日本でも今年の8月30日から公開された、クエンティン・タランティーノ監督作品の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」。
Quentin Tarantino has no intention of recutting his #OnceUponATimeInHollywood to appease China's censors https://t.co/KaSvy7fV9F—Hollywood Reporter (@THR) 2019年10月18日
https://twitter.com/THR/status/1185341799377915904
ハリウッド・リポーターが独占記事として伝えるところによると、中国では10月25日から公開が予定されていましたが、公開1週間前に同作が上映スケジュールから削除されたことが明らかになりました。中国当局は、上映中止の理由を公表していませんが、同作におけるブルース・リーに関する描写や暴力表現がその理由だとする説もあるようです。
映画を含むコンテンツビジネスでは、市場規模の大きい中国市場の存在を無視しずらいものです。世界中で大ヒットした「ボヘミアン・ラプソディ」でさえ、フレディ・マーキュリーの性的指向がわかる部分を割愛しての上映となりました。ところが、タランティーノ監督は、同作を中国で上映可能な作品に再編集するつもりはないとのことです。
香港のデモをきっかけに、アメリカ企業に対して経済力を背景に言論封殺的圧力をかけ続ける中国に対し、アメリカ国内では反発の声が高まっています。
「サウスパーク」が中国で放送禁止に 当該エピソードの“謝罪”もブラックジョーク満載
https://getnews.jp/archives/2231928[リンク]
I applaud Quentin Tarantino's refusal to recut his film to appease China's censorship. Unalienable rights such as free speech should not be for sale. https://t.co/7XjNZ8QRe6—Secretary Pompeo (@SecPompeo) 2019年10月19日
https://twitter.com/SecPompeo/status/1185584446248046592
このニュースを知ったポンペオ米国務長官も、「クエンティン・タランティーノが、中国の検閲を通すために映画の再編集を拒否したことに拍手喝采だ。言論の自由などの不可譲の権利を安売りしてはならない」とタランティーノ監督の決定を支持するツイートをしています。
Hollywood — and the NBA — could take a lesson from Quentin’s principled stand against Chinese censorship. Slam dunk for free speech, and freedom. https://t.co/pVwGBpPkBA—Morgan Ortagus (@statedeptspox) 2019年10月19日
https://twitter.com/statedeptspox/status/1185585072273088518
国務長官に追随するかのように、モーガン・オータガス国務省報道官も、「ハリウッドとNBAは、(表現の自由や自由そのものに対する敵対行為である)中国の検閲に対するクエンティンの道義的立場から学べるのではないでしょうか」とチクリ。
映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』予告 8月30日(金)公開(YouTube)
https://youtu.be/epxG19fE8EA
※画像:Twitterより引用
https://twitter.com/getFANDOM/status/1185319931782385664
※ソース:
https://www.hollywoodreporter.com/news/quentin-tarantino-wont-recut-once-a-time-china-1248720
(執筆者: 6PAC)
―― やわらかニュースサイト 『ガジェット通信(GetNews)』