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B級フード研究家・野島慎一郎の美味しかったカップ麺 月間ベスト5(2021年8月)


カップ麺やスナック菓子、ファストフードなどのアレンジレシピを研究する“B級フード研究家”としても活動している、ノジーマこと野島慎一郎です。

いつもガジェット通信ではアレンジレシピを紹介する記事を中心に執筆していますが、普段から研究としてカップ麺をよく食べているので、1か月で食べたカップ麺のなかから個人的に美味しいと感じたカップ麺ベスト5をご紹介しています。

今回は2021年8月のランキングです。新旧問わずに美味しいと感じたものを選んだ個人的なランキングではありますが、皆さまのカップ麺選びの参考にしていただければ幸いです。

第5位:日清食品 どん兵衛 汁なしスパイシーカレー焼うどん

5位にはどん兵衛の2021年夏の新作「汁なしスパイシーカレーうどん」を選びました。どん兵衛のカレーうどんは定番入りしているし、以前にも汁なしのカレーうどんが出たこともあるし、目新しさは薄めではあるのですが、その名の通りかなりスパイシーで後引く辛さがウマかった!

麺はいつものどん兵衛と同じなのですが、フワッとした食感の麺にドロリと濃厚なカレーソースがどっぷり絡む。カップ焼きそばの麺よりも麺に幅があるので、その分一口で大量にカレーソースが運ばれてくるんですよね。どん兵衛らしからぬジャンクさがたまりませんでした!

しかも肉は大豆ミートが使われているのですが、食感はかなり進化しているし、今回はカレーソースの濃さで味もごまかせているし、気分は完全にリアルミート! サイズが大きめの大豆ミートがゴロゴロ入っているので、その満足感もよかったですね。

ただし麺の量は74gと少なく、ウマさも相まって瞬殺必至。おやつ的な感覚で食べるか、ライスをセットで食べるのをオススメします!

第4位:みなさまのお墨付き もっちりノンフライ麺 麻辣まぜそば

西友のプライベートブランド「みなさまのお墨付き」は特にカップ麺とレトルトカレーが優秀だったりするんですが、最近数量限定で発売された「もっちりノンフライ麺 麻辣まぜそば」の満足度がすごかった! 西友が近くにないという方には申し訳ないですが、2021年8月度の4位に選出です。

こちらも麺の量は60gと多くはないのですが、商品名に偽りなくもっちりとした食感の麺が秀逸。生の中華麺とはまた全然違うタイプの食感で、独特の弾力が食べていて楽しいです。しかも味もプライベートブランドのものとは思えないほど尖っていて、ラー油の辛さも強く、花椒のシビれもだいぶ強め。辛い辛い!!

かやくは細かくて存在感は薄めですが、120円という販売価格を考えたら麺とタレのコンビネーションだけで十分! 辛さが強いので味が濃い目に感じるので、お好みで具材をトッピングして食べるといいかも。お腹いっぱい食べたい腹ペコキッズは迷わず2個食いしちゃいましょう!

第3位:ニュータッチ 凄麺 酸辣湯麺の逸品

3位にはニュータッチ凄麺シリーズから「酸辣湯麺(スーラータンメン)の逸品」を選出です。こちらは新商品ではないのですが、生活圏内のスーパーになかなか並ばず、先月はじめて食べることができました。凄麺シリーズはとにかく種類が豊富なので、コンプリートするのは大変です!

酸辣湯麺は黒酢の酸味とラー油の辛味のバランスが超重要で、少しでもそのパワーバランスが崩れてしまうと一気に微妙になってしまいます。これをカップラーメンで表現するのはおそらくかなり難易度が高いのでしょう。これまで心の底からおいしいと思える酸辣湯麺のカップラーメンに出会えた記憶がありません。

ところがこの「酸辣湯麺の逸品」は酸味も辛味もそこまで際立たせず、マイルドなテイストにまとめているのですごく食べやすい。細くて繊細な麺にとろみのあるスープがしっかりと絡み、さらにそこに卵も一体化。もっと酸っぱいほうがいいという人も、辛いほうがいいという人もいると思いますが、それは酢なりラー油なりを足せばいいだけ。土台がしっかりしているのでお好みの味にカスタマイズしても事故は起きにくいと思います。

自宅で熱湯を注ぐだけで酸辣湯麺欲を満たせるなんてありがたい。もっとたくさんの店で取り扱われるようになると嬉しい一品でした!

