かつお節とは?
かつお節とは、かつおを乾燥させてカビ付けし、削り機で薄く削ったもの。うま味成分を含み、風味が良いため出汁をとるのに使われることが多く、日本食に欠かせない食材です。
出汁をとったり、お好み焼きのトッピングに使われることが多いかつお節ですが、たんぱく質やEPA・DHAなど、美容や健康に役立つ栄養素が豊富に含まれています。
そのため、料理の脇役になることが多いかつお節ですが、積極的に食事に取り入れることが勧められます。かつお節の栄養素や効能、また、かつお節の活用法についてご紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
かつお節に含まれる栄養素・効能
たんぱく質
かつお節は、原材料がかつおなので、良質なたんぱく質を含みます。乾燥して作られているため、生のかつおよりも3倍も多くたんぱく質が含まれています。
良質なたんぱく質は、体内に効率よく吸収できるといわれています。そのため、美しく健康な肌・爪・髪づくりにも役立ちます。
また、たんぱく質は筋肉をつくるもとにもなるので、筋力アップ・維持のためにもおすすめです。
必須アミノ酸
かつお節には、人の体内では作ることができないアミノ酸(必須アミノ酸)がすべて含まれています。中でも、ヒスチジンというアミノ酸は、脂肪燃焼を促す働き・食欲を抑える働きがあるといわれています。
また、リジンというアミノ酸は、脂肪を消化する酵素リパーゼの働きを活発にして、脂肪を利用されやすくする働きがあります。そのため、かつお節を摂取することは、ダイエットにも役立ちます。
リジンには、発毛効果があることも確認されており、髪の毛の健康維持にも役立ちます。年齢を重ねるにつれ、女性も薄毛に悩む人が増えるため、かつお節の摂取で、体内から薄毛対策をしましょう。
カリウム
かつお節にはカリウムも含まれています。カリウムは、体内の過剰なナトリウムを尿や汗として体外に排出する働きをもちます。そのため、高血圧の予防やむくみ予防に効果的です。
外食や、加工品など味が濃い食事をしているなと思うときは、意識してカリウムを摂取しましょう。
また、アルコールやコーヒーには利尿作用があるため、頻繁に飲む人はカリウムが不足しやすいのだそう。顔や足のむくみは、見た目だけでなくだるさを生じることもあるので、アルコールやコーヒーをよく飲む人も、カリウムの摂取を心がけましょう。
カリウムは加熱に弱く、水溶性なので、調理の過程で失われやすい性質をもちます。そのため、カリウムを摂取するのが目的である場合は、かつお節を調理の最後に加える、あるいはトッピングに使うのがおすすめです。
EPA・DHA
かつお節には、血液をサラサラにする働きがあるEPAや、脳や神経の機能を高めるDHAも含まれています。血液をサラサラにすることで肌に酸素や栄養素が十分に届くので、新陳代謝が活発になり、美肌づくりにも役立ちます。
EPAやDHAは、青魚に多く含まれていることで知られていますが、魚の調理は手間がかかりますよね。かつお節は、手軽にEPAやDHAを摂取できるというメリットがあります。
また、EPA・DHAともに、ストレスやイライラを緩和させる働きもあるため、忙しい日々をおくる人こそ、かつお節を利用して精神を安定させると良いですよ。
イノシン酸
かつお節のうま味成分であるイノシン酸。
イノシン酸は、他のうま味成分と組み合わせると、相乗効果でさらにうま味が強くなることが報告されています。そのため、うま味成分のグルタミン酸を含む「昆布」と組み合わせて出汁をとることが多いのです。
他にも、うま味成分のグアニル酸が含まれる「干し椎茸」と組み合わせるのもおすすめです。かつお節と昆布、干し椎茸を使って佃煮にすると、うま味成分たっぷりの一品が出来上がり。うま味たっぷりなので味付けを濃くしないでも美味しくいただけますよ。
「かける」だけじゃない、かつお節の活用法
お好み焼きやたこ焼きのトッピングに使われることが多いかつお節ですが、他にもさまざまな活用法があります。
- サラダのトッピングに
- 炊き込みご飯に加える
- おかかトーストに(チーズ・マヨネーズと組み合わせて食べると◎)
- 出汁がらをふりかけにする
- 卵焼きに加える
- パスタに加える(トッピングにしても◎)
- 卵かけご飯のトッピングにする
- チャーハンに加える
- クリームチーズと混ぜて、おつまみに
- ピザのトッピングにする
和洋中、どんな料理とも味の相性が良いので、食事に取り入れやすいかと思います。チーズやクリームチーズとの相性も良いので、洋風のメニューにも美味しく使うことができますよ。
いかがでしたか?
出汁をとるだけでは勿体ないくらい、魅力的な栄養素を含むかつお節。ぜひ、意識して食事に「ちょい足し」して、かつお節を積極的に取り入れてみてくださいね!