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野菜の栄養価と価格、旬と旬以外の時期でどれくらい違うの?



栽培技術の進化により、ほぼ一年中出荷される野菜が増加。近ごろは、季節に関係なく手に入るものが多くなりました。それでもやはり、おいしくなるのは旬の時期。そもそも「旬」とは、野菜や魚の出盛り期や食べごろの時期をいいます。では、旬の野菜と旬以外の野菜では、栄養価にどのような違いがあるのでしょうか。また、価格はどれくらい差があるのでしょうか。

旬の野菜と、旬以外の野菜の栄養価の違い



栄養価といっても、違いは野菜の種類によってさまざまです。ここでは、夏野菜の代表「トマト」と、冬野菜の代表「ほうれん草」を比べてみましょう。

トマトでは、β-カロテンの差が顕著です。旬のものは、旬でない時期のものに比べ含有量に約2倍の差があるというデータもあります。(女子栄養大学調べ)。

ほうれん草では、旬の12月に採れたものに比べ、旬ではない9月に採れたものはビタミンCの含有量に約3~4倍の差があることを示しているデータもあります。日本食品標準成分表2015年版(七訂)では、「夏採り」と「冬採り」で成分値の記載が分かれているほど。季節によって栄養価の変動が大きい成分もあるのです。

旬のものは手に入れやすく、価格は低め!



旬の野菜なら、適した時期に大量に収穫できるので、手に入れやすいうえ、価格もお安め。

たとえば、トマトの価格を比較すると、平成26年8月1週目は1キロあたり527円だったのに対し、同年10月1週目は831円(農林水産省調べ)。トマトの旬は7~8月なので、秋以降は価格も上がります。1キロ304円の差は、かなり大きいですよね。

旬の時期に出回るものは、価格が安くなり、栄養価は高く、味もよく、最良の状態を味わうことができるのです。




最後に


旬の時期は安価になりますから、旬を知るひとつの手段として「野菜の価格」に注目しておくのもいいかもしれません。ただ、最近では、価格変動を抑えるために、品種改良や生産の工夫が進み、一年中出回るようになった野菜も少なくありません。

季節を問わず食べたい野菜が手に入る便利さを享受しつつも、旬の時期には、季節感とともに野菜本来の味や香りを楽しみたいものです。

カゴメ 「野菜と生活 管理栄養士ラボ」


カゴメ管理栄養士による、「食と健康」に関するコンテンツを開発・提案する専門チームです。カゴメがトマトを中心とする野菜の研究活動で培った知見、小売店、中食・外食業態を展開する企業向けの営業活動で培ったメニュー開発・提案力を活かし、「健康セミナー」や「メニューレシピ監修」など日々の健康づくりにお役立て頂けるコンテンツを開発し、提案致します。


最終更新:2018.01.10


文:齊藤カオリ

写真:Getty Images

図版:KWC

監修:カゴメ 「野菜と生活 管理栄養士ラボ」

出典:農林水産省・食品価格動向調査(野菜)

農畜産業振興機構「月報 野菜情報」2008年11月号(女子栄養大学)


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