創業者の故ジャニー喜多川氏による性加害問題で、2日ジャニーズ事務所が開いた記者会見。特定の記者を指名しないようにするための、『NGリスト』があったと4日、NHKがニュース番組で報道した。
報道によると、『NGリスト』には指名しないように複数の記者や、ジャーナリストの名前や顔写真が掲載されており、実際に挙手し続けながら指名されなかった記者らの名前もあったようだ。同事務所から会見の運営を委託されていた会社が会場に持参していたという。
会見の際、「手を挙げているのに当てられない」「茶番だと思うんですけど」などの怒声が飛び、会場が騒然とした場面があった。
この件に対しジャニーズ事務所は、『今回流出した資料は、弊社の関係者はだれも関与しておりません。見てもおりません。』と回答。しかし、「本件について打ち合わせが行われた際、媒体リストを持ってこられて、そこにNGと書いてあったので井ノ原が、『これどういう意味ですか?絶対当てないとダメですよ』と言いました。するとPR会社が、『では、前半ではなく後半で当てるようにします。と答えました。』そのやりとりをその場にいた役員全員が聞いております。」という一文が波紋を呼んでいる。
翌日の5日、運営を委託されたコンサルタント会社がコメントを発表し、【一部報道について】とはじまるコメントで、【円滑な運営準備のために弊社が作成し、運営スタッフ間で共有したもので、ジャニーズ事務所様は作成や運営スタッフへの共有を含め一切関与しておりません。なお実際の会見の進行においては、こうした資料に関わらず、登壇者、司会者の判断のもと、幅広い媒体の記者の皆さまにご質問頂くこととし、貴重なご意見を頂戴したところです。】などとした。
これに対しネット上では、「また裏があるんじゃないかと思ってしまう...」「懸念が残ってしまう。100%ジャニーズ事務所を信じられない。」「本当に残念」などの声が寄せられていた。
新たな火種となってしまった"NGリスト"だが、ジャニーズ事務所のコメントを読む限り、『だれも関与しておりません。見ておりません。』という言葉は新たな不信感を抱く材料となってしまったのではないだろうか。