ナチュリエ ハトムギ化粧水 スキンコンディショナーの成分
ハトムギ化粧水といえばこの商品というくらいよく知られているこちらの化粧水ですが、人気の秘密を探るためまずは成分を確認してみましょう。
成分名 | 特徴・目的 |
---|---|
水 | ベース |
DPG | 保湿作用目的の多価アルコール |
BG | 保湿作用目的の多価アルコール |
グリセリン | 保湿作用目的の多価アルコール |
グリチルリチン酸2K | 抗炎症作用、医薬部外品にも使用 |
ハトムギエキス | 抗炎症成分、植物由来 |
(スチレン/アクリレーツ)コポリマー | 乳化剤 |
エタノール | 溶剤、使用感調整のアルコール |
クエン酸 | pH調整 |
クエン酸Na | pH調整 |
メチルパラベン | 防腐、殺菌作用 |
プロピルパラベン | 防腐、殺菌作用 |
人気ポイント1:使用感が良く安価なのでたっぷり使いやすい
ハトムギ化粧水の人気のポイントは、まず何といってもそのコスパの良さ。
メーカー希望価格で715円となっていますが、実際に購入する際は割引やポイントなどもあるため、500~600円くらいで購入できるのに、容量が500mlと非常に大容量。
化粧水の使用量目安は良く100円玉や500円玉くらいと例えられますが、一番大きい500円玉でも5ml程度の量なので、100回分。
毎日朝と夜に使用しても、1か月半以上持つ事になるコスパの良さです。
そして、使用感もたっぷり使いやすい感触。
保湿成分の量がDPG > BG > グリセリンという順になっていますが、DPGは保湿成分の中でも肌なじみが良く、べたつきが少ないためたっぷり使いやすい配合です。
また、敬遠されがちなエタノールですが、こちらも使用した時のさっぱり感に繋がり使用感を良くする効果を持っているため、成分全体を通してたっぷりと使いやすいという事ができます。
保湿力が高くてもべたつき感があると使いにくいという人は多いので、人を選ばず気持ちよく使えるというのはとても大切なのではないでしょうか。
ケチケチしないで沢山使えるので、肌にうるおいをたっぷりと補給する事ができる点が人気のポイントの一つ目だといえます。
人気ポイント2:高い抗炎症作用で肌の荒れを抑える
ハトムギ化粧水には、医薬部外品のコスメにも良く使用される「グリチルリチン酸2K」が配合されています。
この成分は高い抗菌作用によって、肌にいる菌の繁殖をおさえ、炎症を鎮めるという作用がある事から、ニキビやフケといった症状の対策商品によく使用されます。
また、名前が示している通り「ハトムギエキス」が含まれていますが、ハトムギは漢方でヨクイニンとして使用され、いぼやデキモノのケアに用いられるように、肌荒れ解消の効果が期待できます。
ハトムギエキス自体でも実験で抗炎症効果が認められており、グリチルリチン酸とハトムギエキスという二つの成分で肌の荒れをケアする事ができるため、たっぷり保湿しながら肌悩みを解消していけるという点がとても心強いといえます。
人気ポイント3:手に入れやすい
化粧品は継続して使いたいから、手に入れやすいというのは非常に大きなポイント。
ハトムギ化粧水はドラッグストアやバラエティショップ、場合によってはスーパーなどでも大体いつも販売されているので、手に入れられなくて困るという事はあまりありません。
安心して使い続けやすいというのが、ハトムギ化粧水の大きなポイントでしょう。
商品の開発元がPIASという大手化粧品のグループ会社という事もあり、長期的に安定して手に入れられるという安心感もあります。
人気ポイント番外:アルビオンのスキンコンディショナーに近い
ちなみに、今でこそハトムギ化粧水そのものが人気商品というイメージですが、元々はアルビオンのスキンコンディショナーに近い性質で、かつプチプラで使いやすいという点が人気に火が付いた理由ともいわれています。
ハトムギ化粧水も、正式な名称には「スキンコンディショナー」と入っている通り、これを意識している事は確実でしょう。
今でこそハトムギ化粧水が人気商品ですが、やはりその元となったアルビオンのスキンコンディショナーはそれだけの価値があるアイテムですので、是非一度使ってみてはいかがでしょうか。
