30代半ばに近づくと、ある日頬の真ん中に毛穴がはっきりと見えていて驚いたことはありませんか?それまで「毛穴」といえば小鼻周りの問題だと思っていたのに…。
頬は人の目が集まりやすいところなので、なんとかしたいですよね。毛穴が目立つようになった原因を知り、対策していきましょう。
頬の毛穴の広がりの原因は?
原因はいくつか考えられますが、30代の頬の毛穴が目立つようになった主な原因はズバリ下記の2つ。
- 皮膚の老化
- 表情筋の衰え
1つ目の原因、皮膚の老化についてお話しする前に、まずは皮膚の構造から。皮膚は外側から表皮、真皮層、皮下組織という構造になっています。その中でも肌のハリや弾力に関わるのが真皮層と呼ばれるところ。ここは約7割がコラーゲン繊維でできていて、これを結びつけているのがエラスチンと呼ばれる繊維です。これらが肌に弾力を与え、肌にハリが出るのです。
しかし年をとるにつれてコラーゲンが減少していき、それに伴い肌のハリや弾力が失われていきます。そうすると、毛穴の入り口の皮膚は毛穴を支えきれずに穴になだれ込むように落ち、毛穴が拡大。また重力に沿ってたれる皮膚に引っ張られ、しずく型のいわゆる「たるみ毛穴」になってしまうのです。
2つ目の原因として表情筋の衰えがあります。顔には表情筋と呼ばれる様々な筋肉があり、皮膚と直につながっています。この表情筋が衰えるということは、皮膚を支えるいわば土台が衰えるということです。30代になるとライフスタイルは人によって様々ですが、接客業など対面式の仕事をしている人以外はそれほど表情を意識することなく、無表情なまま過ごしているのではないでしょうか。
そもそも私たちが使う日本語は、あまり口を大きく動かさなくても発音ができる言語です。また外国人ほど表情をあらわに表現しない国民性もあり、表情筋を使う機会に乏しいと言えるでしょう。使わない筋肉は衰えていき、それに伴って皮膚も下へとたるんでいきます。
たるみ毛穴を目立たなくするには?
「毛穴が目立つのは加齢によるものならもう諦めるしかないの?」そんなことはありません。
それぞれ原因にあった対策をしていきましょう。
失われていく肌のハリや弾力への対策は?
紫外線ケアをしよう!
「紫外線ってシミの原因になるものでは?肌のたるみとどう関係あるの?」と思われた方。
実は紫外線には3種類あり、そのうち地上に届くのは2種類で、シミを引き起こすのはB波と呼ばれるもの。紫外線のほとんどを占めるのはA波といって、肌の真皮にまで到達し、しわやたるみの原因となります。
一説では肌の老化の約8割は紫外線によるものだとか。しかもA波は雲やガラスを通り過ぎるため、曇りの日や室内であっても安心できません。毎日きちんと日焼け止めを塗りましょう。
コラーゲンを積極的にとろう!
コラーゲンを体内で生成するのに有効な食事をしましょう。コラーゲンを多く含むのはフカヒレ、魚の皮、手羽先、うなぎなど。この時にコラーゲンの生成に必要なビタミンCもセットでとるようにしましょう。ただコラーゲンを摂取してもそのままコラーゲンとして吸収はされず、一旦アミノ酸などに分解され、そのうちの一部がコラーゲン生成の材料となるのです。
しかし忙しい現代において、コラーゲンを含む食べ物をいちいち調べたり、献立を考えて料理するのは大変です。そんな方にはコラーゲンペプチドというサプリがあります。しかもこれは分解されることなく、そのまま吸収されるようにあらかじめ分子が小さくなっているため、吸収率がいいとの研究結果があります。
「表情筋の衰え」への対策は?
エクササイズで表情筋を鍛えよう!
顔全体の筋肉を使うようにして、ゆっくりと「あいうえお」を言いましょう。
- 「あ」口を大きく開く
- 「い」口を真横に
- 「う」口をすぼめて突き出すように
- 「え」口角を上げるように
- 「お」ほうれい線を伸ばすように口を突き出して伸ばして
ちょっとした隙間時間にできるものなのですが、朝や夜のスキンケア時にセットでやるなど習慣化してしまいましょう。継続が大事です。
また、表情筋を鍛えるエクササイズも大切ですが、そもそも表情豊かな日々を過ごすのが何よりですよね。表情が豊かな人はそれだけで魅力的。エクササイズの一環としてオーバーリアクションを心がけてみては?
まとめ
頬のたるみ毛穴が目立つようになったのは、加齢により皮膚とその土台である表情筋が老化したから。たるみ毛穴の対策としては、晴れでも曇りでも日焼け止めをしっかり塗って有害な紫外線をカットし、コラーゲンの生成に有効な食べ物を積極的に摂取しましょう!また表情筋を鍛えるエクササイズに加えて、表情豊かな生活を送るようにしましょう!