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劇場版『甲鉄城のカバネリ 海門決戦』「無名の声が聴こえた瞬間から涙が……」畠中祐・増田俊樹・逢坂良太ら登壇 完成披露舞台挨拶レポート



2016年4月から6月までフジテレビ“ノイタミナ”ほかにて放送され、圧倒的な映像美と迫力のバトルアクションで話題を呼んだオリジナルアニメーション『甲鉄城のカバネリ』の完全新作となる劇場中編アニメーション『甲鉄城のカバネリ 海門決戦』の劇場上映が、5月10日(金)からの2週間限定劇場上映を前に完成披露舞台挨拶を実施。


生駒役・畠中祐さん、来栖役・増田俊樹さん、巣刈役・逢坂良太さんのメインキャストに加え、本作の構成を担当した大河内一楼さん、監督・脚本の荒木哲郎さんが登壇。『甲鉄城のカバネリ』にしては珍しい、登壇者が全員男性というイベントになりました!



畠中さんは、「去年の5月頃に僕と(無名役の)千本木彩花さんが参加した仮アフレコをやって。そこから考えると、この映画に携わっているのも長いようで短いというか。実際の本アフレコも楽しかったので一瞬で終わったし、やっと公開されるという実感がまだわかなかったんですけど、昨日試写を観に行ったんです。無名の声が聴こえた瞬間からブワッと涙が出てきちゃって……冷静に観れなかったです。それくらい、自分の中でもこの作品が大好きなんだなと改めて実感しました。それをみなさんに届けられるのが感無量で純粋に嬉しいです」と、冒頭から作品への熱い想いを語りました。


続いて大河内さんは、「作品的に幸せな着地をしていて、自分で観てみて、とても良かったなと思っています」と挨拶。


荒木監督も、「TVシリーズが終わったときに、自分はまだやりたいと思って。良いキャラクターを作ったのにもうおしまいなんて……と思い、彼らを理想的なアニメにして活躍させたいと思いました。いろいろな人に協力をしてもらって、こうやって良い劇場版が出来あがり、みなさんに観てもらうことが出来た。本当に幸せな人生だなと思います。ありがとうございます」と、今作にかけた想いを述べました。


さらに、仮アフレコは昼の12時から夜の11時頃まで行ったことも明かした畠中さん。基本的にはセリフの尺をみるためのもので、「細かくダメ出ししません。気楽にお願いします」と荒木監督が言っていたにも関わらず、いつの間にか熱が入ってしまい、本番と同じくらい演技指導してしまったため、長時間になってしまったのだとか。「音響監督の三間雅文さんが先にスイッチが入って、俺もそれにのっかりました(笑)」と荒木監督。



カバネリらしさが全部入った作品になった


――完全新作で意識したことは?


大河内:TVシリーズでの快楽や「こういう面白さがあったよね」、「これがないとカバネリじゃないよね」といった要素をなるべく全部入れたいなと話して、その上でさらに幸せな作品にしなたいなと僕は思っていて、それが実現できたんじゃないかなと思います。


荒木監督:全部入りました。


――キャラクターの男女の関係性が描かれるシーンについて。


大河内:僕は脚本家なんですけど、今回の劇場版に関しては荒木さんが脚本を書いていて、構成が僕なんですよ。僕はこういう風お話が並んでいて、こんな出来事が起こるといいんじゃないかな、というのを書いたんです。だから、脚本は荒木さんが書いたので、素敵なちょっと恥ずかしいセリフなどは荒木さんが結構考えてくれているんですよね。


畠中祐の背中の大きさを感じた


――TVシリーズ、劇場総集編、ソーシャルゲームを経て劇場版となりましたが。


増田:TVシリーズから成長や変化などいろいろ変わっているところを実感されていると思うんですけど、現場にいる僕らからすると、TVシリーズからどうしようもなかった生駒がヒーローになっていくというストーリーを演じてきた畠中くんが、2年ぶりに会うと、こんなにも背中が大きい男になっているのか、と収録中に感じました。


畠中:筋トレもしてますしね。


逢坂:そういうことじゃないよ(笑)!



