はちみつの栄養とは?
はちみつには、
- ビタミンB1、B2、B6、葉酸、ニコチン酸、パントテン酸、ビタミンCなど
- カリウム、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、鉄など
の栄養素が含まれています。
はちみつは甘いため、カロリーも高いというイメージがありますが、砂糖と比較すると、
- 砂糖:100gあたり384kcal
- はちみつ:100gあたり294kcal
と、砂糖よりも20%ほどカロリーが低くなっています。
はちみつは消化・吸収が良い?
ご飯やパンなどの主成分である糖質は、体内でブドウ糖などに分解された後に消化・吸収されます。一方で、はちみつの主成分は、「果糖」と「ブドウ糖」です。
果糖もブドウ糖も、それ以上分解することができない、単糖類という種類の糖です。したがって、はちみつはすぐにエネルギー源になるため、疲れている時の糖分補給に向いているといえます。
はちみつを摂取することで期待できる美容・健康効果とは
ダイエット効果
砂糖に比べてカロリーが低いため、甘味が欲しいときの代用として使うのも良いですね。
疲労回復効果
先にも述べたように、すぐにエネルギーとして利用されるため、疲れたときにおすすめです。
風邪やウイルス対策にも◎
はちみつにはさまざまな栄養素が含まれているため、風邪やウイルス予防にも良いですよ!特に、喉の不調や咳には、はちみつが効果的であると科学的にも報告されています。
美肌効果
普段、なかなか摂取することができないビタミンやミネラルを補給できるため、肌トラブルを予防する効果も期待できます。
腸内環境を改善
はちみつに含まれるグルコン酸は、善玉菌であるビフィズス菌を増やすはたらきがあります。また、オリゴ糖も含まれていますが、オリゴ糖にも善玉菌を増やすはたらきがあるため、腸内環境を整えて、下痢や便秘を改善するといわれています。
はちみつには種類がある?どんな種類がある?
はちみつの分類には、「どんな花から採れたはちみつか」「どのような加工をされたはちみつか」という2通りの分類があります。
1. どんな花から採れたはちみつか
例えば、アカシアの花から採れたはちみつは「アカシア蜜」ですし、レンゲの花から採れたはちみつは「レンゲ蜜」といいます。花の種類によって、甘味や酸味などが異なります。
最近流行している「マヌカハニー」も、マヌカの花から採れた蜜です。
2. どのような加工をされたはちみつか
加工の方法によって、「純粋はちみつ」「加糖はちみつ」「精製はちみつ」の3つに分類されます。
純粋はちみつ
水あめなど、他に何も糖を加えていないもの。
加糖はちみつ
人工的に、水あめやブドウ糖、ショ糖などを加えたもの。おもに砂糖が多くなるため、はちみつの栄養分は少ない。一般的に価格が安く売られていて、スーパーなどでよく見かけるのはこのタイプが多い。
精製はちみつ
はちみつを加熱して水分をとばし、糖度を高めたもの。加熱によって、はちみつの栄養素が無くなってしまっている。
美容・健康効果が高いはちみつの選び方のポイントとは?
1. 純粋はちみつを選ぶ
栄養価の高い、純粋はちみつを選ぶのがおすすめ。ただ、純粋はちみつにも、「加熱タイプ」と「非加熱タイプ」の2つがあります。
「非加熱」タイプを選ぶと◎
はちみつは、60度以上で加熱すると栄養素が壊れてしまうため、非加熱を選ぶのが好ましいといえます。しかし、実は加熱タイプか非加熱タイプかどうかは、商品に明記されているわけではないため、見分けるのは難しいのです。
非加熱であることを自信を持って紹介しているお店や、商品の情報が豊富なはちみつ専門店などで購入するのが良いでしょう。
2. 値段が安すぎるものはNG
生産に手間がかかることから、純粋はちみつは単価が高いことが多いです。単価が安いものは、コストを抑えるために加熱されているかもしれません。
非加熱タイプのはちみつは、1kgあたり3,000~5,000円が相場ですので、参考にしてみてくださいね。
3. 「結晶化」するかどうかも判断材料の一つ
非加熱タイプの純粋はちみつは、時間が経つと結晶化します。要するに、透き通っておらず、濁りがあるものが多いということです。すべての非加熱タイプの純粋はちみつに当てはまるわけではないですが、一つの判断材料になるため、覚えておくと良いでしょう。
いかがでしたでしょうか?
価格は高い純粋はちみつですが、はちみつは糖分が高く殺菌力が高いため、傷みにくい食品です。したがって、本来は賞味期限はないものと考えられますが、賞味期限は風味などを考えて2~3年ほどになっている商品が多いかと思います。長期保存が可能なので、価格は高くてもコストパフォマンスは案外良いかもしれません。
栄養価が高い、純粋はちみつを選んで、健康や美容に役立ててみてくださいね。