第2位:ヒガシフーズ 細麺 皿うどん 中華白湯スープ

2位はなんとカップ皿うどん。ヒガシフーズの「細麺 皿うどん 中華白湯スープ」を選びました。カップ麺も多様性のある時代になっていますが、まさかカップ皿うどんが存在するなんて知りませんでしたよ。

でも皿うどんの揚げ麺が入ったカップに熱湯を注いだら麺がフニャフニャになってしまうこと必至。どうやって作って、どうやって食べることになるのかと思ったら、揚げ麺はお湯を注ぐ前にカップの外に取り出し、つけ麺のようにスープに浸して食べるスタイルとなっていました。よく考えましたね!

しかも味もなかなかウマい。皿うどんはあくまでも麺や野菜が主役というイメージを持っていましたが、この皿うどんはとろみのあるスープが主役。醤油やウスターソース系のシンプルな味付けではなく、ダシがよくきいた中華白湯スープなので味に奥行きが感じられます。これが麺によく絡んでくるし、味の相性も抜群。これはウマい!

乾燥した野菜を多めに入れたところで本物の皿うどんと比べると寂しく思えてしまうのは仕方がないこと。変に背伸びをせず、スープを作り込む方向に舵を切った発想の勝利ですね。

第1位:日清食品 汁なし豚ラ王

2021年8月の1位はやはりコレ。販売価格約400円の問題作。日清食品の「汁なし豚ラ王」を選出しました!

「豚ラ王」シリーズはこちらで4作目。第1作の「豚ラ王 ヤサイ、アブラ、ニンニク」があまりにも完璧な二郎系カップ麺として仕上がっていたのでまさか続編が出るとは思っていなかったのですが、「豚ラ王 キムチ」「辛豚ラ王」と変化球が続き、そしてついに「汁なし豚ラ王」が登場したというわけです。

実は第1作の「豚ラ王 ヤサイ、アブラ、ニンニク」をはじめて食べてみたときに、「この麺とタレでまぜそばを作ったら絶対にウマい!」と確信。別の媒体にはなりますが、週刊プレイボーイの連載企画で豚ラ王のまぜそばアレンジを紹介させていただいていました。

こちらでは企画の特性上極端なことをしていますが、まぜそばアレンジは本当にウマかった! そしてついに公式から「汁なし豚ラ王」が登場。これも絶対にウマいという確信をもって食べてみましたが、見事に期待に応えてくれました。

ラ王史上最も太いという“踊る極太麺”はとんでもない弾力の持ち主で、豚とニンニクの猛烈な香りも相まって、食べていると脳内にあの黄色い看板がおぼろげながら浮かんできます。麺はパンチのある醤油ベースのタレとエッジの効いたニンニク、そして“アブラ増し袋”によってドーピングされ、とんでもなく暴力的な味になって口の中で暴れ回る! これは衝撃的なウマさ!!

カップ麺最厚クラスの焼豚や、割と多めに入っているキャベツもいい仕事をしていますし、相変わらずカップ麺という枠の中で最大限できることをしている感じが素晴らしい。個性的な一品ではありますし、約400円という高額でもあるので、間違いなく賛否分かれるとは思いますが個人的には大好きな味ですね。

ガジェット通信ではオサダ記者がレビューを書いていましたが、その記事内にあるようにもやしを追加で入れたり、話題の瓶入り調味料「S&B やみつきニンニク背脂」をドーピングすると完全体となるでしょう!

総評

以上、2021年8月の美味しかったカップ麺ベスト5でした。今回は夏ということもあってか、ラーメンよりもまぜそば系が多くランクインしました。次回は10月上旬頃に2021年9月のランキングを発表予定です。どうぞお楽しみに!

(執筆者: ノジーマ)

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