腹筋力がなくてもできる!「体を起こさない腹筋エクササイズ」
それでは早速、腹筋力に自信がなくてもできる、超簡単な腹筋エクササイズをご紹介しましょう。
「腹筋エクササイズ」と言うと、シットアップやレッグレイズのような「体を起こす腹筋エクササイズ」を連想される方がほとんどではないでしょうか。しかし、今回ご紹介する腹筋エクササイズはズバリ、「体を起こさない腹筋エクササイズ」です!
用意すべきものとしては、フローリングの上で行う場合は、ヨガマットもしくは大きめのバスタオル、それともう一つ必要なのは「やる気」です!
- 両膝を立てて仰向けになり、両腕は体の横で「ハの字」に構えます。両足とお尻の間は、足一つ分程度のスペースを作ります。両足の幅は骨盤に合わせます。
- 息を吐きながら上の写真のように腹筋を使って腰を床に押し付けるように力を入れて(赤矢印参照)、息を吸いながら力を抜くという動作を繰り返すだけです!
15~20回を1分程度の休憩を入れながら、3セット行ってみましょう。
腹筋に効かせるポイント
腰と床の隙間をなくすように、腰を床に押し付けるようにしましょう。そうすることで骨盤が後傾し、腹筋に効かせることができます。
エクササイズ強度を高める方法
少し慣れてきて、20回3セットを楽にこなせるようになったら、エクササイズ強度を高めていきましょう。エクササイズ強度を高める方法として2つ挙げられます。
1つは、腰を床に押し付けた体勢を3秒間キープしてみましょう。
もう一つの方法として、両足の位置をお尻から遠ざけてみましょう。両足の位置をお尻から遠ざける程、腹筋が使いにくくなるので強度がアップします。
「体を起こさない腹筋エクササイズ」で得られる効果
このエクササイズは腰を床に押し付けることで骨盤が後傾し、それにより腹直筋及び腹斜筋群下部と腹横筋に効かせることができます。そのため、お腹痩せ効果はもちろんのこと、腰痛予防効果も期待できると言えます。
また、腰への負担をかけることなく腹筋を強化することができるので、腰に不安のある方の腹筋強化エクササイズとしてもお勧めできます。
「腰を床に押し付ける感覚がわからない…」という場合に行っておきたいストレッチ
この腹筋エクササイズは、「腹筋力に自信がない」という方でも簡単にできるエクササイズです。それでも「腰を床に押し付ける感覚がわからない…」という場合があります。そのときは、エクササイズを一旦ストップして、次にご紹介するストレッチを行ってみましょう。
上の写真のように四つん這いの体勢になって、腰を軽く反らせてから腰を丸めていく動作を10回繰り返します。腰を丸める際、腰を天井に向かって突き上げるようにしましょう。少しずつ腰を丸める動きを大きくしていくようにすることで、可動域を広げることができます。
このストレッチを行ったら、改めて体を起こさない腹筋エクササイズを行ってみましょう。このストレッチを行うことで骨盤後傾動作を高めることができるので、「腰を床に押し付ける」という感覚が理解できるようになるかと思います。
腹筋力に自信が出てきた段階でチャレンジしておきたい「腹筋エクササイズ」
この「体を起こさない腹筋エクササイズ」は、最低でも週3回は行っておきたいところです。週3回以上続けていれば、2ヶ月程度で腹筋力に自信がついてくるかと思います。
腹筋は、大胸筋や広背筋、大腿四頭筋などのような筋肉と違って、大きな力を発揮できない反面、持久性に優れているという特徴があります。そのため余程疲労していない限りは、続けて行っても問題はありません。
腹筋力に自信が出てきた段階で、「体を起こさない腹筋エクササイズ」に上体を起こす動作を加えてみましょう。
1. 両膝を立てて仰向けになり、両手は耳の後ろに添えて肘を開くようにします。肘を閉じてしまうと、腕の力を使って上体を起こしてしまうからです。
2. 息を吐きながら腹筋を使って腰を床にしっかりと押し付け(写真①)、次にみぞおちを支点に上体を起こします(写真②)。肩甲骨上部が床から離れるまで上体を起こしたら、息を吸いながら上体を床に下ろし、お腹の力を抜くという動作を繰り返します。
10~15回を1分程度の休憩を入れながら、3セット行ってみましょう。腹筋への効き具合、ハンパないです!
エクササイズが続かない理由
今回は腹筋力に自信がない方でも簡単にできる腹筋エクササイズをご紹介しました。
エクササイズをボディメイク効果につなげていくには、効果的なやり方を守り、それを続けて行うことが必要です。しかし、現実的には「エクササイズが続かない…」というケースがほとんどではないでしょうか。
エクササイズが続かないのは、時間がないからではなく、エクササイズレベルが高すぎて合っていないことも理由の一つとし考えられます。そのためエクササイズを続けるには、「これなら続けられる!」と言えるくらいの、ご自身の体力レベルに見合ったエクササイズを行うことが重要と言えます。
エクササイズが体力レベルに合っているかどうか、定期的に見直すことをお勧めします!