の節約をしつつ大自然を満喫することも可能だ。今回は残念ながら募集が終了してしまっているが、高萩市によると今後も継続的に実施予定だそう。
アウトドアに興味を持っている人は、車中泊を活用した観光プランも一度検討してみてはいかがだろうか。
「高萩ムーバブルビレッジ構想 AD“VAN”TURE」公式サイト:
https://www2.nissan.co.jp/SP/CARAVAN/CARAVANISTBASE/ADVANTURE/POCAPPLY/
日産キャラバン公式サイト:
https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/caravan.html[リンク]