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「彼女が自分自身を信じ始める物語」マーゴット・ロビー『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』インタビュー



世界興収が10億ドル突破の空前の大ヒットを記録し、2月10日に発表された第92回アカデミー賞受賞式では見事 <主演男優賞><作曲賞>の2部門を受賞した『ジョーカー』。それに次ぐ、“悪カワ”ヴィランが主役となった映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』が、大ヒット上映中です。


ヴィラン史上最高に可愛いく、セクシーでクレイジーなのにめちゃめちゃキュートな“悪カワ”として高い人気を誇る<悪のカリスマ>ジョーカーの元恋人役=ハーレイ・クインを演じるのは、今ハリウッドで最も輝く女優のマーゴット・ロビー。スクリーン狭しとノリノリで動きまわるハーレイの危険度MAXのクレイジーアクションが話題です。


主演のみならず、本作のプロデューサーを務めているマーゴット・ロビーのインタビューが到着! マーゴットさんが考えるハーレイというキャラクターについてやトレーニングについてなど回答をいただきました。



――本作とても楽しく拝見しましたあなたはこの作品でプロデューサーとしても関わっています。どんな映画を作りたかったのでしょうか。


マーゴット・ロビー:私は人々にただ楽しんで欲しかったの。私たちは人々に映画館に行って、リラックスして、このクレージーなライドに乗って、素晴らしい時間を過ごしてそこから出てきて欲しかった。ローラーコースターに乗るみたいにね。上にいったり、下にいったり、時々怖かったり、時々爽快だったりするの。最終的には、そこから(風で)自分の髪の毛が後ろに流れたまま出てくるの。そして、どこかいい気持ちになる。なぜなら、あなたはとても楽しいライドに乗ったから。それがこの映画のあるべき姿なの。


そして、プロデューサーとして、私は女性のアンサンブルのアクション映画が見たかった。女性監督たちはこういった大きな予算のアクション作品をやる機会は滅多に与えられない。それと、私たちがスクリーンで見たような多様性もね。人種に関してだけでなく、年齢についてもそう。私たちには、カサンドラがいて、レニー・モントーヤがいる。この女性たちのアンサンブルにある幅広い年齢や性格は、このスケールの作品では滅多に無いと思う。


――『スーサイド・スクワッド』(2016)で大人気となったハーレイというキャラクターをどの様に発展しようと思いましたか?


マーゴット・ロビー:ミスター・J(ジョーカー)なしのハーレイを見たかったの。ミスター・J と一緒にいることで彼女が持っていた安全毛布 (守ってくれるもの)や保護されている感覚のない世界に、彼女が対処していく方法を見つける際の、彼女のそういった面を見たかったの。一作目の映画では、彼女には間違いなく、そういったことを知っている小生意気な面があった。「私にはなんでもやれる。誰も私の邪魔はしない。なぜなら、私は彼と一緒にいるから」というね。この映画では、一番最初に、彼女はその保障を失う。最初、彼女は「自分は大丈夫 よ」といったフリをしている。本当はそうじゃないなの。それからカサンドラの目を通して、多分彼女は、もう少し自分自身を信じ始めるの。自分(ハーレイ)のことをクールで頭が良くて強いと信じているこの幼い女の子(カサンドラ)と一緒にいることで、自分にも少し良い面があることに気づき始めるの。それが本当に、彼女が自立する最初のステップだと思う。


――アクションシーンが本当にカッコ良かったです! かなり激しいトレーニングをされたと思いますが、いかがですか?


マーゴット・ロビー:そうね。私たちはみんなかなりトレーニングしたわ。私は、(この映画を)撮影する6週間前まで、『スキャンダル』を撮影していたの。だから、私は、6週間ですべてのトレーニングを詰め込まないといけなかった。武器のトレーニングやファイトのトレーニングに関してはとても慣れていた。でも、フィジカル面での体力が必要だったの。2分のファイトシーンを学ぶ為には、それを16時間続けてやらないといけない。それは体力的に かなりのものを要求されたわ。アクションを覚えることは出来るけど、それだけの時間を通して、体力的にそれをやり続けることは出来なかったりする。だから、耐久力を作り上げる事が大切なの。それから、ローラースケートは、私がそれまで経験したことのない全く違うチャレンジだった。でも『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』でのアイススケートのトレーニングが間違いなく役立ったわ。でも、それでも難しかったのだけど。



――食事メニューなど、マーゴットさんが体作りの為にしている事は他にもありますか? 


