長崎県対馬にて、琉球大学がツシマヤマネコの生態調査のために設置した自動撮影装置によって、2017 年 2 月 6 日にカワウソの動画が撮影されました。
【動画】長崎県対馬・国内絶滅種のカワウソ発見? 琉球大学が動画撮影
https://youtu.be/SDPlM_ES3UQ
「絶滅」指定 38年ぶりの発見? 二ホンカワウソ
まずはじめに、ニホンカワウソについて。
日本のカワウソは、明治時代までは日本全国に生息していましたが、毛皮や薬種を目的とした狩猟に加え、生息地の破壊によって、四国を除く地域では 1955〜1960 年頃には絶滅し、四国でも 1980〜1990 年代に絶滅したと考えられています。対馬にも江戸時代まではカワウソが生息していた記録が見つかっています。
1979 年の高知県での目撃を最後にカワウソの生息確認は無くなり、環境省では2012年にニホンカワウソ(本州以南亜種)とニホンカワウソ(北海道亜種)を「絶滅」に指定。
個体の由来は3つの可能性が
琉球大学理学部海洋自然科学科生物系 伊澤 雅子教授の研究グループの発表によると今回の撮影でみつかったカワウソについては、種の特定はできないそうで、
1.対馬において細々と生き残っていた
2.韓国から泳いで渡ってきた
3.海外からなんらかの人間活動によって移動してきた
の可能性が考えられるのだという。環境省では7月からカワウソの糞や巣を探す痕跡調査を開始。
出典:琉球大学 動物生態学研究室
http://w3.u-ryukyu.ac.jp/mammal/
(c)琉球大学動物生態学研究室
Animal Ecology Laboratory,University of the Ryukyus
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