類似商品との違いについて
ハトムギ化粧水は、ナチュリエから発売されているものと別に、同じようなものをよく見かけます。
それらとの違いを調べてみました。
麗白 ハトムギ化粧水
価格帯も量もほぼ同じで、パッケージも似ている商品です。ややこちらの方が低価格で販売している所が多いようにみえます。
ナチュリエのハトムギ化粧水との大きな違いとしては、保湿成分でグリセリンの方がDPGより先に来ている(多い)事と、ヒアルロン酸Naが使用されている事。
多価アルコール系の保湿は肌の水分を逃さない膜としての保湿ですが、ヒアルロン酸は水を抱え込むタイプの保湿ですので、潤いを肌にのせたというような感触の違いがあります。
成分的にナチュリエのものと比べてややベタツキなどが残る感触かと思いますが、潤っている感はより強くでる形といえます。
また、エタノールが不使用となり、アルコールフリー処方に近くなっている一方で、フェノキシエタノールという防腐成分が追加されていますので、肌への刺激は少し強まっているかもしれません。
尚、同じシリーズで青いボトルの「麗白 ハトムギ 薬用化粧水」というものも出ていますが、こちらは「アラントイン」という抗炎症成分が追加されていて、より肌荒れの鎮静に向いている商品となっています。
値段もあまり変わらないので、肌荒れやニキビなどが気になる方はこちらを使用してみるのも良いでしょう。
パエンナ ハトムギ美容水 inヒアルロン酸
こちらも基本的にナチュリエのものと似た内容ですが、保湿成分としてブロバンジオールが多く配合されています。
ブロバンジオールも多価アルコールの一種ですが、グリセリンと併用する事で長時間、高い保湿効果が持続される研究結果があり、潤いを保つ効果が高くなっていると推測できます。
トレハロースという保湿と細胞保護の効果が期待されている成分も追加されているので、持続性の高さを優先しているのかもしれません。
また、こちらもヒアルロン酸を併用しているので、さっぱり感よりもつけた後の潤い感が高くなっている印象です。
こちらもエタノール不使用でノンアルコール処方とはなっていますが、フェノキシエタノールなども入っているので、肌への刺激は実際に使って確認してから使用した方が良いでしょう。
プラチナレーベル ハトムギ化粧水
ここまで紹介したものとやや方向性が異なる点が、こちらにはグリチルリチン酸が配合されていないという点。
一方で、加水分解ローヤルゼリータンパクが追加されていますが、この成分は肌のコラーゲン産生促進や、シミのもととなるメラニンの産生抑止といった肌機能向上の作用が報告されている成分。
肌の炎症を抑えるというよりも、肌の機能回復を強化して肌荒れを改善していくというコンセプトだといえます。
肌の赤みや荒れといった気になる症状が無いのであれば、こちらを使って美肌を目指すという形も良いでしょう。
SOC ハトムギエキス配合 スキンローション
ナチュリエのハトムギ化粧水と、成分的に最も近いものはこちらです。
基本的な性質はほぼ一緒で、違いとしては保湿剤の種類などが多い事と、配合バランスが異なるため使用感に差があるくらいです。
保湿剤の中でグリセリンが最多となるため、ややベタツキが強い可能性がありますが、つけた後に肌が手に吸い付くような保湿感が欲しい方は、むしろこちらの方が良い面もあるので、好みで選ぶ形かと思います。
ただ、気になるのは使用成分の種類が多いので、敏感肌の方などはナチュリエのものと比べると刺激を感じる可能性が高いかもしれません。
また、抗炎症作用は高いのですが、グリセリンはニキビ菌の増殖がおこったという報告もあるので、ニキビ肌の方は注意が必要です。
ハトムギ化粧水はたっぷりつかって美肌を手に入れよう
ハトムギ化粧水は、ナチュリエが販売しているもの以外にも色々な商品が出ていますが、どれも共通して言えるのは安心してたっぷりと使える化粧水という事です。
化粧水は肌全体をしっかりと潤せるようにたっぷり使う事が多くの美容法で推奨されていますので、低価格で使いやすいハトムギ化粧水がとても便利なのは間違いないでしょう。