『バイキングMORE』(フジテレビ系)が2月21日放送され、北京五輪でドーピング問題が取り沙汰されたROC(ロシア・オリンピック委員会)のカミラ・ワリエワ選手(15)について特集。解説としてリモート出演したプロフィギュアスケーターの安藤美姫(34)の発言に疑問の声が集まっている。
昨年12月に行ったドーピング検査で、禁止薬物への陽性反応が出たとされたワリエワ選手。その後、スポーツ仲裁裁判所(CAS)の判断により、ワリエワ選手は五輪出場を続行。2月17日にはフィギュアスケート女子フリーが行われ、優勝候補とされていたが暫定4位という結果になった。
この騒動について話を振られた安藤は、ロシアのフィギュアスケート選手がドーピングをやっているという話を聞いたことがなかったとした上で、「今回のワリエワ選手のドーピングも本当に真偽が知りたいんですよ」と率直な心境を告白。さらに、今回発覚した薬物が心肺機能を強くする薬であることに触れ、「ワリエワ選手の技術の話になるんですが、心肺機能が多いからって、あの技術は習得できないんですよ、正直」と明かした。
さらに安藤は、「ドーピングじゃない薬で心肺機能が上がって何時間も練習できたら、あの滑りの美しさだったり感情だったりとか、技術力とかをみんなが取得できるかと言ったら、私は技術面はそうではないと思うんですよ」「彼女の実力、洗練された美しさとかは彼女のポテンシャルなんですよ」と指摘。
また、「練習がいっぱいできるからこうなれるのは当たり前だって報道されていたんですけど、それは違うと思う。私が同じようにいっぱい練習して、ここまで美しく、ここまで4回転が飛べたかと言ったら、絶対、そうではない」と強調し、「スケートって、そんなに簡単なものというか、単純なスポーツではない」と断言していた。
しかし、この発言にネット上からは「それならドーピング問題無いってことになるだろうが」「論点ズレてる」「影響ゼロじゃないかもしれないのに何言ってんだ?」という批判の声が集まっている。
「話の中で安藤は『ドーピングはやってはいけない』『ダメはダメ』と話していましたが、一方ではあたかもワリエワ選手の技術はドーピングによって得られたものではないと主張することで、論点がずれてしまうことに。ほかのスポーツでもドーピングは禁じられており、今回のドーピングがワリエワ選手にどう影響をもたらしたか、判断することはできないこともあり、疑問の声が多く集まってしまったようです」(芸能ライター)
根深いこの問題だけに、多くの疑問の声が集まってしまった。