バンダイの「ガシャポン」と言えば、ハンドルを「ガシャ」っと回すと玩具の入ったカプセルが「ポン」と出ることから名付けられたカプセル自販機。
その発売45周年を記念して、世界初となる立体映像を搭載したガシャポン自販機「GASHAPON ODYSSEY(ガシャポンオデッセイ)」を開発。3月28日(月)から2023年2月28日(火)まで(予定)の期間限定で、東京と福岡に設置されることが発表された。
28日、都内で記者発表会が行われ、女優の山本美月さん、お笑いコンビ・ニューヨークの嶋佐和也さんと屋敷裕政さんをゲストに迎えたトークセッションも開催された。
「未来のガシャポン自販機のコンセプトモデル」として開発されたガシャポンオデッセイは、高さ2.1メートル、幅2メートル、奥行き2.3メートルの巨大な筐体が特徴。約3.9平方メートルの大型LEDディスプレイが大きく湾曲していることで、視差効果によって奥行きと立体感のある映像が楽しめるとしている。
コインを入れるとディスプレイに近未来的な研究室が映し出され、船のかじをイメージした大型ハンドルを回すと画面の中にキャラクターが誕生。そのキャラクターが映像と連動しながらカプセルに入った状態で搬出されることで、ユーザーが自らの手でキャラクターを生み出したような体験が味わえる仕掛けになっている。
4月28日(木)からは、地球を構成する5つの要素「火・水・空・風・地」をイメージした精霊のオリジナルキャラクターフィギュア『MATERIALS of the EARTH(マテリアルズ・オブ・ジ・アース)』(1回1000円、全5種)を発売予定。キャラクターデザインは、NTTドコモ「ひつじのしつじくん」やショップジャパン「WOWくん」などを手掛けた吉井宏氏が担当している。
カプセルトイ好きを公言している山本美月さんは、ガシャポンオデッセイを世界で初めて体験すると、その没入感に圧倒されつつ「従来のガシャポンの良さもそのまま残しながら、さらに“自分で作った感”があじわえて楽しかったです。(フィギュアに)愛着がわきますね」とコメント。
ニューヨークの二人も「うおー、映像がリアルだな」「1万払うんで10回やろうかな(笑)」と前のめりに。久々のガシャポンを前にして、「子どもの頃によく楽しんでましたけど、大人になってもワクワクさせてくれるんだなって、改めて思いました」と童心に帰っていた。
ガシャポンオデッセイの構想は2018年頃から立ち上がり、2021年3月に本格的な開発がスタート。ピラミッドフィルムクアドラ社と共同開発を行い、プロジェクト全体として1億円以上の製作費がかけられたとのこと。導入数は2台のみで、ガシャポンのデパート池袋総本店(東京都豊島区)とキャナルシティ博多店(福岡県福岡市)の2か所にそれぞれ1台ずつ設置される。