ヘアカラーは1週間がキーポイント
私たちが普段美容室でやっているヘアカラーのほとんどは、アルカリ剤のものが多いです。ヘアカラーの染まるメカニズムは、このアルカリ剤によってキューティクルを開いて、髪の色素であるメラニンを脱色して色素を入れます。
健康な髪はPH4.5~5.5の弱酸性の状態ですが、ヘアカラー直後の髪はアルカリに傾いているため、髪の毛がとてもデリケートな状態になっています。そのため、染めた当日に髪をシャンプーすると、ヘアカラーの色素が一緒に流れてしまいやすいです。
髪の毛がもとの弱酸性の状態に戻って色が完全に定着するには、およそ3日から1週間ほど。その間に髪に負担を与えるような生活習慣を送ってしまうと、色落ちが早くなります。
色落ちを早めるNG習慣
ここからは、色落ちを早めてしまうNG習慣をご紹介します。色落ちしやすい方はぜひチェックしてくださいね。
その1、ヘアカラー直後にシャンプーをする
先ほどと重複しますが、カラー直後の髪はアルカリに傾いており、キューティクが開きやすい状態です。そのため、中の栄養分や色素がシャンプーと一緒に流れてしまうリスクがあります。
その2、カラー専用のシャンプーを使っていない
市販のシャンプーは、ほとんどが洗浄力が強い弱アルカリ性が多いです。通常だと、自然と弱酸性に戻るので問題ないのですが、ヘアカラーをした後はアルカリに傾いているので、1週間の間だけでもカラー専用のシャンプーに切り替えるのがおすすめです。
その3、シャンプー後は自然乾燥で乾かす
アルカリに傾いている状態の髪は、濡れているとキューティクルが緩み、色落ちしやすいです。また、自然乾燥も完全に乾かないため、そのままで寝てしまうと布団や枕などの摩擦でダメージ毛になり、色落ちを早める原因になります。
髪を洗った後は、タオルで水気をしっかりとって、すぐに乾かすようにしましょう。
その4、何もつけないでドライヤーやアイロンなどを使う
毎日のドライヤーやアイロンなどの熱や紫外線によって、髪の毛を構成するタンパク質がダメージを受け、色落ちしやすくなります。ドライヤーやアイロンを使う前は、最初に洗い流さないトリートメントでケアしてから使うと、熱から髪を守ってくれます。
トリートメントによっては、紫外線ケア成分が入ったものもありますので、髪のダメージ具合に合わせて選ぶのがおすすめです。
その5、定期的にトリートメントをしない
パサツキや切れ毛など髪の毛にダメージがある方ほど、PHバランスが崩れているサインです。ダメージがひどい状態だと、カラーの色落ちが進むだけでなく、次にヘアカラーをする時に希望の色が入らなかったり、ダメージがひどすぎてカラーをするのを美容師さんから断られることがあります。
長くカラーを楽しむためにも、ダメージ補修をする集中トリートメントを定期的にしましょう。
ヘアカラーの色落ちを防ぐおすすめアイテム
(1)hoyu(ホーユー) プロマスター カラーケア リッチ
この投稿をInstagramで見る
ヘアサロン専売品のアイテム。色落ちしやすい1週間のケアにおすすめのアイテムで、ヘアカラー直後から使えます。カラーの色落ちを防いで、しっとりした洗い心地なのが特徴。乾かすと、なめらかな指通りに仕上がります。
筆者の場合は、ヘアカラーした当日から10日間の間だけ使うようにしています。ぱさついた髪でも指通りがいいのと、シャンプーした翌日も髪の毛がまとまるのが高評価。髪の毛のぱさつきや広がりが気になる方におすすめです。
(2)Schwarzkopf(シュワルツコフ) クロマ ID カラーマスク ニュアンスライン
色落ちが気になる方やセルフカラーする方におすすめ。全5種で、やわらかい色味を加えるニュアンスカラーが特徴。ラインナップが豊富なので、他のラインと組み合わせてオリジナルのカラーも作れるのがポイント。
髪につけてから5分~10分で色が入るので、入浴しながら手軽にできます。筆者の場合は、Wカラーしたあと、1週間後に使用。短時間で染まって仕上がりが綺麗なのが高評価でした。使い方が簡単なので初心者の方にもおすすめです。
最大12回*のシャンプーまで持つほど色もちがいいので、色落ち予防やブリーチ毛のメンテナンスにも◎。
*髪のベースカラー、コンディションやご使用いただくシェード等により変化します。
この投稿をInstagramで見る
まとめ
ヘアカラーをした後は、NG習慣をできるだけしないように意識しながら、ホームケアをすることが大切です。今回紹介したアイテムはそれぞれ特徴が違うので、目的別に選んでくださいね。