スコットランドのMargiotta Food &Wine(以下、同店)というスーパーマーケットで働いていたソフトバンクの『Pepper』が、試用期間中にクビになったことが明らかになりました。
「ロボットが人間の仕事を剥奪するにはまだ時期尚早」といった切り口で、欧米の大手メディアでもニュースとして取り上げられています。
Pepper the robot fired from grocery store for not being up to the job [リンク]
http://www.foxnews.com/tech/2018/01/22/pepper-robot-fired-from-grocery-store-for-not-being-up-to-job.html
ファビオ(Fabio)という名前の『Pepper』が同店で働き始めたきっかけは、英BBCの『Six Robots &US』という番組に協力したヘリオット・ワット大学(Heriot-Watt University)から依頼を受けたため。お客さんに挨拶したり、商品の場所を教えたり、ハイタッチしたり、ハグしたりと接客用にプログラムされたファビオを試験的に導入することにしました。これは、スコットランドの小売業界における初のロボット導入事例となりました。
ところが、「ワインはどこ?」と聞かれても「(お酒売り場の場所を教えずに)お酒売り場にあります」と中途半端な案内をしてしまう、豚肉の試食を勧めてもお客さんに無視される、お客さんに話しかけられても無視してしまう(騒がしい店内では内臓されたマイクが音を拾えなかった様子)等々、同店の期待に沿う事ができなかったため、あえなく解雇という憂き目にあってしまいました。
The scene you never saw on tv. Fabio sure did love to have a dance. #sixrobotsandus@BBCTwo@heraldscotland@edinburghpaperpic.twitter.com/5HNd204UNM—Margiotta Food&Wine (@MargiottaLtd) 2018年1月24日
https://twitter.com/MargiottaLtd/status/956272192748171270
踊ってる場合じゃなかったかもね。
ヘリオット・ワット大学のオリバー・レモン(Oliver Lemon)教授によると、「ファビオはプロトタイプ」だったそうで、「2年以内には(スーパーマーケットより規模の大きい)ショッピング・センターで働くことができるロボット」を完成させるつもりだとのこと。
日本国内でも導入事例が増えている『Pepper』ですが、まだまだロボット・人間双方にとって試行錯誤の日々が続いていきそうです。
「ちゃんと仕事をしないといけない」…ペッパーに“お得感”は出せるのか
https://newswitch.jp/p/8636[リンク]
※画像:
https://twitter.com/MargiottaLtd/status/946499437341433864
※ソース:
http://www.heraldscotland.com/news/homenews/15886315.What_happened_when_a_robot_went_to_work_in_a_Scottish_supermarket/?ref=twtrec
http://www.foxnews.com/tech/2018/01/22/pepper-robot-fired-from-grocery-store-for-not-being-up-to-job.html
http://www.iflscience.com/technology/store-hires-robot-to-help-out-customers-robot-gets-fired-for-scaring-customers-away/all/
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