『大下容子ワイド!スクランブル』(テレビ朝日系)に24日、脳科学者の中野信子氏がコメンテーターとして出演したが、ロシアのウクライナ侵攻をめぐり「戦争はどちらかが一方的に悪いことはない」と発言したことで物議を醸している。
番組では、ハリウッド俳優でもあるショーン・ペン監督(62)がロシアのウクライナ侵攻を描いたドキュメンタリー映画『スーパーパワー』を紹介。本来ならコメディ俳優からウクライナ大統領になったゼレンスキー大統領(45)の異例の経歴を紹介するドキュメンタリーを制作する予定だったが、ショーン監督がキーウ滞在中にロシアによるウクライナ侵攻がはじまり、指導者としてのゼレンスキー大統領とウクライナの状況を描くことにしたという。
ドイツで開催中の『第73回ベルリン国際映画祭』では、記者からの「プロパガンダではないか?」との質問に対し、ショーン監督が「この映画が偏向していないとは言わない。曖昧なものにしたくなかった。プロパガンダとみられて結構だ。これは我々が見た真実の物語だ」とコメントしたことも伝えられた。
その後「ショーンさんの活動であったり、映画だったりをどうご覧になりますか?」と聞かれた中野氏は、「すぐには答えられないですね」と言うと「日本人であるからには偶像化されるかもしれないということに対してナーバスであるべきだと思ってる」とコメント。
そして「いろんな見方があるんでしょうけど。ちょっとこれは言いにくいが……」と慎重になりながらも「戦争はどちらかが一方的に悪いことはないんだと思っています。どちらか一方が正義ということはないんだと思います」と私見。
続けて、「ショーン・ペン自身も『偏向していないとは言わない』と告白しているわけですから、これはエンタメとしてそういうものだとみる見るべきであって、真実と事実は違うということは肝に銘じておくべきだと、そう思います」と述べた。
この意見に対し、視聴者からは「戦争はどちらが悪いもないかもしれんけど、ロシアは一方的な侵攻なのでは…」「戦争はどっちかだけが悪いわけじゃないって今回のは侵略しに行ってるほうが悪いに決まってるんですが」「今回のロシアのウクライナ侵攻を見て『どちらかだけが悪いわけじゃない』ってのは違うのでは?宣戦布告無しで攻め込まれたウクライナに悪の部分があると言うことだよね」との疑問の声が数多くあがっていた。