ヘパリン類似物質とは？
ヘパリン類似物質は、体内の肝臓や小腸などにも多く存在する「へパリン」という物質に似た成分で、50年以上も前から乾燥肌治療のために使われてきました。
このヘパリン類似物質には、保湿・血行促進・抗炎症作用の3つの働きがあり、肌表面から塗布した際に真皮層近くにまで浸透する性質から、肌の内面より細胞に働きかけて新陳代謝を促してくれるのです。
働きの1つである保湿には、水分子を保持して持続させる力が関係しています。その結果として、皮膚本来の保湿因子が増加し、皮脂のバリア機能が改善されていくそう。血行促進や抗炎症作用は、ニキビの改善も期待できると言われています。
例えばワセリンは、肌の表面を覆って水分蒸発を防ぐことで乾燥から肌を保護しますが、ヘパリン類似物質は一時的な保湿とは違い、乾燥や肌荒れの根本的な解決に繋がる成分となってくれるのです。
副作用はあるの？
皮膚のバリア機能を高めることから、さまざまな薬剤の副作用防止として使用されるほど安全性が高い成分。副作用はほとんどないようですが、人によっては皮膚刺激感・かゆみ・発赤などの副作用が報告されているそう。
使用される際に必ず気をつけなければならないのは、傷口への塗布は「NG」ということ！
ヘパリン類似物質には血液凝固を妨げる作用があるため、傷口に使用すると出血を助長してしまう可能性があります。出血部位には塗らないようにしましょう。
ヒルドイドは何のこと？
ヘパリン類似物質と並んで、「ヒルドイド」という名前も耳にしたことがありますよね。このヒルドイドはヘパリン類似物質が配合された、処方箋医薬品の名称です。
ローションやソフト軟膏、クリームとさまざまなタイプがあり、乾燥やアトピーなど多くの症状に対して皮膚科で処方してもらえる製剤なのです。
おすすめのヘパリン類似物質配合スキンケア
処方箋医薬品として信頼度の高いヘパリン類似物質。現在は皮膚科に行かなくても手に入るので有り難い限りです。そこで、続々と登場する「ヘパリン類似物質配合スキンケア」から、おすすめのアイテムをご紹介いたします。
化粧水編
ヘパトリート 薬用保湿化粧水
385ml 1,800円（税抜）
マスクの肌荒れに悩む方が多い今、おすすめしたい化粧水がこちら。ヘパリン類似物質を配合して保湿力を高めながら、抗炎症作用がある有効成分「グリチルリチン酸ジカリウム」もプラス。肌荒れやニキビなどの症状へも効果が期待できます。
無香料・無着色・パラベンフリー・アルコールフリーなど「8つのフリー」を実現していて、赤ちゃんにも使えるほどの低刺激処方もとっても嬉しい。
さらに大容量のポンプ式でこの値段！コスパの良さも見事です。たっぷりと使って、乾燥知らずの肌で冬を乗り切れるはず。
乳液編
NALC 薬用 ヘパリンミルクローション
200ml 2,667円（税抜）
化粧水で整えた肌に塗布するなら、スクワランやヒアルロン酸（ヒアルロン酸Na）などの美容成分も配合しているNALCのミルクローションがおすすめ。
体にも使えるこちらは、ヘパリン類似物質にグリチルリチン酸ジカリウムを配合させて、肌荒れはもちろんのこと、手のひび割れなども防いでくれます。
ミルクタイプでするーっと伸びるテクスチャーが気持ちよく、肌の内側に浸透（角質層まで）させたヘパリン類似物質でバリア機能を整え、高い保湿力で肌を乾燥から守ります。
クリーム編
AdryS アクティブクリーム【医薬部外品】
30g 4,000円（税抜）
大正製薬が開発した、ヘパリン類似物質配合のアイテムがラインナップされたスキンケアシリーズ「アドライズ」。洗顔・ローションからスペシャルケアのシートマスクまでが揃うシリーズですが、アクティブクリーム（画像右）をイチオシしたい！
ヘパリン類似物質にプラセンタエキスをプラスして、美白にもアプローチ。軽やかなテクスチャーでベタつくことなく、もっちりしっとりとした後肌に整えてくれます。
ナノ化したセラミドも配合しているから、抜群の保湿効果を実感できるはず。使い続けるほどに、内側から光り輝くような透明感のある肌に近づいていきます。
matsukiyo ヒルメナイド油性クリーム【第2類医薬品】
50g 1,188円（税抜）
プチプラでGetできちゃうのが、マツモトキヨシオリジナルのヒルメナイド油性クリーム。ヒルドイドと同じ含有量でヘパリン類似物質が配合されているとっても優秀なアイテムです。
スキンケアとしてデイリーに使うというよりも、乾燥や肌荒れが気になるとき・荒れがひどい場所に集中的なケア用として使うのがおすすめ。もちろん無香料・無着色・エタノールフリーと、安心して使えるのも魅力です。
ワセリンなども配合してしっかりと油分を含んでいるため、内側・外側の両面から肌を保湿し、ガサガサ肌を落ち着かせてくれます。
