政府が推進している「働き方改革」。時短労働やテレワーク、女性活用など多岐に渡っていますが、そんな中でも毎月第四金曜日に3時に終業するという「プレミアムフライデー」に関しては実施する企業が限られているのが実態なのではないでしょうか?
そんな中、グループウェアやクラウド基盤などビジネス向けWebサービスを展開しているサイボウズが『働き方改革、楽しくないのはなぜだろう。』という特集を組み、新聞広告・交通広告を出して話題となっています。
#サイボウズ の全面広告おもしろいじゃん。「なんですか、そのありがた迷惑なプレミアムフライデーとやらは…。」そのとおり!!! pic.twitter.com/LAU0OpNyMD
—湘南くわまん (@gunchoroQ) 2017年9月12日
自社の20周年告知を働き方の意見広告で埋め尽くすサイボウズさんのセンスに脱帽。ちなみに働き方改革が楽しくないと感じる理由ですが、それが価値観の変化を伴わない外発的な取組だから、というのが私自身の考え。 pic.twitter.com/784inZQUYq
—スキルノート (@skill_note) 2017年9月7日
アリとキリギリス、女王アリなどの昆虫が社員・管理職になっているというサイボウズの企画。アリが「プレミアムフライデーでカフェにいるの全員うちの社員」と言ったり、女王アリが「女性活躍?昔からしているっつーの」と鼻で笑ったり、セミが「今日からうちも強制イクメンです」とぼやいたり、制度ができたことによって自由に働けなくなることを嘆いています。特設サイトでは『紙兎ロペ』原作者の内山勇士氏が監督を務めた動画も見ることができます。
サイボウズ ワークスタイルアニメ『アリキリ』 第1話:残業編 –YouTube
https://www.youtube.com/watch?time_continue=2&v=xlHiV05IzEU [リンク]
サイボウズの担当者によると、交通広告は新宿・品川・秋葉原で展開。「働き方改革は政府もよかれと考えて推進しているのだと理解していますが、現状では上から言われてやるという雰囲気になっています。だから受け取る側がモヤモヤするのではないかと思います」と指摘。「プレミアムフライデーも動画や広告ではいじりましたが、政府が悪いということではなく、働く人個々人がワークスタイルを見直すきっかけ作りになればということで企画しました」とその意図を説明します。
「100人いれば100通りの働き方ができるというのが理想。その多様性が定着するには、個人の意識や自分がどうありたいか、ひとりひとりが考えることが重要だと考えます」というサイボウズ。政府や経営者側を批判するだけでなく、これからは自分の働きやすいスタイルがどういうものなのか、アクションをしていくということが大事になってくるのではないでしょうか。
働き方改革、楽しくないのはなぜだろう。(サイボウズ)
https://cybozu.co.jp/20th/ [リンク]
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