手を繋いだり、抱きしめたりすると、なぜかお金がチャリーンと湧いてくるという不思議な男女二人を描いたときわさん(@tokixwaa)の『イチャイチャするとお金が湧いちゃう2人の話』が、2020年7月29日にKADOKAWAより刊行となりました。
第一話では、二人が貧乏学生なことと両片想いなことが描かれ、Twitterでの公開当初から「続編を!」と望まれていました。
【創作】イチャイチャするとお金が湧いちゃう2人の話 pic.twitter.com/uIuS3Ithm4—ときゎ@単行本でたよ (@tokixwaa) July 29, 2020
「明日、家賃の支払いが厳しくて、今夜一緒に寝てくれませんか」という花咲はるさん。「よし、入れ」と無愛想に言う北条あきくん。二人は築40年のボロアパートに隣人なのですが、恋人同士のようなことをすると、なぜかお金が湧いてくるという不思議な現象が起きるので、金欠の時には一夜を共にしたりするのです。
「ちなみに俺は花咲のことが好きだ」という北条くんですが、まだ一線は超えず。「お金のため」と勘違いされたくなく、告白しようにも告白できない状態。いろいろな想いを噛み締めながら、同じ布団に入って大人しく寝るだけにします。すると、チャリーンとお札が!
翌朝、「ありがとうございました」とお礼を言う花咲さんに、「おう!俺も儲かったし気にするな!」とサムズアップする本条くん。ドアを閉めた後に花咲さんは「緊急時とはいえまた一緒の布団で寝られた…♥ 北条さんの香りとても落ち着く…もっと今以上に仲良くなれたらいいのにな」と思っていますが、やはり金目的と思われるのが心配。そして、二人とも相手のことを「いっしょに寝てもなんとも思っちゃイネェ顔だったなぁ」「うーおかねを受け取る時だけ良い笑顔だったなぁ…」と思って、お互い「大人しくしておこう」という結論に達しているのでした。
ときわさんによると、「両片想いのラブコメを描きたいというのがスタート地点」だったというこのマンガ。「両思いになれないもどかしさと既存の漫画との差別化を両立できる要素を色々考えていって、最終的に今の設定になりました。設定を活かした見せ方が少し難しいですが、独特で面白い関係の2人が作れたと思っています」といいます。
また、当初は1話完結のつもりだったために、北条くんと花咲さんのことを「性格も見た目もそんなに深く考えずに作ってしまいました」といい、北条くんは「好きな人と同じ布団で寝ても我慢できちゃう強靭な理性の持ち主」で、花咲さんは「においフェチ」という設定からスタートし、「見た目は私の好みにひたすら寄せました。ゲームでなかなか主人公の名前が決められないのと一緒で2人の名前は最後まで決まらず、1話の作画が終わってから秋っぽさ・春っぽさを意識して決めていきました」と教えてくれました。
単行本化の経緯について、「ある程度話数が進んでお話が盛り上がってきたあたりで、今の担当様から書籍化のお話をいただきました。そこから先は1冊に収まるようにページ数を調節しながらお話を作っていきました」というときわさん。描き下ろしでは二人が出会った時のことや、少しだけ二人の想いが通じ合うようになったことが描かれており、「少しお話が駆け足になってしまった部分もありますが、一区切りついたまとまりのある一冊にできたと思います」といいます。
「ここまで反響をいただけるとは思っていなかったので、いまだに驚いています。応援していただいている皆様に対して感謝の気持ちを忘れずにいよう思っています」とTwitterなどでのユーザーからの反応に感謝を語るときわさん。「現時点では続刊の有無は未定ですので、続きが読みたいと思って頂けたなら、ぜひ買っていただけると嬉しいです!2巻!出したい!よろしくお願いいたします!」とコメントしてくれました。
「もどかしすぎる」「早く結婚してほしい」といった声も多数寄せられていた『イチャイチャするとお金が湧いちゃう2人の話』。単行本を読んでも「続きを!」と感じるので、北条くんと花咲さんがどう距離を縮めていくのか見守りたいという人はチェックしてみてください。
※画像はTwitterより
https://twitter.com/i/events/1156379771955105792 [リンク]
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