リバウンドしちゃうのはなぜ？
リバウンドとは、ダイエットをやめた後に体重が増えることを指します。食事制限に取り組んでダイエットを成功させたのに、また体重が増えてしまった経験をした方も多いことでしょう。
ダイエットの大敵と言えるリバウンドですが、なぜ起きるかご存知ですか？原因を知らないと、何回ダイエットにチャレンジしてもリバウンドしかねません。
まず、リバウンドする理由をチェックしておきましょう。
ホメオスタシス（恒常性）の影響
体には内部・外部の要因にかかわらず、「体の状態を一定に保つ働き」が備わっています。これがホメオスタシス（恒常性）です。
食事を極端に減らすと、脳や体が働くためのエネルギーや、体づくりに必要な栄養が不足しますよね。すると「今、生命の危機だ」と脳は判断し、省エネ状態に。そして、ホメオスタシスは体の状態を保とうとしますから、少ない栄養を体に溜め込んで体重が減らないようにします。
しかも、体が省エネ状態なので基礎代謝もダウンして、痩せにくい状態に…。
極端な食事制限をすれば、短期間で体重を減らせるでしょう。しかし、このときすでに体は溜め込みモードになっています。
だから「体重が減ったからダイエットはおしまい」と、通常の食事に戻すと脂肪をたっぷり蓄積しリバウンドするのです。
さらに、食事をもとに戻したらすぐに省エネ状態が解除されるわけではありません。基礎代謝は低いままなので、もとの体重より増えてしまうことも。
停滞期に入ってダイエットをあきらめる
食事制限ダイエットをすると、ある程度、体重が落ちた後、スムーズに減量できない期間があります。これが停滞期で、先程触れたホメオスタシスが影響します。
一般的には、停滞期に入るのはダイエットスタートから1ヶ月くらい、もとの体重から約5％減ったタイミング。体重60kgの人なら3kgくらい減量すると、停滞期に入ります。期間は、個人差はありますが2週間～2ヶ月ほどです。
順調に減っていたのにピタッと体重減少が止まり、何をやっても体重が減らなくなるので、停滞期はダイエットそのものに挫折しがち。「もう、頑張っても減らないならいいや」と食事制限をやめたり、ストレスからドカ食いしたりしてしまうケースも。
体は省エネ＆溜め込みモードですから、停滞期でダイエットに挫折するとリバウンドのリスクはUPします。
減量後の体重に体が慣れると、脳は「この状態でも大丈夫なんだ」と判断して、体重が少しずつ減りはじめます。
筋肉量の減少
食事制限＝カロリー制限と考える方は、カロリーが多いタンパク質を避けて「サラダだけ」「フルーツだけ」と低カロリーな食材ばかりになりがち。
ですが、食事制限をすると、不足したエネルギーを補うために筋肉が分解されます。しかも、筋肉の材料になるタンパク質を控えている場合、筋肉が作られませんから筋肉量が減少。基礎代謝が落ちるため、痩せにくく太りやすい体質まっしぐらです。
ダイエット成功後、筋肉量が落ちた状態で通常の食事を摂取すれば、消費カロリー＜摂取カロリーになりやすく、リバウンドにつながります。また、痩せにくい状態になっているので、食べる量を控えても太ってしまうことも。
こんなダイエットはリバウンドしやすい
「体重を落とすこと」ばかり考えて、間違えたダイエットをするとリバウンドしやすくなります。どんなダイエットがNGなのかチェックしておきましょう。
無理な食事制限
リバウンドの原因を見ればわかるように、極端な食事制限は、栄養不足から体が省エネ＆溜め込みモードになってリバウンドしやすくなります。
そもそも、栄養不足は健康や美容にも悪影響です。私たちの体は、私たちが食べたものからできています。健康的に美しくダイエットするためにも、体に必要な栄養はしっかり摂取しましょう。
また、極端な食事制限を長期間続けるのは、ストレスが溜まりやすいですし、継続も難しいと感じるもの。ドカ食いしてリバウンドにつながるケースもあります。
ダイエットは「一生続けられる」「楽しんで取り組める」が基本ですよ。
短期間で急激に体重を落とす
急激に体重を減らすと、早期に停滞期に入る可能性が高まります。体重が減らない＆ストイックな食生活によるストレスから、ダイエットそのものを挫折してリバウンドしかねません。
また、短期間に体重を減らしすぎると、健康を損なう可能性も大です。ダイエットは長期的な視野に立って取り組みましょう。
ほんとに怖い！ウエイトサイクリング現象
急激に体重を減らした後、リバウンドする…この状態を何度も繰り返すことを、ウエイトサイクリング現象と言います。
過剰な食事制限 ⇒ 代謝ダウン＆筋肉減少 ⇒ ダイエット成功で通常の食事に戻す（または挫折で暴飲暴食）⇒ リバウンド ⇒ 元の体重より増える ⇒ 過度な食事制限…と負のループに入り、どんどん痩せにくい体に。
ウエイトサイクリング現象が起きるようなダイエットは、死亡率UPや糖尿病、骨粗鬆症など健康リスクが高まります。
ウエイトサイクリング現象に陥らないためにも、リバウンドしないための知識を身につけるのが大切です。
リバウンドを阻止してキレイをキープ
リバウンドの原因をきちんと確認できましたか？「リバウンドは絶対阻止【2】」では、リバウンドしないためにやりたいことをお伝えします。本記事と合わせてチェックして、ダイエット成功後の「キレイな私」をキープしましょう。
