7月20日、大阪・北新地に焼肉店『北新地はらみ』がオープンした。
その名の通り、一頭の牛から数㎏しか取れない希少部位であるハラミの魅力をより多くの人に伝えたいというのがこの店のテーマ。
大阪の老舗イタリアンレストラン、ポンテベッキオ本店でシェフを務めた服部融快(ゆうかい)さんがプロデュースを務め、これまでの焼肉店にはなかった高級感と繊細な味わいを満喫することができるというがいかに。
今回、筆者である中将タカノリが、女優で自ら飲食店経営もてがける食通・三枝雄子さんと共にレセプションパーティーにうかがった。
和風モダンの店内は1階のカウンター席、2階、3階のテーブル席からなっていていずれも広々。ビールもいいが、高級肉を迎えにワインなど嗜むにもいい雰囲気だ。
この日、まず前菜としていただいたのは『ハラミユッケ トリュフ添え』。
いかにも新鮮な赤々とした薩摩牛ハラミに高級卵『龍の卵』と山盛りのトリュフ!よくあるユッケのどぎつい甘辛さはない。口に含めばまず質の良い肉特有の優しい甘みが舌に乗っかり、続いてトリュフの香りが鼻腔に広がり、最後にすべてが卵の旨みと一体になって脳髄を刺激する。一口で三段階の味わいが楽しめる至高の一品だ。
続く『特上タン 10㎜厚切り』も素晴らしい。
そのまま生でもいただけそうな鮮度なので軽く表面をあぶったくらいでいただいたが、臭みはまったくないし非常にやわらか。レモンをかけずに口内でゆっくり咀嚼して染み出る肉の味を楽しむのをおススメする。
そしていよいよ真打の『ハラミ』と『サガリ』!
ハラミとサガリは店によっては区別されないほど非常に近い部位だが脂ののり方など微妙な違いがある。
「ハラミ食べずしてサガリは語れず、サガリ食べずしてハラミは語れず」
と21世紀の高名な食通である僕が語っているくらいなので味の道を志す者なら両方味わうのが流儀だ。
テーブル担当のシェフがそれぞれ300gの塊肉をじっくり焼き、最後にブランデーでフランベする……綺麗な肉が手際よく調理されていく光景は映画を観るように愉しいが、真に悦びを感じるのはやはり口に運んだ時。
濃密な味わいの肉と若干の脂が絶妙なバランスでハーモニーを奏でるハラミ。
ハラミにくらべあっさりしているが、その分純粋な肉の旨みをじっくり堪能できるサガリ。
何もつけなくとも十分に美味しいし、贅沢にトリュフを散らして前出の龍の卵、タレをからめるのもこの店ならではの十二分の美味しさ。
ぐうの音も出ない美味の世界が『北新地はらみ』にある。
大切な人と悦びを噛みしめながら過ごす贅沢なひととき……ここぞという時のデートや家族サービス、クラブの同伴、アフターにもおススメの名店だ。
ハラミ専門店「北新地はらみ」
住所:大阪市北区曽根崎新地1-11-5
TEL:06-6341-4118
営業時間:17時30分~翌3時
オフィシャルサイト http://harami.jp/ [リンク]
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(執筆者: 中将タカノリ) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか