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ウエスタンデジタルのポータブルSSD「WD My Passport SSD」のレビューをお届けします。今回使用した1TB容量の他に500GBと2TBのモデルをラインアップし、2021年4月下旬には4TBのモデルの発売を予定しているポータブルSSDです。
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スタイリッシュな波形デザインの筐体が大きな特徴。質感の高いアルミ素材は手で持って心地よく、机の上に置いた見た目も美しいことから、日常的に楽しく使えるのではないでしょうか。本体カラーはスペースグレー、ミッドナイトブルー、レッド、ローズゴールド、シルバーの5色をラインアップ。扱うデータの種類や用途に応じて、色を使い分けてみるのもよさそうです。ただし、4TBモデルはスペースグレーのみとなっています。
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厚さは9.0mmと薄型で、インタフェースはUSB Type-Cのみとシンプル。最大10Gb/sのUSB 3.2 Gen 2規格に対応します。
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USB-CケーブルとUSB-C(メス)-USB-A(オス)変換コネクタが同梱。セットアップ不要で、WindowsとMacにつないですぐ利用できます。対応OSはWindows 10/Windows8.1、Mac OS Catalina/Mojave/High Sierra。付属のバックアップソフトで大容量ファイルをドライブやクラウドサービスにバックアップできる他、Macでは再フォーマットすることによりTime Machineにも対応します。
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NVMe対応のSSDを搭載し、スペック上の最大読み込み速度は1050MB/s、最大書き込み速度は1000MB/s。Thunderbolt 4ポートを搭載する最新スペックのPCで、ベンチマークソフト「CrystalDiskMark」を使ってファイルの読み書きの速度を計測してみたところ、読み込みで最大1063MB/s、書き込みで最大1041MB/sの結果を記録しました。
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参考までに、USB 3.0ポートを搭載する別のPCに変換コネクタで接続した場合の結果は、読み込みで最大460MB/s程度、書き込みで最大455MB/s程度となりました。
最大1.98mの落下に耐える耐衝撃性と耐振動性を持つという信頼性も特徴。デザイン性だけでなく、質実剛健なふだん使いのできるポータブルSSDとして活躍するのではないでしょうか。
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ファイルシステムはexFAT。試しにChromebookのUSB-Cポートに接続してみたのですが、問題なく認識して使えました。Chromebookはクラウドと連携した利用が前提で、大容量のファイルを扱うこともないですが、写真データをオフラインで受け渡ししたり、Wordファイルをオフラインでちょこっと編集する、といった用途でも活用できそうです。