マーゴット・ロビー:特別な事はしなかったわ。私も多くの人と同じで、どうしても魔法のやり方を見つけようとする(笑)。すべてをやってくれる魔法のダイエットや魔法のワークアウトをね。でも、やっぱり大切なのは多くの睡眠をとったり、水をたくさん飲むことなの。そして、出来るだけ人工の砂糖をとらないようにするわ。ちゃんと寝るのは大きくことよ。映画の撮影では走り回って色々な事をするからね。十分な睡眠を取っていないと、怪我をしたりするの。この映画の撮影はあまりひどくはなかったけど、それでも1日14時間は現場いたわ。だから一度撮影に入ったら、それ自体がワークアウトになるの。なぜなら、いつも走り回っているしね。特にハーレイ・クインを演じ ていたらじっと座っていることはない。机に座って、ジャーナリストとか なにかそういったものを演じる映画をやるのと違うわ。いつも走り回っているの (笑)。


なので撮影時以外はピラティスのトレイナーと一緒にトレーニングする事もあるわ。スタントのトレーニングをする時、大きな筋肉をつけるのは簡単なの。でも、安定性のために、怪我しないようにするために、小さな筋肉も強くしないといけない。ピラティスがそれに有効だと気付いたの。



――この映画でハーレイは天真爛漫でハッピーな悪として描かれていますが、ブラックマスクはもっとサイコパスな本当の悪です。天真爛漫な悪対サイコパスな悪というのは面白い設定ですが、そのアイディアはどのように出てきたのでしょうか?


マーゴット・ロビー:色々な意味で、ローマン(ブラックマスク)は、男性上位の世界を表現しているわ。でも、それをお決まりの毒のある男らしい表現でやるのは、ちょっといかにもという感じだったの。大きな筋肉隆々とした人でやるのはね。私たちにはそういったものよりもずっと複雑でニュアンスを感じる悪役が必要だった。 彼をこの女性たちのグループにとって魅力的な相手にしたかったの。彼(ユアン・マクレガー)は本当に素晴らしいわ。『トレインスポッティング』は私のお気に入りの映画の一本なのだけど、最初に脚本開発している時に、その映画についてかなり話したわ。『トレインスポッティング』の秩序を欠いたスタイルには3部構成が存在していないように感じる。でもそれを分解して見ると、分ごとに、ページごとに、3部構成になっているの。そういうった事を話し合ったり分析したりしたの。ユアンはブラックマスクを演じる事をものすごく楽しんでいたわ。自由で魅力的で本当に素晴らしい俳優だった。


――ハーレイはジョーカーと別れます、そして彼女は失恋から立ち直る為に多くのクレージーなことをしますが、彼女が取るアクションで、あなたが共感出来るもの、出来ないものはありますか?


マーゴット・ロビー:私は、自分自身がハーレイのようにドラマチックな別れの経験をしたことがあるとは言えないわ(笑)。私は決して、ハイエナを買ったり、なにかを爆破したりはしない。でも、泣きながらアイスクリームに向かったり、出かけていって、 酔っ払い、馬鹿げたことをするとかね。そういったものは、みんなが共感出来るものだと思う。でも、私はとても幸運なことに、そういった経験はしていないの。まず第一、幸運なことに、ミスター・J のような男性と付き合ったことはないわ。それが最初の問題ね。まず彼と付き合うというのが一番の間違いなの(笑)。


【ここから下は、物語の結末に触れるインタビューとなります。映画をご覧になっていない方、ネタバレを避けたい方はお気をつけください】



【ここから下は、物語の結末に触れるインタビューとなります。映画をご覧になっていない方、ネタバレを避けたい方はお気をつけください】


――映画のタイトルにもなっている「バーズ・オブ・プレイ」というチームについてお聞かせください。


マーゴット・ロビー:ハーレイが自立して行く中で、「バーズ・オブ・プレイ」によるこういったサポートを見つけることになるけど、最終的に彼女は「バーズ・オブ・プレイ」のメンバーにならない。彼女はカサンドラとの意外な友情を育む。これか私が大好きな「BEHIND BLUE EYSE」というタイトルのコミックにインスピレーションを得ているの。そこでは、ハーレイが、目の網膜にデジタルデータを入れた若い女の子を誘拐するの。そして彼女はその子を売ろうとする。読者が「彼女が正しいことをして、その小さな女の子を保護するだろう」と思うと、コミックの中では、彼女はそうしないの。彼女はその子を裏切る。でも、その後ハーレイはとても嫌な気持ちになるの。彼女は公園にいて、その女の子のことを見ている。そこで彼女が罪悪感を感じているのがわかるの。私が最初にハーレイの(企画)開発していた時、そのコミックとの出会いは私にとって啓示的瞬間だった。


私はやっと理解したの。「オッケー、彼女は悪い。でも彼女は悪魔じゃない。なぜなら、彼女は、自分がする悪いことについて罪悪感を感じることが出来るの。ミスター・J は悪魔だと思う。でも、彼女はそうじゃない」。そういったことは私にとって重要なことだった。ハーレイとカサンドラの関係はとても面白いもので、私は映画『レオン』が大好きで、(脚本家の)クリスティーナもその映画が大好きなの。あの映画には先生と生徒の関係性がある。ハーレイ が8歳の女の子にひどいアドバイスをするのを見ながら、ハーレイのもっと傷つきやすい面を見たり、ハーレイがある種の感情面での成長するのを見る機会でもあるわ。



『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』

http://wwws.warnerbros.co.jp/harleyquinn-movie/


(C)2020 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved. BIRDS OF PREY and all related characters and indicia c&TM DC Comics.


―― やわらかニュースサイト 『ガジェット通信(GetNews)』
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