大根は消化酵素が豊富でお腹に優しい
まず、ダイコンの持つ美容成分で最も特徴的なのが「消化酵素」。
大根にはでんぷんを分解するアミラーゼや、タンパク質を分解するプロテアーゼ。脂肪を分解するリパーゼといったそれぞれの消化酵素が含まれているので、大根を食べる事でこれらの酵素が食事をしっかり分解してくれます。
最近は酵素ダイエットというものも一般的になってきていますが、しっかりと消化酵素を摂って食事をすると、カラダが必要な栄養素を吸収しやすくなるため、代謝が上がって痩せやすい体を作る事ができるのです!
昔から「大根おろしに医者いらず」という言葉があるように、豊富な消化酵素で体の代謝があがると、ダイエットだけではなく健康面でも風邪をひきにくくなるなどメリットが沢山!
これだけでも大根を食事に取り入れたくなりますよね!
ただし、大根は「生」で食べる事
大根を食べて消化酵素を摂り入れるための注意点として、大根は生で食べるという事があります。
というのも、酵素はタンパク質で出来ているため、50度以上に加熱してしまうと変質してしまって効果を失います。
そのため、大根はスティックで食べたり、大根おろしで食べたりという形にして生の状態で摂取する事が大切なのです。
大根は生で食べると何となく梨のような食感とみずみずしさなので、意外と食べやすくおすすめですよ!
皮まで食べるとより効果UP
また、大根を食べる時は「皮」の部分まで食べるとより美容効果がUP!
切って生のまま食べる時は皮まで食べるとちょっと固くて食感が気になりますが、大根おろしにする時は皮まで食べるなどの形で、ちょっと工夫して取り入れてみるといいですね。
葉っぱにも消化酵素がある!
ちなみに、大根の葉っぱにも消化酵素が含まれていて、炭水化物を分解するジアスターゼという酵素が豊富に含まれています。
大根の葉っぱは捨てられてしまう事が多い食材ではありますが、酵素以外にもビタミンAやビタミンCなどの栄養素が含まれているので、是非取り入れたい食材です。
大根の辛み成分にはデトックス効果
大根には消化酵素だけではなく、解毒・殺菌作用のある「イソチオシアネート」という成分も含まれています。
このイソチオシアネートというのは辛みやつーんとくる香りの成分でもあって、ワサビにも含まれている成分。
解毒や殺菌といったデトックス作用で血液をサラサラにしたり、抗酸化作用で美肌を促進したりというような効果をもつため、美容面で有効に働きます!
辛み成分は切ったりおろしたりすると作られる
このイソチオシアネートという辛み成分は、実は大根にそのまま含まれているわけではなく、大根を切ったりすり下ろしたりすると大根に含まれる酵素によって作られる成分。
だから大根を大き目に切ってそのまま食べるとあんまり辛くないのに、すり下ろしたり細く切ったりすると辛みを感じやすくなるのです。
ちなみに、大根は葉っぱに近い方が甘く、下の方が辛いと言われますが、実は中が甘く、皮の方が辛いというのが本当の所。
皮に近い方にイソチオシアネートを作り出す酵素が多く含まれるため、外側の方が辛いのですが、大根は下の方が細いため、皮に近い部分が比率として多くなり、辛く感じやすいという事のようです。
イソチオシアネートを摂り入れるのにも生で食べる事が大切
また、このイソチオシアネートを作る酵素も熱に弱いため、やはり生で食べる事が大切。
イソチオシアネートが多く含まれる皮の方は大根おろしにして、甘い内側の方はスティックなどで生のまま食べるというようにすると、より美味しく美容成分もたっぷり摂取しやすくなりますね。
ダイエット向け栄養素の王道「食物繊維」も豊富
ダイエットというと食物繊維を思い浮かべる方も多いと思いますが、大根は食物繊維もとっても豊富な食材。
大根に含まれる食物繊維は水溶性なので、胃腸内で水に溶ける事で粘り気を持ち、体内での糖の吸収を穏やかにしてくれる作用があります。
GI値が低い食事がダイエットのコツの一つですが、大根の食物繊維を摂取する事で糖の吸収をゆるやかにする事ができれば、GI値が低い食事をとっているのと同じような状態を作っていく事ができて、ダイエットの効果を発揮する事ができます。
理想は一日に6㎝の生大根。でも、1㎝から初めてOK
以上が大根のもつダイエット効果。これだけ色々な効果があると知ったら、食卓に取り入れたくなりますよね!
どのくらいの大根を摂取すればいいかというと、理想を言えば一日に300g。大体6センチ程度の輪切りにした生大根を食べると良いとされています。
でも、実際にこれだけの大根を毎日食べるのは大変ですよね。理想的には確かにこのくらいの量になるのですが、そもそも普段の生活で大根だけを食べているわけではありませんし、消化酵素は少しずつでも体の中で蓄積していければいいので、一日に50g。大根の輪切り1センチ程度を毎日摂取していくだけでも十分に効果を得られます。
短期間でガッツリ! というよりも、日々の食事にちょっとずつ取り入れて、健康な体を手に入れつつダイエットしていきましょう!