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「夏疲れ」解消に効く3つの方法


「夏疲れ」が起こる原因


そもそも夏疲れはどのようにして起こるのでしょうか。


夏疲れの主な原因として、自律神経の乱れが挙げられます。「自律神経」とは末梢神経の1つで、交感神経と副交感神経から成り、消化や体温調節など生命活動維持のためのコントロールをする働きを持ちます。


交感神経と副交感神経は、電気に例えるとONとOFFのようなものです。運動時のような体が活動している時は交感神経が、逆に就寝時のような体を休めている時には副交感神経が優位に働きます。「自律神経が乱れる」とは、交感神経と副交感神経のバランスが乱れた状態で、交感神経が優位になっている状態です。


冷房でキンキンに冷え切った室内と、うだるような暑さの屋外とでは、温度差が非常に大きくなります。この激しい温度差によって自律神経のバランスが乱れてしまい、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくできなくなってしまうために、スムーズな体温調節ができなくなってしまいます。その結果、倦怠感や食欲不振などといった「夏疲れ」をもたらすと考えられるのです。


「夏疲れ」が起こる原因
出典:byBirth

「夏疲れ」を解消させる3つの方法


それでは夏疲れを解消させる方法についてお伝えしていきましょう。


夏疲れ解消につなげる方法として3つ挙げることができます。「入浴」、「睡眠」、そして「運動」の3つです。


(1)入浴


夏場は暑いので、ついシャワーで済ませてしまうという方が多いのではないでしょうか。しかしシャワーでは、冷房などで冷え切った体を温めることができません!体が冷えて血流が滞ってしまうと、老廃物が溜まったままとなってしまうので、疲労が慢性化してしまいます。


そこで夏場でも、40度程度のお湯に10分程度浸かるようにします。そうすることで体を芯から温めることができ、全身の血流を促進させるので、疲労回復につなげることができます。


また、副交感神経が優位になり、自律神経のバランスを整えることができると言えます。


入浴
出典:byBirth

(2)睡眠


夏疲れを解消させる上で、やはり睡眠は重要です。しかし夏はどうしても暑さで寝苦しく、十分な睡眠がとれていないことが多くなってしまいます。


そのため、就寝時もエアコンを上手に活用するようにしましょう。具体的にはエアコンの温度を高めに設定し、タイマーを利用するとよいでしょう。


また、就寝前のスマホチェックは避けるようにしましょう。ブルーライトには睡眠を促すメラトニンの生成を抑制する働きがあるからです。


睡眠
出典:byBirth

(3)運動


自律神経のバランスを整えて夏疲れを解消させるには、「軽い運動」が有効と言われています。


具体的にはウォーキングのような、呼吸が激しく乱れない程度の軽い有酸素運動やストレッチが、自律神経のバランスを整え、夏疲れ解消に効果的と言えます。


運動
出典:byBirth

夏疲れ解消に導くストレッチ


ここでは自律神経のバランスを整え、夏疲れ解消に導くストレッチをご紹介しておきましょう。


ここで行うストレッチは、静止した状態で筋肉を伸ばし続ける「静的ストレッチ」を行います。静的ストレッチは神経系の興奮を抑え、副交感神経を優位にする効果があるからです。


これからご紹介する静的ストレッチは、全て心地よく伸ばされていることが感じられるところで、20~30秒間伸ばし続けるようにしましょう。またストレッチは、お風呂から上がったタイミングや就寝前に行うことをお勧めします。


1. 胸及び肩の筋肉へのストレッチ


胸及び肩の筋肉へのストレッチ
出典:byBirth

両手を腰の後ろで組んで、胸を斜め上方に突き出しながら、両腕を斜め下後方に向かって伸ばすことで、肩前面の筋肉と胸の筋肉がストレッチされます。


2. 背中の筋肉へのストレッチ


背中の筋肉へのストレッチ
出典:byBirth

両腕を前に伸ばした四つん這いの体勢から、お尻をかかとの上に移動させて目線をお腹に向けることで、背中の筋肉である広背筋などがストレッチされます。


親指側を天井に向けると、肩への負担が少なくなります。余裕があれば、両腕で頭を挟むように両腕の間隔を狭くしてみましょう。


3. お尻の筋肉へのストレッチ


お尻の筋肉へのストレッチ
出典:byBirth

仰向けの体勢から脚で「4の字」を作り、下になっている脚の膝を曲げてその膝裏に両手を回して脚を胸に向かって引き付けることで、お尻の筋肉である大殿筋がストレッチされます。


4. 太もも裏側の筋肉へのストレッチ


太もも裏側の筋肉へのストレッチ
出典:byBirth

両膝を立てた仰向けの体勢から、片脚を上げて両手でふくらはぎを捉え、股関節を曲げていきながら膝を伸ばしていくことで、太もも裏側の筋肉がストレッチされます。


余裕があれば、立てていたもう片方の膝を伸ばしてみましょう。


5. 腰部へのストレッチ


腰部へのストレッチ
出典:byBirth

片方の脚の膝と股関節を曲げた体勢から、その反対側の手を使って骨盤を反対側に向かって返していくことで、腰部の筋肉がストレッチされます。


余裕があれば、目線をもう一方の肩のラインに伸ばした手へ向けてみましょう。


6. 深呼吸


深呼吸
出典:byBirth

両腕を肩のラインに伸ばし、両脚は自然に広げた「大の字」の体勢となって深呼吸を繰り返します。


鼻から息を大きくゆっくりと吸いながら、口から細く長く息を吐いていきます。3~5回、ゆっくり繰り返しましょう。


「夏疲れ」を解消させて、暑い夏を乗り切りましょう!


「夏疲れ」を解消
出典:byBirth

今回は、夏疲れ解消に導く方法と合わせて、行っておきたい静的ストレッチをご紹介しました。


夏疲れは、室内と屋外の激しい温度差によって自律神経に乱れが生じ、体温調節がスムーズに行かなくなることで引き起こされます。「自律神経の乱れ」とは交感神経と副交感神経のバランスが乱れた状態で、交感神経が優位になっている状態です。


そこで、入浴や睡眠、ストレッチなどの軽い運動を行うことで、自律神経のバランスを整え、夏疲れ解消に導くことができると言えます。


夏疲れの方、是非これをヒントに暑い夏を乗り切ってくださいね!


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