糖化って?
近年、美容賢者や美容マニアの間でよく出てくる「糖化」というワード。糖化による肌の影響だと「黄ぐすみ」が有名ですよね!
健康や美に悪影響を及ぼす誰にでも起こりうる老化の1つ、糖化ですが、実はよくわかっていないという人もいるのでは?今回は、糖化はもちろんのこと「カルボニル化」についてもご紹介します。すでに黄ぐすみが気になる人や30代以降の女性は要チェック!
糖化とは「こげ」のこと!
私たちが普段食事で摂取した余分な糖とタンパク質が熱により結びつくと、AGEs(蛋白糖化最終産物)という老化物質が身体や肌で生成されます。この反応を糖化といい、AGEsが生成されるとタンパク質の変性や劣化で細胞がダメージを受け、病気や老化を加速させる原因の一つとして今注目されています。
例えば、ホットケーキを作る工程を思い出してみてください。ホットケーキミックスには糖、卵や牛乳にはタンパク質が含まれています。そこに熱を加えて、ホットケーキの表面がこんがりするまで焼きますよね。この食欲をそそる美味しそうな色、“こんがり”した状態が私たちの体内でも起きるということ。そのため、糖化は「身体や肌のこげ」と言われています。
糖化と肌・身体との関係は?
「身体や肌のこげ」と聞いても、実際に糖化がどのような影響を与えるのかまだイメージ出来ないですよね。
真皮にある若々しさを保つためのコラーゲン繊維やエラスチン繊維もタンパク質で出来ているため、糖化が起きると固くなったり、もろくなるなど変性します。弾力やしなやかさを担う繊維がダメージを受けると、肌のハリや弾力が失われシワやたるみとなります。
真皮内にある繊維が変性するだけではなく茶色っぽく変色し、肌表面では薄茶や黄色く見える黄ぐすみとして現れ、透明度を失わせてしまいます。黄ぐすみは血色感がないため、不健康に見えたり老けて見える原因に。
その他にも、動脈硬化・白内障・アルツハイマーなど多くの病気と関係していると言われていますので、糖化は防ぎたいところです。
糖化を防ぐには?
一度、生成したAGEsは排出が難しいと言われています。また30代を過ぎると、新陳代謝も遅くなることから予防対策が大切です。糖化対策で意識したいことは、日頃の生活習慣が大きく関係している食事と運動です。
《食事》
まず、食事で意識したいのはこの2つです。
1. 血糖値を上げないこと
糖分は、人が生きていくために必要な栄養素なので、まったく摂取しないというわけにはいきませんよね。では、どうしたらいいのか。それは、血糖値が急激に上がりにくい食べ物を選んだり、食べる順番を意識することです。
例えば、先にサラダや味噌汁を食べて次におかず、最後に白米を食べるなど、ベジタブルファーストを意識しましょう。また、ご飯も白米と玄米では、玄米の方が血糖値が上がりにくいです。
2. 糖分に気をつける
食事で摂取した余分な糖が糖化の原因のため、糖の摂りすぎには気をつけたいですよね。
特に気をつけたいのが「果糖」です。果糖ははちみつやフルーツに含まれていますが、これらには果糖が多く入っているわけではないので、食べ過ぎなければ問題ないと言われています。注意したいのは、加工食品や清涼飲料!毎日コーラやジュースなどの清涼飲料を飲んでいたり、スイーツなどもよく食べる人は回数を減らすなど工夫しましょう。
《運動》
血糖値が上がる食後1時間にAGEsは作られると言われています。予防として、食後30分から1時間に有酸素運動を取り入れるのがポイント。食後すぐ横になったりソファでくつろぐ前に、ストレッチや階段の上り下り、ウォーキングを取り入れましょう!運動が苦手な人はお家の片付けや掃除をすると、部屋も綺麗になるのでおすすめですよ。
カルボニル化にも注意!
化粧品メーカーの資生堂の研究により、活性酸素による過酸化脂質がタンパク質を変性・変色させるカルボニル化を起こし、糖化のように真皮の繊維にダメージを与えてシワやたるみ、黄ぐすみなどの肌トラブルを引き起こすということが解明されました。活性酸素の原因でもあるストレス、紫外線、喫煙などに気をつけ、ビタミンCやアスタキサンチンなど抗酸化作用のある食品や化粧品で予防や対策をしましょう。
糖化とカルボニル化は老化の原因
先程もお伝えしましたが、30代以降は新陳代謝が遅くなり、AGEsの排出、活性酸素を除去する体内酵素のSODが減少するため、早めの予防と対策が大切!人生100年時代、健康で若々しい身体や肌で明るく生き生き過ごしましょう!