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孤独死したらしたい5つのこと(アラフォーからはじめる!)



今回は岡映里さんのブログ『アラフォーからはじめる!』からご寄稿いただきました。


孤独死したらしたい5つのこと(アラフォーからはじめる!)



爆音すっぽんバーにて


 

先日、ともだちがなんか、


とても名誉なものをもらったとかで


そのお祝いですっぽん食べてました。


で、カウンターしかないその店は


貸し切りだったので、ご店主と3人でいろいろ話してたんです。


「この店のお皿って、揃いにしてないじゃないですか、


私の家もそうなんですよ。


お皿買うときは一枚しか買わないんですよ。


なんかペアで買うと、いもしない彼氏だか


旦那みたいなののために買ってるみたいで


なんかやなんですよ」


 

それに皿って全部ばらばらの柄のほうが


テーブルに並べたとき面白くないですか?


 

って言ったら、友達が


「なんか寂しいこと言うなお前。


彼氏できる前に皿だの枕だの、


揃えるもの揃えて心の準備しないと


できるもんもできないんだよ」


みたいなことを言ってたんで、


そういうもんかと思いました。


 

で、最近、自己啓発本を読みすぎたせいか、


一人の生活が全く苦ではなく、


特に寂しさを感じたりせず、


今の人間関係に感謝して生活しているし、


自分のことは自分で出来ているので、


このまま一人で生きていくのも悪くないなとか


思ってるんだけど、そうなるとまあ当然


孤独死しますよね。


その前に病院に入院するような病気になれば、


孤独死じゃないかもしれないけど。


 

私の人生、孤独死待ったなしだあ。


ジコケーやって人生幸せとか言っても、結局孤独死。


で、あんまりそれがいやじゃないんだよな。


なんでみんな一人では死にたくないのかな。


なんか、孤独死した人の清掃するとかの


レポートで、


ドロドロに液状化した遺体が転がっていて


変色したタタミとか床のエグい写真をたまに


ネットで見ますけどああいうのが嫌なのかな。


でも現代にあっては、死んだら必ず人の手を


煩わせるわけだから、程度の違いでしかないような


気がするんですよね。


私も親の飛び降り自殺した変死体とか、あれしましたが


まあ、仕方ないよね。そうやって死んじゃったんだもん。


それに火葬場の人とかさ。


葬儀屋の人とかさ。


絶対他人を煩わすんですよ、死ぬと。


迷惑かけないことなんてないの。


 

ああそういえば、思い出した本がある。


「死ぬ気まんまん (光文社文庫)」『amazon.co.jp』

https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/B00IHQILFK/nksmasm-22/


佐野洋子さんといえば、「100万回生きたねこ」


の作者として有名ですが。


私は彼女のエッセイが大好きでどの本も、


暗記するほど読んでると思います。


この本はがんになった佐野さんが余命宣告をうけてからの


日々の徒然をかいたもの。


佐野さんは2度結婚していますが、


この時はひとり身でした。


再発の告知を受け、余命宣告をされた帰りに、


彼女は貯金をはたいてジャガーを買います。


老後のために避けておいたお金は、もう死ぬから


使っちゃえ、っていうことで買ったんです。


納車された日。革張りのソファーに身を沈めて彼女は


こう思ったそうです。


「このジャガーのシートのように私を抱きとめ


受け入れてくれる男は生涯ついに出現しなかった」と。


いい話だなと思って。


なんのてらいもなく、惨めさもない。


あと、この本読んで思ったのは、末期がんの患者でも


家でひとりで療養してたら


決められた曜日に


自分でゴミを出さないといけなくて


そのために早起きしないとなんないんだなって。


 

話がずれた。


なんか自分がちょっと変なのかもしれないですが、


私も、死ぬこと自体全然いやじゃないし、


孤独死とかも全然抵抗がないので、


そんな私が、孤独死したらやりたいこと5つ考えてみました。


つまんない雑記なので美味しいお写真とあわせてどうぞ。


 


孤独死したらこれがしたいその1。白骨化



エンペラの白和え


 

やっぱどうせ孤独死するならとことんまで行きたいなと。


あと、ちょっとだけ腐りかけの自分を


見られるのってなんか恥ずかしくないですか?


