8月9日放送の『バイキングMORE』(フジテレビ系)で、MCの坂上忍(54)が、アスリートの思いを代弁する場面があり、逆に視聴者からひんしゅくを買っている。
問題となっているのは、8日に閉幕した東京オリンピックで起こったある問題について取り上げていた際の一幕。陸上女子砲丸投げで金メダルを獲得した、中国の鞏立姣選手(32)に対し、中国国営放送のリポーターが性別に関する失礼な質問をしたというものだ。具体的には、件のリポーターが鞏選手に対し、女性としての人生計画についてや、彼氏がいるかどうか、どんな男性を探しているかなど不躾な質問を繰り返したという問題である。
番組では、この失礼極まりないインタビューに対しコメンテーターたちから怒りの声が上がっていたが、坂上はとりわけヒートアップ。男子マラソンに出場し、6位に入った大迫傑選手(30)がインタビュアーに対し「あんまり泣かせないでください」と話したことに触れ、「大迫選手がいい感じで言ってくれたんだけど、あのむりやり泣かそうとするの、やめたら? 俺、あれ大っ嫌いなんだよ。わざとらしいんだよ!」と吠えていた。
さらに坂上は「涙って自然に流れるから綺麗なわけで。アスリートの涙なんて究極なわけじゃないですか」と持論を展開。「それをね、聞き手が汚すんだよっ!」と大騒ぎしていた。
これに進行の伊藤利尋アナウンサー(49)は、今回インタビュアーを担ったのは自身たちアナウンサーが中心だと触れ、「つまるところ、インタビュアーの力量が問われるんだってことは日々、感じながらやってます」と苦笑いすると、坂上は「意図が見え隠れするってことは、下手ってことなの。だったら意図なんて持っちゃいけないの! 素直にやるの、お仕事は! 分かった!?」と怒鳴っていた。
しかし、この発言に視聴者からは、「大迫選手の言葉を曲げないで」「意図だらけのバイキングが、なに言ってるの?」「その撮れ高に食いついて毎日番組作りしているバイキングの司会者がそれ言うの?」という声が集まっていた。
「坂上は大迫選手の名前を出していましたが、実際には大迫選手はインタビュアーを批判する意図で言ったのではなく、すでに泣いており、『これ以上泣かさないで』という意味で冗談交じりに言ったような雰囲気。さらに坂上と言えばこれまで東京五輪に反対し続け、番組で取り上げてもワイプで顔を始終顰め続けて存在。その坂上がいまさら選手の声を代弁するという行為に困惑した視聴者も多くいました」(芸能ライター)
インタビュアーの“お涙頂戴”的質問にうんざりとしている人も少なくないものの、それを坂上が言うことに対し苦言が集まってしまったようだ。