東京都狛江市の高橋都彦市長(66)が複数の女性職員にセクハラ行為をした疑惑が明らかになり、大紛糾している。21日に水野穣副市長が、セクハラが確認されたとの調査結果を発表。一方で当初、高橋市長は「セクハラをしたという認識は持っていない」と否定していたが、22日になってセクハラ行為を認め、報道陣の取材に対し「辞任する方向で考えたい」と述べた。
4月には財務省の福田淳一前事務次官によるセクハラ問題が波紋を呼ぶなど、セクハラへの社会の関心度が一気に上昇。セクハラまがいの言動や行動は、厳しい目で見られるようになってきた。
そんなセクハラ問題が芸能界にも飛び火。キワどい発言や下ネタ、女性イジりを得意として、売りにしてきたタレントにとっては、死活問題になっているようだ。
テレビ局関係者は「スタッフが最近使いにくいと嘆いているのが、イジリー岡田さんですね。以前は、イジリーさんと女性アイドルやグラビアアイドルを絡ませた企画を放送すると、深夜帯ではけっこういい数字が取れたりしていたのですが、このご時世にセクハラ芸みたいなことをやるとバッシングがすごくて、怖いですよ。数年前には人気アイドルグループの女の子をセクハラ芸で平気で泣かせたりしていましたが、もうオンエアできません。局内でもコンプライアンスが厳しくなっているので、ヨゴレ役を売りにしているような女性タレントの扱いも気を使うようになってきています」と声をひそめる。
芸能界でもセクハラに敏感になり、お笑いタレントも芸風を変えざるを得ない状況になっているようだ。
前出のテレビ局関係者は「ここまで世間の目が厳しくなると、特にお笑い芸人さんが相当やりづらいかもしれません。以前だと、とんねるずの石橋貴明さんが、モーニング娘。のメンバーをイジり倒したり、さまぁ~ずの三村マサカズさんが大江麻理子アナにセクハラまがいのことをしたりして、逆にいい味を引き出していましたが、こんなこと今のテレビで放送したら批判が殺到してしまいます、収録でそういうイジりがあっても問答無用でカットですね」と話す。
線引きが難しいデリケートな問題だけに、芸能界、テレビ局側も戦々恐々として萎縮しまくっているようだ。