ピンクグレープフルーツとは?
ピンク色の果肉が特徴の、ピンクグレープフルーツ。「ルビーレッド」や「レッドブラッシュ」という名でも呼ばれています。
グレープフルーツの特徴である酸味や苦味が少なく、甘みがあるのが特徴です。また、果肉はみずみずしく、種が少ないため食べやすいことでも知られています。
ピンクグレープフルーツには、ホワイト系のグレープフルーツに比べて「βカロテン」「リコピン」が含まれており、いずれも美容や健康に役立つ栄養素であることから、注目を集めています。
旬は、2月下旬~5月下旬ですので、スーパーなどで見かけた際には、ぜひお手にとってみてください。シーズンの終わり頃には、果肉のピンク色が濃くなるといわれています。
ピンクグレープフルーツの栄養・効果効能
ピンクグレープフルーツには、以下のような栄養素が含まれています。
βカロテン【美肌効果】
ピンクグレープフルーツには、βカロテンが含まれているのが特徴です。
βカロテンは強い抗酸化作用をもつため、肌の老化の原因となる活性酸素を除去し、アンチエイジングに役立ちます。肌の新陳代謝を活発にする働きもあることから、βカロテンは美肌づくりに効果的です。
また、βカロテンは体内でビタミンAに変換されますが、ビタミンAは粘膜を丈夫にする働きがあります。ウイルスなど病原菌は、粘膜が弱っていると体内に侵入しやすくなるため、粘膜を丈夫に保つことは免疫力を高める効果もあるといえます。
リコピン【ダイエット効果】
リコピンも、強い抗酸化作用をもちます。
血流を良くする働きもあるため、細胞や各臓器に酸素や栄養素が十分に行き届きやすくなります。その結果、脂質などの栄養素がエネルギーに変換されやすく、代謝が上がるため、脂肪が体に蓄積されにくくなります。
さらに、リコピンは脂肪細胞の増加を防ぐ働きもあると考えられていることから、ダイエットに役立つ栄養素といえます。
ビタミンC【美肌効果・免疫力アップ】
ピンクグレープフルーツにはビタミンCが豊富に含まれています。ピンクグレープフルーツを1個食べると、1日のビタミンC必要量の約8割が摂取できるのだそう。
ビタミンCは、シミやそばかすを作るメラニン色素の生成を阻害するため、美白効果があります。肌に潤いを与えるコラーゲンの生成に関与しているため、みずみずしい肌づくりにも効果的です。
また、ビタミンCは病原菌を攻撃する役割を担う白血球の働きを強くするため、免疫力を上げる効果もあります。
毎日の美肌づくり、体調管理のために、ピンクグレープフルーツでビタミンCを意識して摂取しましょう。
ナリンギン【ダイエット効果・血流改善効果】
ピンクグレープフルーツ特有の苦味は、ポリフェノールの一種であるナリンギンという成分です。ナリンギンには食欲を抑える作用があり、その香りを嗅ぐだけでも効果があるのだそう。
また、ピンクグレープフルーツは果肉がみずみずしく、糖質が少ない点からも、ダイエットに向いている食材といえます。
ナリンギンには血流を良くする働きもあるため、むくみや冷えの予防にも役立ちます。
ヌートカイン【ダイエット効果】
ピンクグレープフルーツの香り成分である、ヌートカイン。ヌートカインは、交感神経を活性化させ、脂肪燃焼を活発にする物質の合成を促す効果があるのだそう。
香りを嗅ぐだけでも効果があるため、手軽にダイエット効果を得ることができます。
食物繊維【血糖値上昇を抑える効果・便秘解消効果】
ピンクグレープフルーツの果皮や袋、皮の白い部分には、ペクチンという食物繊維が豊富に含まれています。ペクチンは、糖の吸収を抑える働きがあるため、食後の血糖値上昇を抑える効果があります。糖尿病の予防や、ダイエットにも役立ちます。
また、ペクチンは腸内で乳酸菌を増殖させて、腸内環境を整える働きもあります。
さらに、ペクチンは水に溶けてゼリー状になる性質があるため、便をやわらかくしてスムーズな排便を促します。そのため、苦手でなければ、ピンクグレープフルーツの白い部分も一緒に食べるようにしましょう。
ピンクグレープフルーツの食べ方
そのまま食べても美味しいピンクグレープフルーツですが、彩りが良いことから料理やドリンクにも使うと華やかになりますよ。
以下のような料理やドリンクを、ぜひ試してみてください。
- サラダにプラスする
- 鯛やほたて、エビなどと組み合わせてカルパッチョにする
- ピンクグレープフルーツをはちみつ漬けにする
- レモン汁とはちみつとあわせ、レモネードにする
いかがでしたか?
ホワイト系のグレープフルーツも美容・健康効果が高いフルーツですが、βカロテンやリコピンが含まれることでさらに栄養価が高いといえる、ピンクグレープフルーツ。酸味や苦味が少なく、甘みがあって食べやすいのも魅力の一つかと思います。
ぜひ旬の時期には積極的に食べてみてくださいね。