フィットビット・ジャパンは11月5日、同社製品を利用した健康管理や健康経営の事例を紹介するイベント「Fitbit Wellness Day 2019 Tokyo」を開催。この中で、2020年に開始予定の有料プレミアムサービス「Fitbit Premium」の概要がプレビューされました。
イベントの基調講演では、Fitbit アジア太平洋地域 副社長兼ゼネラルマネージャーのスティーブ・モーリー氏が登壇。生活習慣と健康に関するトピックとして、日本における死因の2位が心疾患であり、睡眠問題の日本経済へのインパクトは1380億ドルにおよぶという調査結果を提示しました。睡眠に関する調査では、日本は調査した18か国の中で睡眠時間が6時間47分と一番短く、平均就寝時間は0時で最も遅いという結果になったとのこと。
「Fitbit Premium」は、ユーザーの健康・行動データを基にカスタマイズされたガイドやコーチングを提供し、健康管理やリスク管理、病気の予防に役立てる有料プレミアムサービス。料金は未定ながら、月額数ドル程度を予定しているそうです。
アプリを起動すると、ユーザーがフォーカスしたい活動内容に応じて、歩数、活動時間、心拍数、睡眠などを関連付ける進化したインサイトを提示。ユーザーの行動の改善を促します。モーリー氏個人の事例として、夜の時間帯に水泳をすることで、よい睡眠が得られることを期待していたところ、あまりよく眠れていなかったとFitbitアプリから指摘されたとのこと。この場合、よりよい睡眠を得るにはエクササイズの時間を早めるか、翌朝の起床時刻を遅くするべきだった、と前日の行動に基づくインサイトを提示できるそうです。
1~3週間を単位としたガイドプログラムを提供。活動、食生活、睡眠などユーザーがフォーカスしたい領域について、生活習慣を改善するガイドを提示します。
睡眠のガイドプログラムでは、100点満点で評価する睡眠スコアに基づき、睡眠のどこで苦戦しているのかを分析、改善するヒントを与えます。
運動を改善する「ダイナミックワークアウト」は、何千ものコーチ動画やワークアウトの音声コンテンツから、ユーザー向けにカスタマイズしたプログラムを提示。ユーザーの活動内容によって提案内容が変化します。
「ウェルネスレポート」は、医師と設計した健康レポートの機能で、主治医やパーソナルトレーナー、栄養士へ相談して問題を特定してもらう材料を提供します。
糖尿病患者や高血圧リスクのある人向けに、ユーザーがプロからマンツーマンでコーチングを受けられる有料サービス「健康コーチング」の提供を予定。臨床試験では、目標が速やかに達成され、症状が変化する結果が出ているとのこと。健康コーチングは、2019年中にアメリカでパイロットプログラムを開始し、2020年にサービス開始を予定しています。
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