空腹睡眠とは?
名前の通り、空腹の状態で眠ることです。ダイエットに良いといわれているため、話題になっています。
空腹時は、成長ホルモンが分泌されます。そして代謝も上がるため、ダイエットには適しています。その理屈を活かし、空腹睡眠がダイエットに向いている、というわけです。
具体的にどんな方法?
18時以降に、何も食べずに眠る、というだけです。食事の内容や、運動しなければならない等、他に条件はありません。
どんなメリットがある?
質の良い睡眠がとれる
満腹の状態で眠ると、お腹が苦しかったり、朝に胃もたれを起こした経験がある人も少なくないのではないでしょうか。胃の中に食べ物が沢山残っている状態で眠ると、胃や消化器官は消化を続けるので、脳が興奮して寝付きが悪くなります。
また、内臓が動いていることで体の内部の体温は高いままなので、睡眠も浅くなります。(睡眠時は本来、体温は昼間より低くなる)
体脂肪を消費してくれる
寝ている間、成長ホルモンやコルチゾルというホルモンが分泌されます。これらのホルモンはダイエットと密に関係しています。
成長ホルモン
疲労を回復したり、代謝を活発にするはたらきがあるホルモンです。肌の細胞を修復するはたらきもあります。
成長ホルモンは、睡眠中に分泌され、眠りについてから最初の時間に最大量となります。したがって、質の良い睡眠をとることは、成長ホルモンの分泌を高め、代謝をよくするのでダイエットにも良いということになります。
コルチゾル
睡眠中、コルチゾルは体内のブドウ糖・脂肪を分解してエネルギーにします。眠っている間、エネルギーを使っていないように思いがちですが、寝ているだけでもエネルギーを使います。
そのエネルギー源として、体内のブドウ糖・脂肪を使うのです。寝ている間にエネルギーとして消費できるのは、ダイエット中、嬉しいですよね◎。
深夜3時頃から明け方にかけて、コルチゾルの分泌量は増えるといわれています。
朝食をしっかりと食べることができる
夕食を早くして空腹状態で眠るので、当然、朝食を食べやすくなります。前日の夕食を食べ過ぎた翌日は、何も食べたくないこともありますよね。
朝食は、体に1日に始まりを伝え、体内時計を整えるはたらきがあり、とても大切です。近年、朝食欠食が増えていますが、美味しく朝食を食べられるのは嬉しいですよね!
デメリットは?体に良くないことはある?
始めたては、つらい!
空腹睡眠を始めると、とにかくお腹がすいて眠れない!という人も多いでしょう。それもそのはず、今までと食事の時間帯が変わるので、体も慣れるのに時間がかかります。
しかし、お腹がすいて質の良い睡眠がとれないと、空腹睡眠のメリットを活かせません。どうしてもお腹がすく場合、いきなり18時以降に何も食べないとするより、徐々に夕食の時間を早めていくと良いでしょう。
筋肉が減る!?
筋肉を鍛えるときは、
- トレーニングで筋肉を使い、筋細胞をこわす
- たんぱく質をはじめとする栄養素を補う
- 寝ている間に筋細胞が修復され、筋肉が鍛えられる
というのが基本です。したがって、空腹のまま眠ると、筋肉に十分栄養がまわらず、筋トレの効果は弱まってしまいます。
筋肉を増やしたい人には、空腹睡眠はあまり向かない方法といえます。
対応策はある?
まずは週に何日かから始める
筋肉をつけつつ、空腹睡眠を始めたい人は、毎日ではなく、週の何日かから始めてみてはいかがでしょうか。いきなり空腹睡眠を始めるよりも体も慣れますし、無理に生活習慣を変えることはストレスにもなります。
翌日が休みの日など、都合がつきやすい日は空腹睡眠をしてみる、などの方法でも良いかもしれません。
どうしてもお腹がすく場合は、太らないものを少量とる
例えば、6Pチーズや牛乳など。
ですが、寝る前に結局なにか食べてしまうのであれば、慣れるまでは18時といわず、やはり徐々に夕食の時間を18時に早めていくほうが良いでしょう。
まとめ
18時以降、何も食べず眠る、空腹睡眠。質の良い睡眠をとることができたり、それにより成長ホルモンの分泌が活発になり、代謝や体脂肪を消費することができます。
しかし、筋肉を増やすには向いていない、最初のうちは空腹が辛いなど、一概にメリットばかりではありません。ダイエットは、自分に合った方法で続けることが何より大切だということを忘れずに取り組みたいですね!