白石晃士監督が人気テレビアニメを実写映画化した『地獄少女』が現在公開中。
午前0時にのみ出現するサイト“地獄通信”にアクセスし、怨みを抱く相手の名前を入力すると、“地獄少女”が地獄送りにしてくれるという。標的となった者は、痛みと苦しみを味わいながら、永遠に地獄をさまよう─―。だが、そのサイトにアクセスしてはいけない。なぜなら、依頼をした者にも恐ろしい代償が待っているからだ。
そんな本作から、ひとりの少女が地獄通信にアクセスするシーンをご紹介。
御厨早苗(大場美奈)はインディーズアイドルながら、独自の世界観をもつ人気アーティスト魔鬼(藤田富)のコーラスにスカウトされ、順風満帆な未来が約束されていた。だが、今の彼女の目の前にはそんな未来は広がっていなかった。彼女はある男の悲劇に見舞われ、生き地獄に突き落とされていた。
早苗がパソコンを眺めていると、ふと画面の下に並ぶ記事の中の「地獄通信で復讐」という見出しに目が留まる。記事を見てみると、そこには地獄通信の使い方が示されていた。
記事の通り、早苗は午前0時ちょうどに地獄通信にアクセスし、自身を悲劇に陥れた「長岡拓郎」の名前を送信する。そのとき、パソコンの画面が乱れ、画面から無数の腕が……!
人気作品だからこそ、原作の核の部分は大切にしなければならない。白石監督は「必殺シリーズと同じように『きれいごとでは片づけられない、晴らせぬ怨み』を、フィクションの世界の中で晴らすことを主題として描き、怨みを晴らした先には爽快さはなく、苦みが残るものにしたかった。実写映画として成立する、依頼者の“葛藤”=無常観をどう出すか、また、死や地獄の説得力ある恐怖をどう描くかを考えました。」と振り返る。
『地獄少女』 全国公開中
監督・脚本:白石晃士
配給:ギャガ
(C)地獄少女プロジェクト/2019映画『地獄少女』製作委員会
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