反汚職キャンペーン(Anti‑corruption campaign)を中心に活動するRepresentUsというアメリカのNPO団体が、流暢な英語でスピーチする金正恩委員長のディープフェイク映像を公開し、話題を呼んでいます。
Dictators –Kim Jong-Un(YouTube)
https://youtu.be/ERQlaJ_czHU
要約すると「民主主義とはもろいものだ。私が特に何かをする必要などない。あなた方が勝手に民主主義を崩壊させようとしているのだ。人々は分断され、選挙区は不当に操作され、投票所は閉鎖され、何百万人もの人が投票できなくなる。民主主義の崩壊はそれほど難しいことではない。あなた方がしなくてはならないことなど何もない」というスピーチ内容です。
韓国語が母国語の人がセリフを話しているので、“Democracy”の“cy”の部分などに韓国人の英語アクセントが耳につきますが、総じて流暢な英語でスピーチする金委員長。
「民主主義の生死はあなたと共にあります」という一文は、大統領選の投票を目前に控えたアメリカ人に対するメッセージでしょう。
「この映像は本物ではありませんが、(民主主義に対する)脅威は本物です」
金委員長の勝ち誇ったような笑顔に背筋が凍った人も多かったようです。
Dictators –Vladimir Putin(YouTube)
https://youtu.be/sbFHhpYU15w
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領バージョンも公開されています。こちらもロシア語が母国語の人がセリフを担当しているので、ロシア人の英語アクセントの再現度がかなり高めとなっています。
これら2つの映像は、9月29日に行われたドナルド・トランプ大統領とジョー・バイデン前副大統領のテレビ討論会終了後、Fox News、CNN、MSNBCの3つのテレビ局でCMとして放送される予定でした。ところが、全てのテレビ局が土壇場でCMの放送を拒否したということです。
※画像:YouTubeより引用
https://www.youtube.com/watch?v=ERQlaJ_czHU
※ソース:
https://fortune.com/2020/10/02/deepfakes-putin-kim-jong-un-democracy-disinformation/
(執筆者: 6PAC)
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