畠中:でも、これだけ熱量のある現場だったからこそ、またアフレコをやるとなったときに、あの時に戻れるのかな?という不安が正直あったんです。でも、監督にも音響監督にも、「TVシリーズの時に巻き戻って演じようとしなくていいから。生駒だって前に向かって進んでいて、甲鉄城のみんなが進んでいるわけだから、進んだ先の人物でいい。だから生駒も無名も変わっていていい。変わらないということを一生懸命守ろうとするんじゃない」と言ってもらえました。


逢坂:前向きにさせてくれるプレッシャーの与え方をしてくれるんです。ネガティブなプレッシャーではなく、「じゃあ、やってやりますよ!」という感じにさせてくれる。


荒木監督:でも、畠中さんは朝一番から裸足だったじゃないですか。「もういる!」と思って面白かったですね(笑)。


畠中:あのモードに入りますよね。生駒はやっぱり裸足にならないといけないというか。



荒木監督:
収録が進んでくると、どんどん薄着になっていきますよね。


畠中:ギリギリまで脱いでいきます。それくらい暑くなる現場なんですよ。



逢坂:
テストをやった後に、もうスタジオの中が暑いんです。


増田俊樹が常に畠中祐を睨んでいる理由とは?


また、荒木監督から増田さんへ「来栖のときはすごい怖い顔でいつも睨まれて怖いです」と告白が! 畠中さん以外は睨んでいるつもりはないという増田さんですが、自分が出演していないシーンでも、マイク前に立っている畠中さんのことはずっと睨んでいるそう。


――それは常に気持ちを作っているから?


増田:役柄的にも、彼(生駒)にとっての武力に関しては止められるのは自分(来栖)しかいないし、止めるべきなのは自分だな、と思っている。というのを継続するために、映像の中に自分たちはいなくても、目の前に生駒役の畠中くんがいるので、彼をずっと見ていますね。


畠中:でも、休憩時間に僕が「痛い時に叫ぶシーンを演じるのが好きなんですよ」と話していて、それからテストの時に真面目にその叫び声をあげるシーンを演じたら、笑って見てましたよね?



増田:ラジオとかもやられていたじゃないですか。それで彼のドM的な部分が作品に影響を与えているように感じられて(笑)。


畠中:そのシーンの前にそういう話題を話しちゃったのがいけなかったよね。


――TVシリーズからの無名と生駒の約束がこの物語のポイントになっています。忘れられない約束はありますか?


畠中:2年前くらいに、ソーシャルゲーム化するとなったときに、スタッフさんの話し合い兼食事会の場に、僕と千本木さんも呼んでいただいて、みんなでお話ししたんです。


荒木監督:生駒だったらどうする? 無名だったらどうする? とリサーチしました。


畠中:そこで千本木さんが無名のアンケートを書いた時に、こんなに生駒のことを気持ちとしては想っているんだ、という発見が監督の中であったみたいで。「これで面白い作品を作ります」という約束みたいなものをいただいて、それは完全にこの映画に反映されていて、そしてとても面白い作品になりました。


最後に、畠中さんは「心から胸を張って面白いと言える、そして心が動く作品に携われたことがとても幸せです。この座組が大好きです。だから、終わってしまう、みたいなものが寂しいですけど、ここから劇場版が公開されて、どんな風になっていくのかわかりません。みなさん、カバネリを他の人にも知ってもらいたいので、『面白かったよ!』の一言でも言ってくれたら嬉しいです。これからも『甲鉄城のカバネリ』、走っていきたいのでみなさん応援よろしくお願いします」とメッセージを送り、イベントは幕を閉じました。


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『甲鉄城のカバネリ 海門決戦』入場者特典決定!



劇場入場者特典として、キャラクター原案・美樹本晴彦描き下ろしイラスト(裏面)大判ポストカードの配布が決定。さらに好評配信中のPC/iOS/Android用ゲーム「甲鉄城のカバネリ -乱-」で使用できる海門特別衣装のシリアルコード付き(表面)!

※入場者特典は無くなり次第、配布終了となります。


   


総集編映画『甲鉄城のカバネリ』フジテレビにて地上波初放送決定!


『甲鉄城のカバネリ 総集編 前編 集う光』 4月30日(火) 26:25〜(予定) フジテレビにて

『甲鉄城のカバネリ 総集編 後編 燃える命』 5月7日(火) 26:15〜(予定) フジテレビにて


詳細は公式HPにてご確認ください。

http://www.kabaneri.com/[公式サイト]


(C)カバネリ製作委員会


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