やっぱ白骨化だよね。


ああ、ここまで孤高を貫いたんだなと。


 


孤独死したらこれがしたいその2.夢枕に立つ



すっぽんスープ。生麩といっしょに


 

やっぱ死んだら夢枕とかもたっちゃいます。


孤独な人間って何故孤独かっていえば、


エコに生きてるからだと思うんですよ。


つまり無害な人間でいたい。


孤独を恐れてしまう人は、ウザがられてでも


他人に関わりに行くわけだけど、


孤独と馴れ合える人間は、自分で自分を


充足させる方法を身に着けているので、


無理に人と一緒にいる必要がない。


だから孤独で、だから孤独死なんです。


でも。死んだあと、ちょっと遊びに行っていいですか?


結構、岡が夢枕立った、あん時もう死んでたのかって


後々ネタにできると思うよ。


 


孤独死したらこれがしたいその3.メールの送信が間に合わなかった



すっぽんの雑炊


 

やっぱ、「ああ、何だったんだろう???」みたいな謎を


残して死んで、年単位で残された人に娯楽を提供したいと


思います。


送信ボックスに書きかけのメール……内容は


「使い切れなかった1億円あまりのお金があります、


通帳は……」


みたいなところで終わってると、誰かドキドキ


してくれるかも知れません。


 


孤独死したらこれがしたいその4.ライフハックを書く


写真が尽きたのでここからは写真なしで行きます。


「孤独死を早く見つけてもらうための5つの方法」


みたいなライフハックを書き残しておく。


例えば、ヤクルトを契約しておいて、おばさんに見つけてもらう、とか。


 


孤独死したらこれがしたい5.『非現実の王国で』級の作品を遺す


やっぱり孤独死業界のノーベル賞といえば、


ヘンリー・ダーガーでしょう。


「ヘンリー・ダーガー 非現実を生きる (コロナ・ブックス) 」2013年12月18日『amazon.co.jp』

https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/458263477X/nksmasm-22/


「ヘンリー・ダーガー 非現実の王国で」2000年5月1日『amazon.co.jp』

https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4878933429/nksmasm-22/


生涯でできた友達ゼロ、


寡黙で無害な掃除夫としてその生涯を


終えたが、


遺品を確認した大家さんが驚いたのは


何十年間も、ダーガーが一大叙事詩を書いて/描いていたことでした。


発表のアテもなく、もとよりそんなことを望まず。


ただ自分のためだけに


少女戦士たちの戦いと惨死を


描き続けていたダーガー。


もちろん恋人などおらず、


女性の裸を見たことのないダーガーは


少女戦士たちが磔にされ


裸に剥かれるシーンを描く時、


女の子のお股におちんちんを


描いていました。


図らずも両性具有の世界を描いていた


ダーガー。


今アール・ブリュットの傑作としてその作品は


世界中で出版され、


原画も世界の一流美術館を巡回していますが。


なんか、やっぱこのぐらい時間と手間をかけて


孤独死で完結する


そんな人生ってそれもいいなと思います。


 

・・・


「でもさ、彼氏できなくてもお皿は揃いで買っておいて


いつ男ができてもいいようにしとけば?


一人の間は、使わない方の皿で陰膳でも作って


お母さんの仏壇にでも備えとけばいいし」


って言われた。それもありかね。


 


なんというかプロブロガーの人みたいな


毒にも薬にもならない、オチのないことを書きましたが


今日は筋曜日なので、筋トレして寝ます。


 

おやすみなさい。


 

執筆: この記事は岡映里さんのブログ『アラフォーからはじめる!』からご寄稿いただきました。


寄稿いただいた記事は2018年12月17日時点のものです。


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