停滞期とは?停滞期のメカニズムについて
ダイエットを始めて、順調に体重が減っていたのに、なぜか痩せにくくなった…そんな時は停滞期かもしれません。
人間には、「ホメオスタシス」という機能が備わっています。体重が減ると、ホメオスタシスの機能がはたらき、「体が飢餓状態である」と判断します。その結果、エネルギーを溜め込みやすく、消費するエネルギーも抑えられるため、痩せにくくなります。
特に、急激に体重を減らすようなダイエットをしていると、停滞期を経験しやすくなります。体重は1ヶ月に2%減程度が理想的ですし、極端に激しいダイエットは健康を損ねることもあるため、注意しましょう。
では、停滞期にはどのような食事をすれば良いのでしょうか?
停滞期にはどんな食事をすれば良い?
「食べない」はNG!食事量を減らさないことがポイント
体重が落ちなくなるため、食事量を減らしたくなりますよね。しかし、大切なのは、体に「飢餓状態ではない」と認識させること。つまり、食事量を減らすのではなく、体に必要な栄養素はしっかり摂取することです。
したがって摂取カロリーを減らすのはNG。また、「○○抜き」など偏った食事内容もNGです。肉や魚などのたんぱく質、乳製品、野菜などの食物繊維など、さまざまな食材を食べるようにしましょう。
また、停滞期になるまでもバランス良く食事をしていたという場合であれば、継続することが大切です。
色の濃い野菜がおすすめ
野菜には食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富に含まれています。食物繊維は便通を良くしてくれます。ダイエット中の便秘対策にも◎。
また、健康的に痩せるためには、代謝をUPさせることも大切です。食事から摂取した糖質やたんぱく質を代謝するために、ビタミンやミネラルが必要です。色が濃い野菜である、トマトやピーマン、赤ピーマン、ブロッコリーなどは、特にビタミンやミネラルが豊富ですよ。
たんぱく質量はしっかり摂取
ダイエットをしていると、「野菜中心」を意識しすぎるあまり、たんぱく質の摂取が減っている人もいます。たんぱく質は、筋肉など体の組織をつくる材料です。筋肉量が落ちてしまうと、基礎代謝も低下してしまい、痩せにくい体になってしまいます。
停滞期には、摂取するエネルギー量は変えずに、しかしたんぱく質はしっかり摂取するようにしましょう!
特に、質の良いたんぱく質を摂取することが大切です。必須アミノ酸をバランスよく含む、肉や魚などの動物性たんぱく質がおすすめ。肉では脂質の少ない赤身肉を選ぶと良いですよ!
代謝をUPさせる食材を摂ろう
代謝を良くする成分を摂取することも良いですよね。例えば、トマトに含まれるリコピン、唐辛子に含まれるカプサイシン、生姜に含まれるショウガオールなどは、代謝を上げる効果があるといわれています。
ビタミンB群も忘れずに
ビタミンB1・B2・B6は、炭水化物・脂質・たんぱく質の代謝に関わるビタミンです。停滞期にも、食べた食事をエネルギーに変えるために、ビタミンB群をしっかり摂取しましょう。
ビタミンB群は豚肉、かつお、まぐろ、レバー、うなぎ、ぶりなどに多く含まれています。
また、ビタミンB群は水溶性で尿などから体の外に出ていきやすいため、こまめに摂取することがポイントです。食事でカバーするのが難しい場合、サプリメントを利用しても良いでしょう。
脂肪燃焼効果がある「カルニチン」の摂取も◎
肉類に含まれている成分で、脂肪を燃焼して太りにくい体を作りやすくするといわれています。カルニチンが、体にある余分な脂肪をエネルギーとして利用することができるためです。停滞期にも、体内にカルニチンを補給するようにしましょう。
牛肉や羊肉に含まれていますよ。良質なたんぱく質も摂取できますね。
いかがでしたでしょうか?ダイエット中に経験することがある、停滞期。なかなか体重が減らないことからダイエットを中断したり、食べる量を減らしてしまいがちですが、その食生活が逆効果な場合もあります。
停滞期に摂るべき栄養素を知ることで、ダイエットのモチベーションを保ったまま、停滞期を乗り切れると良いですよね。参考にしていただければ幸いです。