4月1日から成年年齢が18歳に引き下げられたのに伴い、2002年4月2日~2004年4月1日生まれの18歳・19歳が、新たに新成人となった。
NTTドコモは、約140年ぶりの成年年齢見直しによって誕生した全国の新成人18~19歳の男女1000人を対象に、「新生活の消費意識に関するアンケート」を実施。新成人として新生活を迎えるにあたっての、お金に関するリアルな実態を調査した。
収入より支出が増える見込みの新成人が多数
新成人のお財布事情として、新生活での収支予想を聞いたところ、4月からの新生活で「支出が増えそう」と答えたのは68.0%、「収入が増えそう」と答えたのは48.9%だった。
支出が増えそうと答えた人の増加する支出見込額は平均で5.26万円/月だったのに対し、収入が増えそうと答えた人の増加する収入見込額は平均で5.06万円/月という結果に。
支出が増加する項目で回答があった主な内容は、「趣味」(59.3%)、「服飾費」(48.7%)、「食費」(47.5%)、「交通費」(41.9%)、「交際費」(40.0%)。
その対策としては、「勤務時間やアルバイトを増やす」(61.0%)、「節約」(58.4%)、「支出を見直す」(47.4%)、「副業」(31.0%)といった回答が多かった。
自由に使える金額が増える一方で新たな支出も
新生活で自由に使える金額を聞くと、平均で4.32万円/月という結果に。3月までの自由に使える金額の平均が3.05万円/月だったことから、自由に使えるお金は、月に平均で1.27万円増えている。
とはいえ、3月まで自分で管理していたのは、「趣味」(63.0%)、「服飾費」(38.4%)、「交際費」(37.1%)など自分が使いたいものがメインだったが、4月から新たに管理するようになるものを聞くと、「交通費」(17.0%)、「食費」(16.0%)、「携帯料金」(15.1%)が上位に挙げられ、自己管理しなければならない家計項目も増える見込みのようだ。
厳しいお財布事情を前に消費意識を聞いてみると、9割が「できる限り節約したい」(95.4%)、「堅実で計画的な消費行動をしたい」(90.6%)と回答。節約第一を心がける堅実志向の消費意識が見て取れる。
節約方法のトップはポイントの活用
「できる限り節約したい」と答えた954人に節約方法を聞くと、「ポイントを有効活用」(80.0%)が最も高く、次いで「値引き商品を購入」(65.0%)、「クーポンを有効活用」(64.2%)という結果に。
ポイント、値引き、クーポンは新成人の堅実ライフを支える有効な3種の節約手段と認識されており、中でも「ポイントを有効活用」は8割の新成人から支持されているようだ。
ポイントの有効活用に対する意見を聞くと、約8割が「ポイントは1つにまとめた方がおトク」(82.9%)と考え、できるだけ「ポイント管理に労力をかけたくない」(77.9%)と望んでいる。
しかし、実際には「管理が大変で共通ポイントが分散」(61.4%)していたり、「どれにどのくらいポイントがたまっているのかわからない」(62.2%)といった状況に陥り、「ポイント管理に疲れた」(41.7%)という声も見られた。
有効な節約術としてポイントを利用する新成人にとっては、ポイントが貯まりやすいだけでなく、管理しやすく、使用できる場面の幅広いサービスが求められそうだ。
「新生活の消費意識に関するアンケート」調査概要
調査時期:2022年3月1日(火)~3月3日(木)
調査方法:インターネット調査
調査対象:2002年4月2日生まれ~2004年4月1日生まれで、2022年4月1日のタイミングで一斉に新成人となる全国の18歳~19歳の男女1000人(男女各500人ずつ)
※図はNTTドコモ プレスリリースより引用